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304話 - おともだち?

『…………て~!!パパ~ッ!!あいすはんま~ッ!!』


 ドガンッ!!!!!


『いっだああああああああああああッ!敵かッ!?皆隠れてッ!!』


 なんだなんだ!?

 トカゲ隕石ッ!?

 なんで僕気付かなかったの!?

 危機感知はどうしたんだ!?


『ねぼけてないでおへやかたづけてッ!』


 え……?

 キョロキョロ……。


 あれ、家……?

 リビング……?

 なんでみんな僕の周りで立ってるの??


「……大丈夫なのか?頭がおかしくなったのではないのか?」


『だいじょうぶなの!パパはこんなのへいきだもん!』


「そ、そうか……。私なら少しの原型を留めることもできず圧殺されただろうが……。まぁ使徒なら平気なのだろうな。クラム殿が言うならそうなのだろう!」


 平気なわけあるかッ!

 すっげー衝撃だったぞ!?


 いてててて……。

 たんこぶ出来るんじゃなかろうか……。


 痛覚無効は危ないから必要な時以外は切ってるしなぁ。

 自爆攻撃以外の痛み感じたのなんて本当に久しぶりだっての……。

 僕、何されたの??


「気にしないで大丈夫です。たまにありますよ?大体怒られるのは私ですが……」


「クロムには相当な打撃を与えんとダメージが入らんからのぉ。一度寝付いてしまうと揺さぶったり背を叩いた程度では起きんのじゃ。フェンリルは本来長時間寝る魔物じゃからのぉ」


「危険はないのか?」


「危険なら真っ先に起きるのじゃ。クロムは家族の前では気を抜いておるからのぉ」


 知らなかった……。

 僕って中々起きないんだなぁ。

 確かに、人を起こす感じでトントンとかやられても僕には効果がなさそうだ……。


『そうなの!だからパパにはいいの!トントンしたくらいなの!』


「そ、そうか。それならよかった……」


 そんなことなかったけどなッ!?

 ふっつーに痛かったわッ!


 なるほど。

 昨日いつの間にか寝てたんだ……。

 クラムに殴られて起こされたってわけね……。


 寝てたから結界とか身体強化とかしてなかったなぁ……。

 もちろん危険地域で寝るなら思考分割して魔法使いっぱなしで寝るよ?

 でもここ僕の家だし……。


 通りで痛み感じるはずだ……。

 クラムならこれでもかなり手加減してくれたんだな。


「……だが、少々こぶが出来ていないか?」


「パパならすぐなおるよ~?HP3ねらったの~!クラムとくいなんだよ~?」


「狙ってダメージを与えられるのか……。クラム殿はすごいな……」


 狙った!?

 ……うわ、HPダメージピッタリ3だ。

 すっげぇ……。

 僕そんな器用なこと出来んよ……。


「でしょ~?でもクラマもうまいよ~?クラマととっくんしながらしょうぶしてるんだ~」


「……ねぇねには勝てない。でも肉の部位を切り分けるのは僕の方が得意」


「ほう。部位破壊の訓練か。それは良いな。冒険者教育にも取り入れよう!」


 クラムはめちゃくちゃ器用だなぁ。

 クラマも似た用なことができるのか……。


 2人してそんなことして遊んでたんだなぁ。

 クラムはなんでも遊びにするからなぁ。


 お子が成長してくれてパパ嬉しいッ!

 僕もその練習しよう!!

