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120話 - ダンジョン準備3日目①。創造神の加護(大)

 ~準備3日目~ 早朝


『ほんとにだいじょうぶ!?連れていかれない?!』


「……ん」


『強そうな魔物でたら逃げるんだよ!?天駆と縮地使って空に逃げるの!!絶対だよ!!』


「……………うん」


『無理して戦っちゃダメだからね!ね!?パパと約束!!指切りしよ!?』


「…………………………」


『変な男についてっちゃダメだよ……?』


『大丈夫ですよ?』


『エステルかわいいんだから!!近づかなくても向こうからくるんだからね!?』


「ふふ♪ありがとうございます♪わかりました」


『触られそうになったら腕消滅させてもいいから!パパ耐えられない!!3分の2まで〇っても許す!!』


「それは……どうでしょうか………」


『家消さないでね………買ったばっかり……火とかつかうならほんと注意してね!?』


『だいじょぶだよ~?』


『ダメだよ!クラムのうっかりやばいんだから!家どころか王都消し飛ぶからね!?』


『ん~?それはそうかも~?』


『最悪王都なんかどうでもいい!クラムだけはちゃんとシールド張って無事でいてね!!巻き込まれて死んじゃったらパパも後追うから……グス』


『じぶんの魔法でしなないよ~?ほとんどムコ~だもん』


『そっか。じゃあ白炎と蒼氷は禁止ね!!あれはちょっと喰らうから!あ、でもやっぱ危なかったらいい!』


『あ~い』


『……でも不安だああああああああああ』


『「「………」」』


 ・

 ・

 ・


『みんなは他準備したいことあるの~?』


「……試し切り」


『およ~ふくとごはん~?』


「う~ん。本を少し見に行きたいなぁ~なんて……。クロムさんは?」


『お風呂!お湯は魔道具いらない!……みんなバラバラだなぁ?珍しい。クラムは家。エステルは街。クラマは森か……僕は目的地海なんだよ……』


「……1人でいい」


 んー。実際クラマが魔物と戦ってるところってまだ見たことないんだよな……


『クラマってボアとかオークキング倒せる?』


「……獣型で。雑魚」


『オーガみたことある?あれは?』


 これがステータス的にはクラマ付近なんだよな……もう少し強いけど……


「……里にいるときから。素手でいい」


 そっか……やっぱ同レべは全然相手にならんのか……


『じゃあドラゴンは!?』


「見たことは……ある。風。やったことはない」


『あ、見たことあるんだドラゴン!強そうだった?』


「里の近くに住んでる。あの時は……飛べなかった。……今はこれあれば余裕」(チャキッ)


 忍者の里の近所に住んでたんだ……

 飛べて刀あれば余裕……そうなのか。


「………絶対殺す……また一緒に来て」


『お、おう。だいじょぶだよ?わかった』


 そのドラゴン……なんか因縁がある相手なのか?

 すごい殺気でたな今……


 まぁクラマの場合技術力なのかなぁ。

 ステータスと実力ってやっぱりかなり開きがあるな。

 話聞く感じドラゴンってステータス上は王様よりかなり強いはずだぞ?


 この中だと1番危険なのはクラマだからな。

 クラマがいいならたまには1人の時間も大切か……


『じゃあみんながいいならたまにはそうしよっか』


 クラマには試し切りついでにお肉調達を頼んだ。

 かなりの量のお肉を豊穣村にくばっちゃったからね。


「……わかった。狩ってくる」


 エステルは本買うついでに備品購入。

 エステルにしかできない。

 気になったもの便利なものなんでも適当に買って来て欲しい。


 みんなで見に行くほどでもないやつね。

 お金に糸目つけなくていい。

 エステルはデフォ節約派だからね。


「そうですね?じゃあ、いろいろ見て回ってきます♪」


 クラムは……

 なんでもいいかな~。


『え~!なんで~?クラムにもたのんでよ~』


『だってクラムの趣味メイドさんじゃん!好きなこと何でもみんなの為になるんだもん。料理と服作るんでしょ?』


『めいどってなに~?うん~そうだけど~』


『頼んで、かぁ。じゃあ凝ったもの作るよりは量が多い方がいいかな?たまにクラム職人魂発揮するからさ?今日はいっぱい作ってくれる方がうれしいかも?』


『おっけ~!まかせて~』


『んじゃ僕は遠出してお風呂とか家具作れそうな素材取ってくる~。ついでに魚も取ってくるよ』


 ・

 ・

 ・


 で、今に至る。

 今日は個別活動デー。

 準備初日の夜に最終日は自由に行動しようって決まったんだ。


 でもこの家族1日別行動とかしたことないから!

 宿で寝てる、とかはあるよ?

