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312話 - 姉弟

「…………」


『クラマ~?』


 あ~。

 ちょっとクラマ不貞腐れてるな……。

 なんとも言えない表情してる……。


「……またねぇねに負けた」


『まけてないよ~?』


 クラムの天然は人に寄ってはちょっとダメージ入るよなぁ……。

 クラムもクラムでめちゃくちゃ努力してるんだ。


 魔法がサクサク覚えられるのはもちろんクラムの努力の賜物だ。

 天才も99%の努力って言うからね。

 クラムがあっけらかーんとしてるだけだよ。


 それはクラマも知ってる。

 だからそこまで普段は激しく嫉妬しないんだけど今回はちょっとダメージ入ったみたいだな……。


『そうだぞ?クラマにはクラマの良い所があるよ?』


「……どこ?」


『闇纏の理屈だってクラマが居ないと僕は理解できなかった。縮地や天駆が覚えられたのも、魔法を分解できたのも、なんならスマホの時だってクラマの一言が重要だったんだよ?クラマの気付きって僕には本当にありがたいんだ』


「……でも」


『どうしたの?』


「……ぼく自身はママより力ない。……ばぁばより速くない。……ねぇねより硬くない。……パパは論外」


 僕は論外!!

 でも速度……?


『……速度、って事はステータスの話かな?瞬間的な速度はクラマが1番速いと思うけどね?』


「……うん。ステータス気になる……。ぼくも……もっと役に立ちたい……」


 速度は多分そのうちおばあちゃんを抜くと思うけどねぇ。

 おばあちゃんは器用系特化だと思うんだよなぁ。

 生きてる時間の問題じゃないかなぁ?


『立ってるって……。ってか家族なのに役に立つとか立たないとか関係ないよ?』


『そうだよ~?』


「……でもステータス」


 やっぱ、ステータスに戻ってくるか。

 クラマはステータス面をちょっと気にしてるんだよね。


 確か前にも、エステルに勝てないって悔しがってたことがあるんだよ。

 だから魔法をいっぱい使うようにしてみなってアドバイスをしたんだ。


 ステータスが見えちゃうとなんかなぁってなる気持ちはわかる。

 特に、クラマの戦闘技術ってステータスには全く反映されないんだよなぁ。


 例えば器用値で言えばクラマは戦闘系の事は1番器用にこなしてると思うよ?

 でもステータス上はクラムやおばあちゃんが群を抜いちゃう。

 あ、僕は除いてね?


 ステータスの器用って本質的に器用なのかどうかを表してるわけでもないんだ。

 物理と魔法の総合値って言うかさ?


 僕がスライムからフェンリルになってドカッと落ちたんだよ。

 でも僕は魔法系の能力が高いから飛びぬけてる。


 もし器用値が本質的な器用って言葉を表してるなら、僕クラムより建築出来ないとおかしいじゃん?

 そうはならないんだよね。


 知能も頭の良さに直結してるわけではないんだよ。

 魔法攻撃力には割と直結してるらしいんだけど知能が高くても勉強が出来るわけじゃない。

 覚えてることしか覚えてないんだ。


 クラムはまだ小さいからゆっくり勉強してるんだもんね。

 最近ちょっとずつ難しい言葉も使うようになってきた。

 ここに知能って数値は関係ないよ。

 みんな知識はゆっくり蓄えてるんだもん。


 ってかそんなこと言いだしたら王都重鎮メンバーよりここの皆は物知りじゃないとおかしいからね。

 クラマの能力ってステータスに反映されてないんだよなぁ……。


「……ステータスも勝てない。……闇纏もアンよりうまく使えなかった。……アンよりぼくの方がもうステータスは上なはず……。だから雷纏はねぇねより先に覚えたかった……。まだパパも使えないから……」


『そうなの~?』


『ステータスは意識しない方が良いよ。……ただ、言いたいことは分かった。クラマはクラマのとっておきが欲しかったんだ?』


「……とっておき。……そうかも。……ぼくにも役割が欲しかった。……雷纏を覚えたら1番に攻撃が出来そうだったから……」


『役割?そんなこと考えてくれてたのか……。確かに……クラマって大体1番槍してくれるもんね。考えてやってたんだね?』


「……うん。……それが僕の役割。……じぃじに役割に徹しなさい、って言われた。……でもみんなでも出来る」


 じぃじの教育か……。

 確かに戦闘における役割って大事だね。


『役割、か……。クラマは自分の役割がハッキリしないって思ってるんだ?』


「……そう」


 それは僕も考えたことがある。

 僕は遊撃。

 でも最終的な役割は転移で絶対にみんなを逃がすことだ。


 クラムは結界。

 おばあちゃんは回復。


 エステルは攻撃だね。

 エステルは攻撃のバリエーションが多様だ。

 だから色々試せるんだよね。


 基本クラマは戦闘が始まったら縮地や天駆で敵を即殺しに動く。

 それが僕等の中でのクラマの役割だって思ってたんだね。


 だから戦闘が始まったら速攻で縮地使って抜刀するルーティーンでやってたんだな。

 この子他にもいろいろ出来るのになぁ……。


『僕は強いてクラマの役割を上げるなら索敵とか攪乱だって思ってたんだけどなぁ。妖術もすごい役割だよ?敵の目を欺くってすごい事だと思うけどね?クラマにしかできなくない?』