 ではなく……。


 なんの強化も結界も無しのすっぴんでも、もはや僕が痛いって思う攻撃できるのなんてカスタム魔物か僕の家族位なもんだ。

 魔王とか出なかったらね。


 そもそも1もダメージ入らん。

 ちなみに直接攻撃で1番やばいのはクラムの魔法ではなくエステルの闘気だけどね。


 あれ、防御貫通みたいなもんなんだもん。

 要するにチートだ。

 闘気使われたら僕にも普通にダメージ入るんだよねぇ。


 ピクッ。

 あ、やべ……。

 足しびれた……。


『パパおきた!?クラムおこるよ!』


 あぁ……。

 ちょっとベルとの会話で和んできてたから少しずつ目を覚まして現状把握と様子見してたのに……。


 やっぱクラムは僕にはぷんぷんだったか……。

 クラムが怒ると語尾がのびなくなるからわかりやすいんだ。


『お、おはよ……。クラムさんはなんで怒ってるんですかね……』


『まわりみてッ!』


『えっと……。あぁ………。マジか………』


 これはやったな……。

 クラム怒るわ……。

 僕の周りぐっちゃぐちゃだ……。


『ほんっとうにすみません……。すぐ片付けます……』


「……パパ。……酒臭い。その前にクリーンして」


 クラマが鼻つまんでる……。

 あぁ、そっか……。

 僕酔いつぶれて寝ちゃったんだ……。


『ごめん……。わ、わかっ………お、おええええええええええ』


 ぎぼぢばるい………。


『ぐ、ぐりーん……』キランッ。


「ぐりーんです?」


『緑じゃないって……。はぁ~あ、あぶねぇ……。吐くところだった。クラムごめん!治ったからすぐ片付けるね』ペコッ。


『あやまってかたづけるならいいよ~!ゆるしてあげる~。ごはんはおかたづけがおわってからね~?』


『イエスマムッ!!』


 ぷんぷんクラムは去った。

 いつものほんわかクラムだ。

 素直が1番だな。うん。


「ママは私ですもん……」


『……エステルは僕の未来の奥さんでしょ?僕のママではないでしょ……』


「そうでした!それならいいです!」


 アホな事言ってないでさっさと片付けよ。

 またほんわかクラムがぷんぷんクラムになっちゃうよ……。


 ・

 ・

 ・


 朝クラムに叩き起こされると僕の周りは酒やおつまみでぐちゃぐちゃだった。

 とりあえず急いで片付けながら昨晩の状況を思い出したんだ。


 僕、記憶が飛ぶタイプではないんだよ。

 だからちゃんと起きたら少しずつ思い出したんだ。


 昨晩ベルとの側室トラブルが終わって大人4人でお酒を飲んでいた。

 ベルの初めての飲み会&歓迎祝いってことで僕も同じ量付き合ってあげることにしたんだ。

 喜びは分かち合ってあげたいじゃん。

 おともだち始めたしね。


 だがしかし……。


「ZZZ……」


 エステルはお酒を数杯飲むと先に寝ちゃった。

 きっと沢山怒って気疲れしてたんだな。

 今日は感情が迷子になりっぱなしの1日だったもん……。


 僕に抱き着いて気持ちよさそうに寝ていた。

 僕は基本魔力手で酒飲んでるから体動かさなくても大丈夫だしゆっくり寝ればいいさ。


「クロム殿!もう1杯だッ!次は他の酒を飲んでみたいッ!」


『おっしゃ任せろッ!片っ端から僕の知ってるカクテル作ってやる!僕も飲むぞおお!』


「飲みすぎではないか?クロムはもう酔うんじゃぞ?」


『まだまだ大丈夫だって!僕フェンリルだからね!』


 そう、僕はフェンリルなんだ。

 スライムとは違って酔うようにはなったけど体すっごくでかいんだよ?

 許容量めちゃくちゃ大きいんだよね。


「そうかのぉ……。もう酒飲み5人分程は飲んでおると思うんじゃが……」


『平気平気!ちゃんと自分の許容量は計ったもん!最悪回復魔法も使えるしね?』


「まぁ、それならよいのじゃ。めでたい日じゃしの!」


 人の尺度で考えればまだこんなのジョッキ一杯くらいだって!

 むしろまだ飲み始めたところってくらいだ!


「私はまだまだ飲めるぞ!どんどん酒を注いでくれッ!」


『飲め飲め~!ベルの歓迎祝いにどこまでも付き合うぞおおお!めでたいからなッ!それにベルのせいでストレスが溜まったんだ!ストレス解消も兼ねてだッ!また暴発するからな!』


「あっはっは!罵られながら飲む酒は素晴らしいなッ!程々に労ってくれるところがまた快感だッ!罵られるだけではただの乱暴者だからな!この塩梅がたまらんッ!」


『「……………………」』


 飴とムチってか。

 そんなこと意識してないって……。

 慣れてないからそうなってるだけだって……。


 ベルに素直になってもらうには僕が素直にならないとでしょ?

