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154話 - 保留です

温度変化無効の効果が意味のない件を追加しました。

抜けてました、すみません。

 71階層から家に爆速で撤収してきた。


 念の為ダメージを負わないようエステルとクラマにはあらゆる無効効果を付与した服は着てもらってた。

 温度変化無効とかまで付与はしてないよ。

 そこまでやると環境変化わからなくなるからね。


 属性ダメージ類だけ無効にするけど、

 温度変化はそのまま。

 シールドは張らないって感じだ。


 クラムはもうほぼ僕と同じだから無効付与する意味あんまりない。


 でもその代わり僕が先に進んでた。

 実験台は僕だけでいいよ……


 でも次からは僕も分裂に先行させようかなぁ……もう嫌だわ……


 そしてエステルが家に帰ってきてから凹んでいる。


「クロムさんごめんなさい……」


『炎無効つけててよかったよ……多分服発火してたよ?エステルはちょっと慎重になりましょう!』


「はい……すみません……」シュン


『落ち込まなくていいよ。次からは自分大事にしてね?じゃあ会議しよ?』


「はい!わかりました!」


 出発前にエステルは普通の服を着てたんだ。

 一応全部に付与してるわけじゃなくて普通の服も残してたの。

 じゃあね……


『ねぇ……それ無効つけてる服じゃないよね……?覚えてるよ僕。僕がつけたんだもん』


「え?はい。最初は自分の足で立ちたいので!」


『ダメなの!最初こそ無効いるの!言いたいことは分かるけど!着替えてきてくださいッ!!』


「はい……」シュン


 エステルが自分の能力で一度試してみたいと

 本当に踏み止めてよかった……


 そして帰り際にアイテムボックスから布投げたんだよね。


『絶対やばいってこの熱さ……行くよ?』ポイッ……ボッ


『帰ろ』

「……うん」『すご~い!』「はい……」


 皆ドン引きした。

 いや、1人テンション上がってたけど……


 それをみてからエステルが凹んでいたのです。


 エステルが1番炎耐性低いんだよ。

 属性軽減レベルなら体燃えてたかもしれないよね……

 少なくともスリップダメージ入ってたと思うよ?


 冒険したかっただろうからね。

 普段慎重なんだけど冒険になると警戒心ガバるんだよな。


 クラマはその点、命にかかわりそうな事においての無茶は本当にしないね。

 ずっと野生で生きてきたからだろうね。


 クラムは興味はあるんだけど危ないよ?って言うと止める。

 押し切ることまでしないって感じ。

 だから意外と危ないのはエステルだったりするのです。


「……どうする?」


「熱さはクロムさんの魔道具、というか付与アイテムでなんとかなりそうですが……」


『あつくないならだいじょうぶじゃないの~?』


『いや溶岩エリアは僕にもわからない。危険性が把握できないんだよ。僕がわかるだけでも……例えばダンジョンでてからみんなにとりあえずクリーンかけたでしょ?』


「はい……ダメージはなかったですよ?汗を飛ばしてくれたのですか?」


『あそこ火山なのかなんなのかわからないけど毒ガスが発生してる可能性があったんだよ。あそこがどういう環境なのかわかんないからとりあえず全力でクリーンしたの』


 帰りは温度変化無効ミスリルもってのんびり帰ってたんだけど……

 ハッと気づいて猛ダッシュしたんだよね。

 今更だったけどさ……


 ちなみに温度変化無効意味なかった。

 使った場所から温度変化が無効になるだけだったんだよ。

 だから使うなら前の階層から使わないとダメだ。


『そもそも僕のクリーンではじける毒なのかもわからないんだよ。だからみんな体調が悪くなったら教えて?クラムでも。クラムの毒耐性で空気中の毒がはじけるのかもわかんないから。とりあえず注意しとくに越したことないでしょ?』


 よくよく考えたらこの世界の毒って何をもって毒なんだ?

 毒ってめちゃくちゃ種類あるじゃんか?


 一酸化炭素とかも無効化できるの?

 よくわかんないよな……こわいよ……


『わかった~!』「わかりました」「……わかった」


『毒霧エリアならやめよって話したじゃん?あれ見た目には溶岩ばっかりに目が行くけど要するに毒霧エリアと一緒なんだよ』


「……そうなのですか」「……毒は……無理」


『おいしいかんじしなかったなぁ~?』


 判別はおいしい基準なのね……

 いやでも……クラムがおいしい感じしないってことは……

 毒じゃないのかクラムが認識できる毒じゃないのかどっちかか。

 タコの毒霧吸い込んでおいしいって言ってたもんな。


 とりあえず……

 僕が分裂であそこに滞在して毒の有無確かめるしかないかも。


 命の危険性なく試せるのは僕だけだしね。

 何分の1か死ぬけど……

 そうなりそうなら思考切ろっと……


 思考切ると別生物扱いになりそうなんだよね。

 あくまで僕は操作してるだけって感じだから。


『あと溶岩の粘度』


「ねんど?です?」 『ねんど~?つち~?』


『ねばねばのこと。あれ岩が溶けてるんだよ。だから沼よりひどいの。あの赤い溶岩が全部灼熱の底なし沼だって考えて?敵に遭遇してあの中に叩き落されたらやばくない?熱さでやられなくても下手したら溶岩に纏わりつかれて窒息するし、服に無効付与してるけど脱げちゃったらたぶん一瞬で燃えつきるよ。僕らの力だと脱出できるかもしれないけどそんなこと試したくないよ……』


火とか炎って具体的に何度からなんだ?

