第八十九夜 とっとと結納 さっさと寿 お互いの利害は一致しているはずです
立て直して 訊こうと思う香織
「ねえ お開きですよへの回答は もうイッパイともう1曲 とね
落差が大きすぎるとおもうのよ」
「その もうイッパイを熟したから メシマズの訓練所への種銭が出来た
そこで頑張ってライセンスを取って 北海油田で潜っての仕事に繋がった
仕事仲間じゃないけど 海の仲間の海難事故 救助要請があれば
助けに行く 当たり前の話だよ」
「あ、それが 二人分の命を背負って と被るんだ
肚決めて訊くね どこの基地に行ったの?」
「基地じゃなかった バカでかいお屋敷で 礼装のROYALNAVYが沢山いた
おばあさんに なにか布を斜めに掛けて貰った その箱に入ってる
今日の香織みたいに横にいるお貴族様の言う通りにやって熟したよ
その前後に3日間ずつ お貴族様の執事さんにプロトコルを教え込まれた
帰国前に 挨拶に行ったら プロトコルのテスト まぁ大変 再履修
今日の香織のサポートで まぁ大変を 思い出したよ」
まぁ大変のラベルが違う
「晩御飯はどうする? 買い物も行ってないし 片瀬は俺等の分は入れてないって
串カツ山田に行って串カツと土手煮を食べてGS裏のBarでチーズと何か」
「馬でのピクニックの後に串カツと土手煮が出てくるのが
アキラに惚れたところなのよね 行きますか」
玄関でジョクシューズを出して待っていると
「パンチ 人数に入れて無くて悪いな でもまぁ 新婚で串カツ山田もいい
味に間違いはないしな 歩いていくんだろ」片瀬が来て玄関で話始める
「俺さぁ さっきTANITAに乗ったら15.7% 歩かないと」
「パンチもか 俺12.8% ほら見合い騒ぎで 筋トレもジョグも出来なくてさ
でも今は おでこタオルをやって おいしい食事を用意しないと」
「片瀬 その通りで 自身の体脂肪率よりも おでこタオルとおいしい食事だ」
聞こえていた香織 電話でタクシーを呼ぶのをヤメて TANITAに乗る
「きょにおdfわ:おいほいsでゃほv:いはいvfrh」と悲鳴が出る香織
悲鳴を訊き駆け寄ってくる明と片瀬 TANITAに乗ったままの香織
TANITA 名前→体重→身長→体脂肪率→BMI を繰り返し表示している
TANITAに乗った香織を見て 悲鳴の意味を理解する二人 少し離れた位置から
「串カツ山田まで歩く Barからも歩いて帰ってくる」と片瀬が言ってくれた
「片瀬の助言に従おう 串カツ山田 片瀬が味に間違いはないとの太鼓判
GS裏のBarも間違いはない そこは俺が裏書きする」
片瀬に見送られ 香織と二人で30分の散歩
「TANITAには人の心はないわね 非情もいいとこ」愚痴る香織
「でも トレーニングの成果では嬉しい数字を出してくれる」
「それは成功者の言う言葉 敗者は悲鳴よ」
「明日から 朝のジョクを一緒に 自転車も持ってきたし 香織も」
「角のジムで泳ぐ これが一番」
「それが一番だけど 自分の納得するトレーニングをすればいい」
「そこがねぇ 明の冷たいところか優しいところか 不明なのよ」
「オープンウォーターには それなりの指示しか出せないから」
「ここは はい しか言えないのね 段差もデカイしね
あそこが 串カツ山田なの」看板が見えた香織
串カツ山田が見えてきた 駐車場にクラウンワゴン
「まさか 瀬山か 香織そこの街路樹に隠れてろ」
駐車場のクラウンワゴンのバックゲートを見るとDAIKOのスッテカー
室内の天井にロッドラック 3本掛かってる 瀬山に間違いなし
香織を街路樹に隠れさせて こそっと店に入る
串カツ30本を発注して 店内を見回すと 女の後ろ姿と瀬山
揚がっている8本を包んで貰い残りは店の前でと 会計を済ませて店を出る
街路樹に隠れて 包んで貰った串カツを二人でかじりながら隠れてみてる
「ロングヘアの女としか解らなかった 亜美さんも焼肉もショート」
「見てしまったからには亜美さんに連絡しないと また琴美ちゃんに愚痴」
「こないだの焼肉には目を瞑ったんだからな まつ毛が長いのはダメだな」
琴美ちゃんの携帯電話に電話する明 業務中に私用携帯電話に出る琴美
「私も亜美先輩も残業突入してまして何時でも上がれます 亜美先輩に伝えます」
「GS裏のBarで飲み放題」
「タクシー代は?」
「先日の2万USDのTCで」
「了解です」
亜美先輩と会話する琴美
「はい?!!! また女 嫁に来て下さい と木曜日に言ったのに!!」
「今現在 串カツ山田でロングヘアの女と との情報です」
「ありがと ねえ琴美ちゃん 琴美ちゃんのことだから「嫁に」の話って
館内に拡散してるわよね」確認をする亜美先輩
「他所の部署は関係無いので 焼肉が乗り込んで来ても亜美先輩は寿退社
お局様になる前に寿 と 県内の四店舗 全部に拡散しています」琴美
「その 自己中でエグッてくるのは琴美ちゃんらしい
此の件は 利害が一致している?」引くに引けなくなった亜美先輩
「瀬山さんがやらかすたびに 私に愚痴が来るので とっとと結納
さっさと寿 お互いの利害は一致しているはずです
この$1000のTC タクシー代に どうぞ使って下さい」
「ありがと」とのあと夜叉になる亜美 奥歯を噛んだかの勢いで移動していく
携帯から明に電話で報告する琴美
「比丘さん 亜美先輩が串カツ山田に向かいました 私はBarでいいですか」
「1850 あと10分で開店だから 琴美ちゃんは Barへ」
街路樹の影で隠れて見ている明と香織 22本の串カツも包まれ届けられる
1900 停まるタクシー 降りる亜美さん 伏せて隠れる 明と香織
自動ドアの開く音が聴こえて 顔をあげて 店内を覗きたいがやめる
耳をダンボにして聞いているが 店の中の音声は聴こえない
「明 離脱しよう これ以上は危険」 「うん Barへ」 静かに3件隣のBarへ
看板はclosedだけど 1905 今日はGショックで正確だ
勝手にOpenにひっくり返してると ドアが開きマスターと鉢合わせ
「マスター 緊急避難 入れて 看板は1905にOpenにした」
「どうしたん? まぁ入れよ」マスター
「私も入れて下さい 亜美先輩 夜叉になって瞬速で消えました」琴美も到着
「タクシーで乗り付けて 山田に入っていった そこまで見ててこっちへ」
まったね