 ストレートに話して演技しない良さも伝えてあげようと思っただけなんだ……。

 こいつどんな神経してるんだよ……。


 僕はどっちかと言うと感情隠すタイプだって……。

 普段ならそんな直接的に感情伝えないって……。


 ……もういいや。

 考えるの辞めよう。

 ドMの思考回路は分からん。


 で、いつの間にか僕はベルに潰されたっぽい。

 そしていつの間にか寝てしまったようだ……。


 潰されて寝ちゃったら回復魔法の意味なかったな。

 いい勉強になったよ……。


 ……って嘘だろ?

 僕フェンリルだぞ??

 犬じゃないんだぞ!?


 なんで僕が人より飲めないんだ??

 今までお酒飲んでて酔っ払ったって程のことなかったんだけど……。


 1人の夜ちまちまと飲んでちゃんと体の実験したもん……。

 僕、多分お酒弱い方でもないって……。

 小樽1杯空けてもほろ酔いくらいだったんだよ!?


 ・

 ・

 ・


 僕が片付けをしてる間にお子2人はご飯を食べていた。

 僕が魔法で片付けても埃とか立たないからね。

 おばあちゃんとエステルは飲物を飲んでいる。


 クラムは自分で散らかしたら自分で片付けなさいタイプなんだ。

 だから僕が汚した分だけきっちり残ってた。


 朝クラムが起きてきてみんなが片付けるのを止めたらしい。

 家庭内ルールはクラムが絶対だ。


 家長はクラムだ。

 僕ではない。


『それにしても豪快な料理だなぁ。肉、肉、肉って感じじゃん。クラマ……じゃないよね?クラマが作る感じとは少し違うね?』


「……ベル。……すごくおいしい。力が付く」もぐもぐもぐ……。


「おいしいよ~!げんきになるあじ~!とっくんがんばれそう~!パパはおかたづけおわった~?たべる~?」もぐもぐもぐ……。


『片付けは終わったよ。失礼致しました。食事は……どうしようかなぁ……。肉……』


 ベルは本当に料理が得意なんだな。

 ボア肉に香草ぶっかけて焼いた感じかな?

 色んな香草が混ざってて体力も付きそう。


 旅の為に体力を付ける料理、とかかな?

 これ多分めちゃくちゃ美味いと思う。

 ニンニクみたいないい香りがするもん。


 クラマとクラムの中間って感じだな。

 ただこれ、絶対晩御飯だろ……。


 合わせるならビールだろ……。

 まだ午前中だぞ……。


「そうか!私も嬉しいぞ!人に料理を振舞ったのは本当に久々だな」


「……また作って。……訓練前にいい」


「クラムにもおしえて~?このおりょーりみたことない~!」


「任された!これは遊牧民である竜人の民族料理だ。後で作り方を教えよう!」


 胃袋で2人の心を掴んだ!?

 この2人めちゃくちゃグルメだぞ!?


 遊牧民の民族料理かぁ。

 美味そうだなぁ……。

 ベル凄いなぁ……。


『ベルが朝ごはん作ってくれたんだ?ありがとね。すごく美味しそう。……でも僕は昼にもらっていいかな?さすがに寝起きでこれは……。2日酔いとかは無いんだけど気分的に……』


「世話になったからこれくらいさせてくれ!食材はティア殿から頂戴したしな!皆の分は別に残してあるぞ?これはクラム殿とクラマ殿の分だ」


 ……5人前くらいあるけどな。

 よく食べるお子2人もこれならお腹いっぱいだ。


 僕も出された料理は絶対食べる派なんだけどそれなら大丈夫だな。

 一旦コーヒー飲もっと。


『ってかベルも僕と遅くまで一緒に飲んでたでしょ……。朝から料理なんてよく作れたなぁ』


「私が起きた時には既に起きてましたよ?おばあ様は寝てないんですよね?」


 おばあちゃんが寝るか寝ないかは気分だからね。

 疲れてそうなら寝るのを進めるけど自己管理は僕に言われるまでもないでしょ。


「そうじゃの。こやつも寝ておらんぞ。朝まで我と話しながら酒を飲んでおった。それも全く酔わずにずっと同じペースでの……。もう気にせん事にして我は普通に茶を飲んでおったんじゃ……」