「……妖術は普段あんまり使わない。索敵もみんな出来る」


 それはそうかも……。

 妖術ってすっごい力だけどここぞってとき以外に使うことはないんだよなぁ。

 強力すぎるんだよね。


 あとクラマが強すぎてそこまでする敵がいないってのもある。

 最近、幻影とか幻痛とか使う相手居ないんだもん。

 更に催眠術の類とか日常的に使うわけないよ……。


 基本格上との戦闘や隠密行動で役立つ能力なんだよね。

 その分ハマった時の効果は絶大だよ?


 索敵する程のケースも最近ないなぁ。

 ってかダンジョン内だと僕が敵出してるから出てくるってわかってるしなぁ……。

 魔の森で狩り対決とかしたら断トツでクラマが1番だと思うんだけど……。


『ん~。最近の環境とかクラマの技の特性的に仕方ないよなぁ……。妖術の出番か……』


「……風竜に使うつもりだった。……技、考えてたのに使うまでもなかった……」


 風竜め……。

 クラマの活躍の場くらい作れよな……。

 あいつマジでいいところないな!!


『妖術の活躍の場ができるくらい風竜の強さ上げます……?』


「……わざわざ使う為だけに強くするのは違うと思う」


 そうですよね~。


『クラマごめんね~?クラムは~はんぶんせいれいだからなぁ~。よくわかんないけど~』


「……ねぇねのせいじゃない。……ぼくの方こそごめん」


 今回のケースは多分クラムが半精霊ってのもあるんだろうな。

 精霊は同調を普通にしてるって言ってたもん。

 クラムも自覚してるみたいだからきっとそうなんだろうね。


 ってかハイエルフさん曰く、精霊はクラムに憧れてるらしいもん。

 クラムが肉体を失ったら大精霊確定してるらしいもんね。


 そう考えたら精霊に出来ることがクラムに出来ない方が違和感あるもんなぁ。

 ある意味クラムって全属性使える精霊って感じだろうからね。


『クラムは他の同調の系統も多分出来るんじゃない?闇纏、雷纏に限らないよね?』


『ふむふむ~。せいれいさんはどうちょ~はみんなできるんだって~。火のせいれいさんはほとんど火からうまれるらしいよ~?だからクラムもできるんだとおもう~』


 なるほど。

 そもそもその物質から生まれてるレベルか。

 じゃあ出来るよなぁ。

 これはもう精霊の生態の問題だよ。


 どうしたもんかなぁ。

 クラムも楽しんで魔法覚えてるだろうしクラムの出来ることをクラマの為に制限してって言うのも変な話だし……。


 こればっかりは仕方ないよ……。

 パパ困った……。

 うーん……。


『でもね~?クラムはクラマにおしえてあげようとおもっておぼえたんだよ~?』


 そうなの?

 クラムの天然じゃなくて?


 ……でも確かにそうだ。

 ちょっと違和感があったんだよ。


 クラムはドヤる為だけにそんなことしないよ。

 この子は家族思いだし周りの事すっごく見てるもん。


「……でもねぇねが使ったほうが早い」


『クラムがつかったらみんなのシールドきえちゃうよ~?』


「……それならねぇねが1人で倒せばいい」


 あらら……冷静なクラマにしては珍しいね。

 そもそもみんなの役割の話だったはずだから1人って話が出たら役割も何もないよ。


 でも、クラマは思ったこと沢山吐き出した方がいい。

 普段あんまりこんな事言う事ないもんね。

 僕は黙って聞いてよっと。


『1人のときのほうがつかわないよ~?クラムは止まってまほうつかうほうがとくいだもん~』


「……そうなの?」


『うん~。それにクラムは1ばんにこうげきしないもん~。みんなにシールドはるのがやくわり~』


 それはその通りだ。

 僕とずっと練習したんだよね。


 クラムにはまず始めに結界張ってもらわないとな。

 その後、クラムは皆を見ながら結界の中でどっしり構える。

 それがクラムの役割だ。


 最近ダンジョンの進行も終えてクラムがしっかり結界を張る場面が無くなってるだけの話だ。

 訓練中は僕等に結界張ってもらう事はあまりないからね。


 クラムの結界が強すぎて訓練にならないんだもん。

 それなら最初からダメージカットの魔道具使うよ。

 クラムの結界の訓練が必要ならやるよ?


