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26話 - MAMA

種族:レッドオクトパージ

HP:51 / 180


さて……

少しくらいクラムに魔法のイメージは持ってもらえたかな?

僕も魔法使ったのこの世界に来て初めてなんだけどね


『クラムどう?魔法のイメージつかめた?』


(コクコク)


あいつ凍結で動きすぐ鈍っちゃうし毒も効かないし……

クラム1人でもさくっと倒しちゃうな


『まだ使ってない魔法の練習させてもらっていい?』


(コクコク)


と、クラムはうなずいて僕の後ろに回った

もうやる気がなくなっちゃったらしい


雑魚には興味ないと……

クールキャラですかクラムさん!?

あ、めんどくさいだけですか……


じゃあクラムが使えそうな属性の魔法を使ってきたから他の属性に挑戦してみよう。


魔法はイメージ。

出来上がったあとのイメージを強く持つ、と。

行程が想像できない魔法でも使えるはず……


でもまぁプロセスもイメージできることに越したことはないよね?

なんかそれのが楽な気がするし。


えーっと……

温度が上がると原子や分子の運動が活発になるんだ。

逆に運動を活発にすれば温度が上がるってことでしょ?


そしてエネルギーをどんどん加えていけば正と負の電荷を持つ電子に隔離する……

とかだったはず?これをプラズマ現象っていう…んじゃなかったけ。


間違ってたらすまん!でもイメージは持てるぞ!

可燃物とかわからんけど魔力が燃料になる?

イメージイメージ……発火!


”ファイア”

(ボッ)


≪魔法【火属性】を取得しました≫


できてしまった……

果たしてプロセスがあってたのかどうかは知らんけど……


えっとじゃあこのまま空気圧とかで丸めたらいいの?

風魔法は使えたしね。えーっと直径30センチくらいに……

(ボボボッ)


うわーほんとにできるじゃん。

タコ目掛けて~


くらえっ!”メr


おっとこれ以上は危険だ。


”ファイアボール”ッ!


(ボンッ)

GYAAAAAAAAA!!


種族:レッドオクトパージ

HP:28 / 180


この世界のタコって声だすんだなぁ。

いやータコ焼きがつくれそうだ……

それにしてもやっぱりイメージ固めたらできちゃうんだね。


あ、氷溶ける溶ける

”アイスフィールド”

(パキパキパキ)


やばい、ハメ技じゃん。

でもこの世界は弱肉強食なのだ。


MPもだいぶ減ってきたからあと2、3回かな?

ってかプラズマ起こせるならわざわざ発火させなくても雷属性つかえね?


”サンダー”

(シューッ)


あ、ダメか。

雷は多分エネルギーデカすぎるんだな。


失敗例と成功例を考えるに……

多分属性魔法のレベルって一度にどれくらいのエネルギーを扱えるかってことだと思うんだよね。

でそれに必要なMPカロリーを消費して魔法を使う、と。

重力魔法はどっちも足りなかったから失敗した。


じゃあ少な目のエネルギーを複数の属性組み合わせたり

環境を利用すれば小さいレベルでも強い魔法つくれるなきっと。


”スタンボルト”

(バチバチッ)


≪魔法【雷属性】を取得しました≫


やっぱり電気ショックを起こすくらいの電圧なら出せる……と。

そしてここは海……

科学の力を見せてやるッ!!


水と電気と光とかで行けるか?

とりあえず海水を持ち上げて……


海水を電気分解したら水素と塩素が取り出せるはず?

じゃあそれを取り出して水素と塩素を反応させてそれを水に溶かして濃縮して……

それをタコの上にもっていって~


イメージは実験見たことあるから超バッチリ!

機械とかないし細かいことはわからんけど成分的には足りてるでしょ!

その辺は魔法パワーが補ってくれるはずッ!


『くらえ濃塩酸の雨ッ!』

”アシッドレイン”

(ザーッ)


GYUOOOOOOOOOooo……


種族:レッドオクトパージ

HP:0 / 180


僕『……』

クラム(……)


目の前には溶けてグチャドロになった液体と

焦げて真っ黒になったタコらしき残骸が残されていた。


酸性雨とかじゃないからね。

濃塩酸の雨降らすイメージでやったもん……


これあかんやつや。

二度と使わないとここに固く誓おうと思う。

グロ反対。



あれから空洞の外まで戻ってきた。

そしてクラムはしばらく怒っていた。

どうやら食べるつもりだったらしい。

さーせん。


細かい機械とかがなくても

現象やイメージを理解していれば魔法が補ってくれるみたい。

これを魔法科学と名付けよう。


ちなみに「毒」は無から作り出せたんだから「塩酸」もいけるか?

って試したんだけどそれは出来ないみたいだった。


今は失敗するものでも魔法として使えるなら

雷とか重力みたいになんかしらの反応があるんだよね

失敗反応がでたり魔力がゾワゾワって動く感じ?