 朝まであのペースで飲んでたって嘘だろ……。


「こんな素晴らしい日に寝るなんて勿体ないだろう?竜人は1週間程なら起きていても全く問題ない。どうしても街中で就寝せねばならん時は寝たふりをして警戒をしているのだ」


 ベルって今まで本当に大変だったんだな……。

 でもまぁ、そういう事ね。

 寝なくていいって言う竜人の生態なんだ。

 なっとく……


『……ってか、竜人の生態って言うなら酒!!飲め過ぎるにも程があるでしょ!?僕も人よりはかなり飲めるんだよ!?さすがにおかしくない!?竜人の肝臓どうなってんだよ!絶対ザルでしょ!?』


「私は寝てしまいましたね。ただ、私もクロムさんと飲む分には無理をしたことは無いです。クロムさんが酔いつぶれた所なんてみたことがないですが、どれ程飲まれたんです?」


『いや、ほんとに。潰れそうになったことなんてないよね。そもそもお酒を無理して飲もうとすることもないしさ……。色んなお酒飲んでたからどれくらい飲んだのかよくわかんないんだよね……』


 もちろん普段はこんなことしてないからね!

 特別なことがなければ普段はコップ2杯とかだから!


 僕はみんなと話しながらちびちび飲むのが好きなの!

 飲んだくれじゃないからね!!


「我も覚えてはおらんが、かなり飲んでおったのは確かじゃの。ただ、クロムくらいの量なら我でも付き合えるのじゃ。我は恐らくクロムより飲めるが程々にしておるからの」


『僕も普段は程々だよ!?昨日はベルの歓迎祝いだったから付き合ったんだもん!お酒で気持ち悪くなったのなんて今世初だよ……』


 エステルもおばあちゃんもみんな強いんだよ。


 エステルはほんわかほろ酔いになるくらい。

 お酒飲んだ後はいつも大体気持ちよさそうに寝てるよね。


 おばあちゃんは少しよく笑うようになるけどそれくらいだ。

 ってかおばあちゃんは龍だもん!

 そりゃ僕より飲めるでしょ。


 僕等ちょくちょく晩酌するけど僕含めみんなしっかり酔ったのなんて見たことないんだよ……。

 だからベルだけが群を抜いて飲んでたんだ……。


「そういえば、幼き時に竜人がドワーフと飲み比べをしているのを見たことがあるな。個人差はあるが竜人は平均的にはドワーフより強いぞ?うわばみ、と言うのだったな。私は念の為飲んでいなかったのだ。私が弱いと危険だったのでな」


 ザル越えのうわばみ……。

 数々の酒豪エピソードを持つドワーフ越えって……。

 僕そんな奴に付き合ったのか……。


『先に言えやッ!相手がうわばみだって知ってたら付き合おうとするかッ!お前絶対悪意あるだろ!?いっぺんクラムに殴られてこいッ!痛かったんだぞッ!』


 無理して飲もうとか思ってないよ……。

 パリピの大学生じゃあるまいし……。

 気持ち悪くなるほど飲むの好きじゃないんだもん。


 誰がうわばみに付き合おうとするんだよ……。

 僕、人より許容力デカいんだからね!?

 まさか僕が潰されるとは思わなかったよ……。


「悪意などないぞ?遠い記憶だから忘れていたのだ。そして、殴られるならクロム殿に殴られたいッ!」


『変なところまで正直になってんじゃねぇ!!』


「演技の方がいいのか?」


『演技よりはマシだッ!』


 もうやだ……。

 ベルがまともになる程こっちの感情がめちゃくちゃになるよ……。


「……殴る?訓練?する?」もぐもぐ……。


「パパになぐられたらしんじゃうよ~?まどうぐつかってくんれんする~?いいよ~??」もぐもぐ……。


『……おいベル。2人が聞いてるだろ。子供の教育に悪いからやめろ』


「なにがだ?」


『とにかくダメなのッ!これはネタじゃないからなッ!引き際を見定めろ!!』


「わ、わかった!勉強する!」


 じとー。


 あ……。

 エステルに白けた目で見られている……。


『えっと……。エステルさん?ご、ごめんなさい?』


「なにがです?」


(なんかベルの性癖を刺激したみたいだしさ……?子供の前で話すことじゃないでしょ!)


