第八夜 注いで注がれてもいいものだし
目頭を抑えるスイカ姐さん
「どうしました」お嬢様
「ごめん うちの妹23も純金 噂を知っていれば動く」
「さよの遠山連合を蹴散らす肚 天秤でブサイク7割とパンチは諦める
男は肚 見合いを繰り返して理解しました」お嬢様
「いま 香織さんの誘いで 四川って中華料理屋に向かってる」長谷くん
「車に居る 酒田さんに情報を集めて貰って 相談して動きます
本気で岩山家のお嬢様を蹴ったパンチと同じパンチなら
うちの家の使いに 話を持って行かせます 毎日通いますのでよろしく」
と帰っていくお嬢様
「比丘 モテモテやん」と瀬山
「お局様限定ですけどね」長谷くん
「俺 さよのさんの店 初めて入ったけど そんなに下着下着してないんだ」
「瀬山 スーパーの下着売り場じゃない カスタムで見本があるだけよ
出して魅せて サイズがあればラッキー 基本はオーダーメイドな店なのよ」
「遠山さんのは?」長谷くん
「遠山や今のお嬢様を含めた常連さん4人のサイズを基準で発注してるから
遠山のは在庫であるわよ」
「比丘さん 29の誕生日プレゼントで年下男ボンズが年上女性に下着を贈る
やらかしてみるかと 調子こいてましたが」長谷くん
「そんなネタ振って やらかしたら
全部私の責任になるように仕組んでいったわよ」
「すげぇ 流石 瀬山さんの友達」長谷くん
「あんなのと一緒にするなよ 昨夜のGS裏のBar
さよのさんのオッパイを見続けて さよのさんが激怒したら
此のスイカを見ないほうが失礼 挙句にスイカ姐さん あの肚はない」と瀬山
「そうよね 対お局様耐性は抜群 身をもって私も遠山も知ったわよ
別方向のお嬢様から 裏となる価値のある情報が飛び込んできた
素直に遠山を紹介しとけばよかった」
「え?」 瀬山と長谷くん
「さっき考えたのよ 遠山で嵌めようとしたら軽く蹴散らされて凹んだのは遠山
妹が先に寿で婿養子だったら 私の居場所がない お嬢様を応援するわよ」
「そんなになのに 年下には連戦連敗」長谷くん
「本人曰く お局様特化型 らいいわよ
香織は年下 希望はそこよね お嬢様に行って欲しい
ちょっと速いけど お昼休憩で店閉めてご飯に行こう
お局様らしく 若い男を二人引き連れて社食へ 奢るわよ」
「奢るなら あれ 総務の娘が居ない」長谷くん
「あの娘 長谷の 四川でお昼を聞いて ダッシュで消えたわよ」
「まぁいい お局様の下知 店に連絡入れて社食の右奥へ行きます」と二人
ご飯を食べている三人の元に 総務の娘が入ってくる
「私にも ブラとショーツのプレゼントを それだけの働きはしました」
「此の可愛い娘だとウチのよりピクシーがいい 話をして送って貰う」
「その働きとは」長谷くん
「遠山さんに往復ビンタを入れて ボケボケなのを戻して 比丘さんの過去と
裏書きは松平のお嬢様 との話をして急ぎで四川に行けば参戦できますよ
と思いっきりの煽りを入れておきました」
「それって やっぱ上が詰まると下が困る だよなぁ」瀬山
「俺達テナントだから 本社の上下は見てるだけ」と他人事な長谷くん
「よくやった うちの店のを贈る あとでフィットにきなさい オーダーする
これも 一緒に食べましょう」とA定食の食券を渡すさよの
四人で1テーブルでA定食を食べ終わると さよのに何か言って受け取るチケット
アイスコーヒーをお盆に乗せて持ってくる総務の娘 皆で呑み始めると
「姉と妹の思惑に 更にお姉さん二人に総務の女子社員の思惑も」と瀬山
「大先輩の寿退社を応援した だけです」総務の娘 若いのに黒い けど切実