魔力が全く反応していないときはそれを全く感じない……

塩酸だそうとしても何にも感じなかったんだ~


おそらく「毒」は闇属性魔法にそもそも存在していて

「塩酸」を利用する魔法なんかこの世界に現状存在しないんだと思う。

タコも闇属性で毒つかってたし。


今までぱっと使えたりアレンジできてた魔法って

ある程度その現象が属性魔法に既にあるんだなきっと。

で、塩酸はないからできない。


創造魔法って全くその現象自体が存在しない魔法も超頑張れば作れたりする?

ってかそれが創造魔法か!創造だもんね!?


カメのエロ仙人の必殺技も夢じゃないかも!?

てか忍びの里のエロ仙人の技は風属性鍛えればもうすぐ使えるのでは…

燃えてきたぜええええ!!


……仙人ってエロくないとなれない決まり?

まともな仙人あんま見たことなくない?


おっと脱線したZe☆

ソフィア様~そんな感じ?

また話せるときに聞こっと!


まぁでも塩酸魔法なんか作れても却下。

倒せる敵みんなグロくなるじゃんあの魔法。

ゼッタイやだ……グロ超苦手なの……


それにタコには相性良かったけど

瞬間的にダメージ与えて倒せるわけじゃないから

分厚い甲殻や鱗もってる生き物とかには相性悪そう。


塩酸カッター!とか考えてもいいけど

どっちみち食べれないからクラムが怒るしね~

頑張って倒したのにお肉や素材台無しだ。


ってことで塩酸魔法は封印!

ロマンもへったくれもないしね!

ノリノリでやってみたけどよく考えると何もいいとこねぇな!


そういやラノベやアニメとかで塩酸魔法なんか見たことなかったもん。

つーか主人公が塩酸で無双してる物語みたくねぇ……

異世界は厳しいぜ…




まぁそんなことはさておき。

初めて陸地で魔法を使ったけど(陸地に上がれなかったけど)

海の中よりかなり自由に魔法使えたな。


まだ海中では大型の生物や魔物に出会ってないけど……

これからサメっぽいやつとかひょっとしたらクラーケンみたいな超巨大生物もでてくるかもしれない。


海の中で生活していくのは僕には厳しそう。

魔法にかなり制限をうける海中でそんな凶悪な生物に打ち勝てるイメージがわかない……


逆に地上だったらなんとか努力や工夫でこの厳しい世界でもやっていけるかもしれない。




よし。


『クラムにちょっと相談があるんだけどね』


(?)≪何?≫


お!意思伝達レベル上がった?!今までよりしっかり掴めるぞ!


『僕ってクラムと合った時はワカメだったけど昔は「人間」って生き物だったの。人間しってる?』


(……コクコク)≪知ってるけど嫌い≫


『クラムの仲間を乱獲してるって鑑定に書いてあったしそりゃそうか。僕はクラムのこととっても大切だよ』


(コクコク)≪うん≫


『でね、僕海中で使えそうな魔法あんまり知らないんだよね。だからクラムにも海中だとこれ以上魔法教えられないと思う』


(?)≪そうなの?≫


『アイスニードルここでだしてみな?』


≪”アイスニードル”≫

(ポトッ)


(……)≪全然飛ばない……≫


『ね?僕の魔法って海の中では使えないものばかりなんだよ。地上の生物だったからね。』


(コクコク)≪うん≫


『だから今後海中生活は危ないとおもうんだよ。僕がもっと強くなって生き抜いて行く為にはここからは地上目指すしかないと思うんだ。クラムもやどかりになったし陸地でも生きていけると思うんだけど……どうする?一緒に行く?海で暮らしたい?』


(……フリフリ)≪仲間はもうどこにいるかわからない。もし見つけても私はもう仲間よりずっと強いから同じ群れでは生きていけないと思う。だから一緒に行きたい。≫


『これから陸地で生きていくことになっても大丈夫?』


(コクコク)≪うん、自分だけなのはさみしい。一緒に行く≫


クラムって元々群れてる生き物だもんなぁ

僕の加護で特殊進化しちゃったから同じ生き物もいないだろうし今後群れに属するの難しそう。


何より僕が一緒に行きたいしね。


『よし!じゃああの空洞にもどって一緒に陸地で生きていく特訓だ!行くぞクラム!』


(コクコク!……)≪はーい!……でもママ、陸地にあがれないじゃん≫


『……そこは今から何とか頑張ってみようと思いm



MAMA!?



今まではクラムの会話を主人公がイメージで補填していました。この話の後半からはクラムとの会話をちゃんと会話形式でお送りします!まだたどたどしいですがこれからクラムの知能が上がって意思伝達レベルが上がるごとに少しずつ会話にもこなれていくと思います!

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― 新着の感想 ―
クラムちゃんが…喋った!!!!!!! でも認識がママとは!?!?
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