 でも基本勝手に出かけないんだみんな……。


 不安だ……。


「過保護ですね~ふふ♪」


『そうかなぁ……だってこれ”はじめてのおつかい”みたいなもんじゃんか……』


 頭の中にあの有名BGMが流れてくる。

 あれだってカメラマンとかいるじゃん!!

 そうでなくてもスマホとか持ってるでしょ!?


 この世界そゆの何もないのに魔物出たり武装したやつおるんよ?

 そんなもん絶対不安じゃろがあああああ!!


 うーん。念話とか意思伝達遠くまで届けばいいのに……。

 念話は見えてないときついの。

 意思伝達はせいぜい10m程かな……


 感知組み合わせて……

 存在ギリ知覚できるの1kmってとこかなぁ今。


 ここと海は数百kmは離れてるよ……無理かなぁ。

 電話あればいいのになぁ……

 スキル組み合わせてなんか作れるかなぁ……


 ”鑑定”。う~ん……

 ………

 …

 ん?


【スキル】

 ・分裂


 ぶんれちゅ。

 こんなのあったな……

 スライムに進化したっきり怖くて使ってなかったやつだ……


 あら?こいつ使用不能じゃなかったけ?

 なんかしらの準備が整ってるのか?


 分裂したらどうなんだるんだろ?

 違う生命体になるのかな僕……。


 怖すぎるんですけど……

 僕と違う意思が僕の能力使うの怖すぎるんですけどー!!


 まぁ……鑑定さん……一応”詳細”おねがい……


 ★スキル【分裂】

 体を複数に分けることが可能。

 本体以外には意思が存在するわけではなく本能で動く。

 強さは分裂体の大きさに準ずる。

 本体に回帰することも可能。

 他の能力と組み合わせることで分裂体の操作も可能になる。


 あ、よかった。意思ないんだ……

 でも本能のまま動かれる方が怖いな。

 どうしよ、僕の本能が白炎打ちまくったら……。


 他の能力ってなに?

 遠隔操作とかないよ?


 でもこの能力使用不可じゃなくなってるのって多分最近だもんなぁ。

 転移覚えてからスキル精査したぞ……?

 それより後かぁ……


 えっと……どうしたらわかりやすいかな。

 じゃあ、最近成長したスキルを降順に並べ直してっと。

 更新順確かめれば……おお、できた。


 ・鍛冶 LV8

 ・武器制作 LV8

 ・ステータス隠蔽

 ・分裂

 ・並列思考

 ・鑑定

 ・物理耐性 LV9


 並列思考!!なるほど!?

 ずっと魔法とかスキル使い続けてるからか!!

 レベルコンプリートしたんだ……。


 これきっかけに分裂が使用不可じゃなくなったのか……

 よかった。並列思考MAXになって意思が増えたりしなくて……


≪スキル【並列思考】と【分裂】を統合し、スキル【思考分裂】を取得可能です。取得しますか? YES / NO≫


 NO!!!!!

 僕2人とか絶対要らない!

 並列思考と分裂の合成か……怖っ……


≪スキル【思考分裂】の取得をキャンセルしました≫


 鑑定さんも完全体になってかなり柔軟になってるな……?

 よかった勝手に取得しなくて。


 じゃあ試しに……これとこれは?


≪スキル【並列思考】と【付与】を統合し、スキル【思考付与】を取得可能です。取得しますか? YES / NO≫


 NO。


≪スキル【思考付与】の取得をキャンセルしました≫


 すみませんちょっとお試しして……

 できた。スキル合成怖すぎ。

 危うくインテリジェンスソードになるところだった……。


 鑑定さん……

 今度からやっちゃわないように意思関係と消えたら能力に影響凄いやつは2重確認おなしゃす。


≪本当に確認しますか? YES / NO≫


 柔軟すぎておもろい。

 鑑定さんMAXすげーな……YESで。


≪依頼を受託しました≫


 これあれだな。

 ソフィア様の加護の強化も絶対関係あるな。

 想像してること前より簡単にできちゃう……。


 かなりできること変わってそうだ。

 ちまちま検証しないとな。


 うん、おっけ。ここまで自在なら……


(プチっ。プチプチ。)


『パパ!?』「クロムさん!?」「……?」


『あ、だいじょぶよ』


 ”並列思考”を”付与”で”思考レベル最低” 。


 ……勝手にみるのはよろしくないからね。

 勝手に分裂体が思考できるように付与したのではなく僕が並列思考入れられるキャパ作った感じね?


  ”意思伝達” 付与。


(ぷよっぷよップヨッ)


『はい。電話』


 うん。ソフィア様の加護(大)エグいわ。

この小説を読んでいただきありがとうございます!



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