 逆に敵との戦闘中、クラムは結界に集中しだすと他の事が出来なくなるんだ。

 全魔力注いで結界に集中して欲しいもん。


 皆の安全が第一だ。

 溶岩階層のときとか特にそうだったよね。


「……役割。ごめん。1人で戦えばいいって言ったの間違い」


 クラマは凄いな。

 しっかり謝れるのは素晴らしいことだ。


『いいよ~?でもほかのまほうもつかえなくなっちゃうでしょ~?だからクラムはあんてんもらいてんもつかわないんだ~』


 さすがクラム。

 よくわかってるね。

 僕とクラムは魔法主体の戦闘だ。


 さっき同調すると他の属性魔法が使えなくなるって話をしてたよね?

 正直、本気の戦闘の時にクラムが同調の類の魔法を使うのは是非控えて欲しい所だ。


 この子の本質はタンクだもん。

 危険な区域でクラムの結界が使えないとか最悪だよ。


「……じゃあなんの為に覚えたの?」


『クラマとあそぶためだよ~?』


「……ぼくと遊ぶ為?それだけの為に覚えたの?」


『そうだよ~?』


「……そっか」


 クラムはクラマと遊ぶ為に同調を覚えたのか。

 いつも魔法使って遊んでるんだもんね。

 優しいおねえちゃんだな。


『ちょっと間に入ってもいい?』


「……どうしたの?」


『ちなみに僕も同調は使わない。僕としても僕のメリットが無くなっちゃうもん』


「……パパも?」


『僕の長所は創造魔法を使って臨機応変に動けるところだよ。僕こそ絶対使っちゃダメだよね。回復とか転移とか必要な時に同調してたらやばいじゃん』


『そ~だよ~?パパがまほうつかえなかったらみんなあぶないよ~?みんなにげられなくなるもん~』


「……そっか」


 闇纏と雷纏なぁ……。

 カッコいいし憧れの魔法だけど僕にはあんまり使い所がなさそうだ。

 どんな魔法にも弱点はあるってことだね。


『例えばさ?クラマが言ってた役割の話だと、僕等のパーティー的にクラムとおばあちゃんはサポート寄り。僕は遊撃かな?クラマとエステルが攻撃寄りでしょ?』


「……うん。みんなで動くときはそう」


『同調の系統は攻撃役が使うべきだと思わない?』


「……うん。サポートが他の魔法を使えないのは困る」


『でしょ?でもエステルは精霊魔法の特性的に同調を使えない。精霊が魔力吸収しちゃうらしいもん。そう考えると、クラマしか同調系統の魔法は活かせないんだよ。アンが転生できたらどうなるかわかんないけど、闇纏が得意なんでしょ?だからもし雷纏を使いこなせたら、それはクラマのとっておきだね』


 ……ってかエステルは精霊魔法が無くても同調なんて器用なこと無理!

 あの子めちゃくちゃ不器用だもん……。


 敵全部木っ端みじんにすればいいと思ってる節すらある!

 そう考えたらエステルの闘気ってすっごくエステル向きだったんだなぁ。

 さすがソフィア様だなぁ。


「ぼくのとっておき……」


『クラマだったらいちばん速くうごいて~、ズバってするんでしょ~?』


「……うん。……速く動けるなら抜刀に使おうと思った」


 さっき1番に攻撃したいって言ってたもんね。

 で、最初からクラムはクラマの技の使い所が分かってたってことだね。

 ずっと一緒に行動してるもんね。


『クラムかたなできないもん~。クラマみたいにたたかうのうまくない~。速くうごけてもズバってできないよ~?』


『確かにそうだね。色々複雑に考えなくてもクラマの戦闘技術があってこそだよ。僕抜刀術とかわかんないし?僕がそんな速く動けても敵通り過ぎるか吹っ飛んで終わりだよ』


 雷の速度で動いて止まれないって……。

 そんな速度を活かして攻撃に転じることが出来るなんてクラマにしか無理だよ。


 そもそも僕は縮地や天駆ですら移動にしか使ってないもんね。

 これ以上速く動けても利用の仕方が分かんないよ……。


 いや、理屈は分かるよ?

 さっき風竜との戦闘中にクラマは縮地から天駆を使って体の体重やスピードを刀に乗せて一気に……

 とかそんな器用な事できるかッ!

 理屈じゃないんだッ!