そうなると……クラマの火無効でも溶岩より温度低いとかになったら発火するでしょ?

エステルに関しては無効ですらないからなぁ……


僕とクラムは白炎つかえるけど白炎無効ではないのよ。

炎だから……


炎無効に溶岩が含まれるのかわからん……うーん。


「……無理」


「想像するだけでマズいですね……正直進みたい場所ではないです……」


 岩での窒息って水棲意味あるのか?ないよね。

 水中呼吸と岩での窒息って多分違うよね?

 水中の酸素を取ってるんでしょ?

 じゃあ空気ないと無理だよな……。


 毒要素以外にも溶岩に飛び込むリスクを完全に消さないと進めない……。

 取りあえず服以外にも装備考えないと。

 アクセサリー類かなぁ……


『みずでひやす~?』


『それもダメなのよ……。溶岩レベルになると水注いだら爆発するかもしれないんだ。爆発で死ななくても溶岩被ることになるじゃん?じゃあ結局一緒だよ。あ、そう、だから魔法の制限も必要だ。氷もやめた方がいい。あと大きい魔法つかって溶岩が飛び散るのも避けたい。出来るだけ小さな無属性魔法を使うのが無難だと思う……エステルは闘気ね。というか、もう戦闘しない方がいいよ』


「なるほど……そうですね。クロムさんの話を聞くと戦う選択肢は避けた方が無難かもしれないです。あの空間であまり活発に動きたくないですね」


「……うん……空よりきつい」


 慎重すぎるかもしれないけどさ……

 危険に飛び込むのはちょっと……。

 意外と行けちゃう!ってなるのかもしれないけど溶岩エリアは考えられるだけでも事故の種類が多すぎるよ……


『土砂とかで燃える前に埋め立てるか……?通路の確保にはいいけどどんなけ時間かかるんだよって話だよなぁ……多分飛ぶのが無難だよな……。う~ん』


『じゃあおしまい~?クラムのし~るどは~?』


『うん、結局それしかないと思う。全部の無効効果付与してクラムの全力シールド張りっぱなし、敵全無視で高速で突き抜けるしかないと思う。何日も滞在できる環境じゃないから少なくともあそこで訓練するのはナシだな』


 毒なければ普通のシールドでいいけど毒アリなら空気通さないやつにしてもらわないと……


「そうすると……階層主が問題ですね。そこをクラムちゃんかクロムさんの力で突破しても、もしグリフォンレベルの敵が80階層からたくさん出てくるのなら私とクラマ君がマズいです。行くにしても私達もう少し強くなっておく方がいいと思います」


「……そうだね……沢山は無理。……今じゃ危ない」


『だな。突っ切るなら、突っ切って先行っても問題ないだけの強さを付けないとダメだね。少なくともグリフォンが何体出てきても負けない強さになっとかないと不安だな。溶岩地帯の敵の強さも見てくるよ。しばらくボス狩りしながら考えるしかないかも……』


「……それがいい」


「とりあえず問題は溶岩と毒と私達の強さ、ですか?」


『そうだね。毒は僕が確認してくるよ。分裂も毒無効ももってるし。やばくなったら思考切るから平気』


「わかりました。おねがいします。私達は特訓ですかね」


「……うん。グリフォン倒す」


『取りあえず慎重にね?もう1回エステルが倒したし最初は2人でやった方がいいんじゃないかな?クラマ別にいい?』


「……最後……1人で倒せればいい」


 よかった。

 クラマはこの辺りこだわり少ないからな。安心だ。


『クラムは~?』


『クラムどうしよっかなぁ、最初2人が安定するまで見てあげて欲しいな。クラムも1回くらいグリフォン倒してもいいんじゃない?』


『いいよ~?でもクラムがやると~、し~るどにとじこめちゃったらかてるかな~?そのあとはいろいろ~』


『あ、そうだね。閉じ込めちゃえばいいのか。戦うまでもないな。シールドにたまに攻撃当たってたけど全く通らなかったもんな……』


「防御力ってすごいですね……」


「……うん……ねぇねには……勝てない」


 本当に。

 これがあるからクラムは安心してみてられるんだよね。

 紙装甲だったら絶対ずっとそばにいるもん。


 クラムと戦おうと思ったらシールド壊せる攻撃か魔法つかえるレベルじゃないと相手になんないんだよなぁ。


『じゃあ2人が見てて安心になったら特訓してたり魔石食べてたりしてたらいいよ。パパも……調査おわったら合流するよ……』


『わかった~!』


『ってじゃあまた空階層じゃんかー!!』


「まぁ、今度は日帰りできますから。一緒にお散歩します?」


『そんな優雅な気分になれないって!それにしてもまさか本当に進むの無理なエリア出てくるとはなぁ……ちょっと一旦保留だな……』


「進み辛いエリアがくることは覚悟していましたけど……ここまで全く動けないとは思ってませんでした……」


「……うん……毒よりひどい」


『おいしくなかったしね~』


 そういうことではないんですよね……

 クラム1人だけ余裕あんだよなぁ~いつも。

 安心でいいことだけどね。


 71階層からはとりあえず保留です!

この小説を読んでいただきありがとうございます!



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