ご馳走になりご飯代が浮いてコーヒー代も浮いてラッキーと思ってるみたいだけど
キミも此のメンバーの「仲間」になったのを理解してる と思う長谷
3つ隣のテーブルの三人の女性も長谷と同じことを思っていた
そんな思惑など我関せずで 純金のOG会で情報を集めて松平での件の裏を取り
スーパーお局様耐性を持っていて 岩山家の提案を蹴った男までの裏もとれた
パンチパーマも他の女が寄ってこない防御壁とみなすべき案件との助言も得た
ほぼほぼ、松平の光➔金四大のお嬢様と同じ結論に達していた香織23
姉さん 存在自体がめちゃビハインドと思っていたけど ワンチャンをくれたわ
四川の個室も予約済だし あとは23のアドバンテージで婿に誘うだけ
ライバルはお局様 私だけが20代前半よ 胃袋を掴んでくれ も対応できる
言いたかった 姉さん お先に 寿 をさせて頂きます も言える
ピンポーン の三連打 これをウチの家でやるのは比丘さんだけ
迎えに行って 車を車庫に仕舞って 中華でビールor紹興酒になるから
タクシーで行こうと誘うと 白酒もいい? と訊いてくる比丘さん
白酒が何かわからないけど 呑みたいなら呑ます 姉さんより先の寿が優先
タクシーに乗ると
「スイカ姐さんよりの先の寿で俺を選んでいない?」と比丘さん
「ドンズバリなんだけど、比丘さんを逃すとお局様一直線 どころか独身BBA
あの姉さんが実姉なのを承知で 来てくれそうな しかも扱え熟せる男
ブサイクよりも肚よ 純金OG会で裏は取った 今回はうちに 私に来て」
「そっか石山姉さんの裏は取ったんだ」
「またフェイントを 岩山家のいま30のお嬢様でしょ
うちのピンポンが余裕の三連打できる お屋敷で三連打してきたと」
そこまでで四川に到着して 香織さんがお金を払って降りると
遠山さんと知らないお嬢様とショーファードリブンのクラウンが居た
「俺さぁ岩山のお嬢様にGiveUPしてご辞退したら 連戦連敗中なのだけど
いきなりのお嬢様だけどお局様ばかりのお誘い どうしたらいい?」
「うちの婿に」とかなりの焦りが見える遠山さん
「まずは ご一緒にお食事を」とショーワァー付きのお嬢様
「ご飯くらいは いい? 香織さん」
「ここで蹴るのはダメと OG会の先輩からのアドバイス 戦います」
「三人ともに呆れ返られて帰られたら ショーワァーさん代金はお願いね」
「酒田さん お任せしますね」 「はい お任せを 歩美お嬢様」
「では お店に入り美味しい四川料理をどうそ
お店の席も6人席かえあります」とショーワァーの酒田さん
「酒田さんも席に付いてくれると 岩山家の使いの倉田さん以来だよ」
「倉田とは先ほど話をしました 結果が六人席で六人分の料理です」
「まさか 景子さんも参戦するの? 呑ましたら昼間から渡ってグダる
他のお嬢様の前でグダったら マイナスが増えるだけだよ」
「岩山のお嬢様はなんとか 婿の目処が」
「相当の反省があったんだ」
「仰るとおりで 断酒会に入られて 断酒されております」
「断酒まではしなくていいのに 渡ってグダらなければいい
偶には 注いで注がれてもいいものだし」
「その話は 食事をしながらでは如何ですか」お嬢様
まったね
スイカ姐さん
カエルの被り物を奪ったとか下着屋さんとかスイカとの設定だけ
残して別人になって30年以上の時を経た昔話がファンタジーになって蘇ります
事実でも言ってはいけないことはある
いい!キャラたちが勝手に動き出した
この先どんどんと平成初期の異世界へ行きます