『クラムもころがる~!だからどうちょ~できてもいみないの~。クラマにおしえてあげるね~?』


「……わかった。ありがとねぇね、パパ」


 僕が色々世話を焼く必要もなかったみたいだね。

 家の子はすごいなぁ。

 子供の成長って見ててほっこりするよね。


『ん~ん。これからも思ったことはしっかり言いなよ?我慢しなくていいからね。ちゃんと甘えるんだよ?』


「……ん。わかった」


 クラマって普段あんまり感情が見えないんだよ。

 きっとずっと逃亡生活で言いたいこと言えない環境だったんだもんね。


 でも、意外と弟しててよかったな。

 少しずつ感情も豊かになってきてるんだなぁ。


『クラムは最初からそうしようと思ってたんだ?』


『パパはどうちょ~できないでしょ~?クラムはちゃんとできてるかどうかはわかるもん~』


『そっか。僕の代わりだったんだね』


『おねえちゃんだからね~!』


 それにクラムはちゃんとお姉ちゃんしてたって事だ。

 考えなしに天然で魔法使ってたわけじゃなかったんだね。

 クラムは周りのことしっかり見てるもんなぁ。


『2人ともしっかり成長してるなぁ。パパは安心だ!よしよし』


「……ん」


『えへへ~♪』


 やっぱお子との訓練は最高だな。

 僕の至福の時間だ!

 久しぶりにすっごく満足な時間を過ごせたよ。

 2人ともありがとう。


『じゃ、しばらくクラマが雷と同調できるように特訓だね?』


『クラムはレイつかうとっくん~!』


『了解!クラムが覚えられるまでは光線(レイ)ばっかり使うから僕が使うの見てなよ?多分クラムなら出来ると思うんだよね。……あ。クラマ。僕に闇纏のアドバイスくれない?』


「……わかった。任せて。……でもパパはなんで同調覚えたいの?……使わないのに?」


『ん~。戦闘関連に同調系は使わないと言っても他の部分に利用できるかもでしょ?出来ることに越したことはないよね。隠密行動には向いてそうじゃない?』


 色々考えてみたけど、まず僕は雷纏より闇纏だな。

 なんかね、いつか聖国に忍び込むことが必要になりそうな予感がしてるんだよなぁ……。


 ベルは要所要所アホだし……。

 あいつに任せてたら痺れ切らして特攻しそうだもん……。


「……それだけ?」


 あ~。

 これあんま言いたくないんだけどなぁ。

 なんか押しつけがましいもん。

 でも、クラマには言ってあげる方がいいかな。


『……パパの本音の本音を言えば、ね?クラマもクラムも僕の大事な家族だ。だから僕が絶対守りたいの』


「……うん」


『2人が覚えた魔法に気付かない弱点があったら嫌じゃん』


「……カウンター」


『闇纏の話だね?まだあるよ?僕は見た感じ影界から戻ってきた後、反撃ラグがあるなって思ったの。でも実際僕が体験してみないとわかんないでしょ?なにかいい方法あるかもしれないし、もっと致命的な弱点があるかもしれないよね?』


「……うん。自分で体感しないとわからない」


『そういうことだね。使わないのと使えないのは違うよ。使えることで出来るアドバイスってあると思うんだよね。だから僕は家族が使える魔法は基本全部使ってみるつもり。結局僕って闇刃(シャドウエッジ)とかもクラマに教えたっきりで使ってないでしょ?』


「……うん」


『僕は僕が普段使わない魔法でも使いたい。教えられたらラッキーだし僕がもし弱点を見つけられたらもっと嬉しい。僕の宝物は家族なんだ。僕はせっかく全属性覚えられるってチート持ってるんだから家族の為に使わなくちゃね?それが僕の為なの。わかった?』


「……そっか。……ぼくの為がパパの為……。……やる気、出た。がんばる」


『おう、頼んだ!じゃあ、クラムはクラマ見てあげて?僕にはクラマが教えてね?クラムは僕のこと見てること!しばらくこれで行こうッ!』


『は~い!クラマ~!つづきやろ~?』


「……うん、ありがと」


 ・

 ・

 ・


 その夜……。


「風竜との対決はどうでしたか!?」


「うむ。クラマが練習だから来んでええというから行かんかったのじゃが……。気になって作業に身が入らんかったぞ……」


 なるほどね。

 クラマが来なくていいって言ってたんだ。

 確かに、念願の風竜との対決なのに2人が来ないのちょっとおかしいなと思ったんだよね。


「……風竜。……はぁ……思い出したくない」


『…………』


「やはりうまく行かなかったのですか……。大丈夫ですよ!クロムさんがもっと鍛えてくれます!」


「うむ!何度でもやり直せばいいのじゃ!気にするでないぞクラマ!」


『たぶん逆だと思うよ……』


「そうなのです?」


「どういうことじゃ?」


『ざこだったんだよ~?すっごくよわかった~!』


「……うん。……来なくてよかった。……見る価値もない」


 風竜との模擬戦は見る価値も無いようでした。


 いいんだよ。

 他にいいことあったからね。

この小説を読んでいただきありがとうございます!



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