 最近コソコソ念話多いなあ……。


(クロムさんに対してはどうとも思っていませんよ?ただ、私には理解できないなぁと……)


(僕にも理解できないよ!絶対浮気とかしないからね!僕はエステル一筋だ!)


(ありがとうございます、ふふ♪……まぁ、いいのではないでしょうか?全く嫉妬もしないですし、それでベルさんが楽しそうなのであれば。私としてはクロムさんの婚約者は私1人ですし言う事ないですね!大成功です!)


(僕が良くな……)


「クロム殿?私の要望は充分聞いてもらったが、クロム殿の要望はなんだろうか?私はクロム殿に何を協力すればいいのだ?喜んで協力するぞ?どうだ?引き際を見定めたぞ?これでいいのか?」


 あああああああ!

 そうだったあああああ!


 こんなに濃ゆい話したのに僕からの要望何も伝えてないじゃん!

 くっそおおおお……


『お前のせいで重要な事全部ぶっ飛んでただろうがッ!今から話すッ!直ぐに話す!そこに直れッ!でも引き際はそれでいい!でも、もう少し早くしてもいいッ!』


「……これは喜んでもいいのだろうか?」


『うるせえええぇぇ!話しとっ散らかすなっ!!もう、僕には、お前がわからん………エステルううううう………』


「……パパがうるさい」


「まなーわるいよ~?クラムおしょくじちゅう~」


『ごめんなさいいぃぃ…………でも……絶対、僕の、せいじゃ、ない………。グス……。おばあちゃあああああん』


「はいはい、ふふ♪」


「やれやれじゃのぉ……」





(機嫌がよいのぉ、エステル?これで万事解決か?)


(ええ♪多少ベルさんにちょっかいをかけていただく方が私が好きと言われる回数が遥かに多いようです!ギブアンドテイクです!クロムさんの口癖ですね!)


(なるほどのぉ。エステルの方が恋愛事情は上手じゃなぁ)


(沢山物語を読んでいましたので!少々危険がある方が恋は盛り上がるらしいですよ?まぁ私はベルさんが変わった方でも気にならないですしねぇ~)


(その辺りは我にもわからんのじゃ……)


(それに、真面目な話、ご友人は大切です。クロムさんは話す人が特に少ないですからね。今ではクラムちゃんやクラマくんの方が仲の良い友人が遥かに多いです。少し心配でした……。()の座は私だけのものですけれど、友人としての付き合いをしていただけるなら私としては歓迎なんです。クロムさんはいつも私達の事ばかりですからね)


(それほど強調せんでもわかっておるのじゃ……。……確かにそうじゃな。クロムは家族、訓練、家族、訓練じゃからのぉ。当人は引きこもりを目指しておるらしいからそれでいいんじゃろうが、たまには強引に連れ出してくれる友も必要じゃな。我が言えたことではないがのぉ)


(そうですねぇ。案外、()()として相性が凄くいいのかもしれませんよ?話が弾んでいるじゃないですか。あれほど感情を露わにするクロムさんは中々見られません。王様達とは少し話している雰囲気が違いますよね?)


(クロムもクロムでベルとは逆方向に不器用なのじゃ。クロムは全てを器用にこなそうとするからストレスが溜まるんじゃ。王等とも仲は良いがクロムとそのまま相性がいいからのぉ。似ておる分、同じ部分で悩みがちじゃ。……案外ベルがおることで本音を吐き出せるのかもしれんな。……更に、我らに弱音を吐く回数が増えたと思えば……)


(良いこと尽くめですね、ふふ♪)


(うむ。……まぁ表面上クロム自身は疲れるじゃろうがの。如何せん性格が真逆じゃからのぉ……)




『エステルとおばあちゃん早くッ!ベルと話するから!僕1人じゃ話が取っ散らかるんだって!保護者同伴でお願いしますッ!』


「私は2人きりでもいいぞ?」


『絶対嫌だッ!お前やっぱり嫌いだああああああッ』


「あっはっはっは!クロム殿はやはり友人としても最高だな!」

この小説を読んでいただきありがとうございます!



モチベUPの為に評価、ブクマ、感想、レビュー等にぜひご協力をお願いいたします♪

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