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第七十六夜 ミニ丈もいいとこの太もも丸見え

岩山家の八名 ササッとご飯を食べて 緑茶を頂いている


ビールをもう一本開けようかと悩んでいる二人

ご当主自らが 栓を抜き ささイッパイ と 比丘と長谷に勧めてくる


「修造 何も訊かずに俺と長谷に続いて コップを差し出してみろ」

と修造に耳打ちしてから コップを差し出す 注がれるビール

続いて 長谷も差し出したコップに注がれる


修造 お館様に注がせるとかと一瞬躊躇するが 差し出すコップ

注がれるビール


コップが小さいので サクッと呑んで 一郎さんにコップを差し出す

長谷も続く 栓が抜かれ 少しの間をおく一郎さん

修造も差し出すと ビールが注がれる


一子さんも二子さんも同じパターン

岩山の当代の血筋 兄弟姉妹の本人の四名からビールを注がれた三人


雅人さんも栓を開け 待っている 三人共差し出し注いで頂く


「本来は 仏壇があって 床の間があっての四八の部屋で一同を集めて

 三方の載せた盃でですよね なぜ此の場で

 しかも俺が先頭 殿しんがりに修造」比丘


「衣装も羽織袴じゃないと 俺ら チノパンポロシャツ」長谷


「奥社にも そのチノパンポロシャツで 鳥居どころか舞座まで

 10年前に100年ぶりに景子様が開け 昨日は修造様と玲美様

 今日は長谷様と比丘様 開かずの祠から空き放題に」四九郎


「それで 倉田さんが 修造”様”になったと

 長谷も俺も上に座らせて 丁寧な言葉に」比丘


「はい 継承式ですが 格式張ったことはご辞退される可能性が高い

 今此の場で 当代の四兄弟姉妹と次代の雅人様でやってしまおうと」


「修造には祝詞を上げて貰った借りがある 羽織袴はあるし

 着付けだけやって貰えれば 参席するよ な長谷」


「俺 ご老公に頂いて 家にはなかったからスーツでお見合いに」


「長谷殿 一度袖を通しただけで岩山流宗家に保管されております」一郎


「あ あれ どこかに置き忘れて 行方不明だとばかり」


「茶事でしか使わないとの事で 宗家で保管と申し上げております」


「お局様関連は緻密に熟すが 自分事はズボラ 流石アキラの弟子

 アキラと長谷くんの ズボラの再確認はしましたけど 継承式とは」修造


「次代 三九郎の名を継ぐ者への継承じゃよ

 雅人さんに 景子のお守りと当主の両方は気の毒」三九郎


「うんうん 大変だしな そこは握れる」と比丘と修造


「儂は三九郎を襲名して当主ではあるが 神事関係を主にやっておる

 兄 一郎の手助けでグループの経営は回っておる

 修造の兄二人も経営の才が素晴らしいと聴こえてくる

 そこは 一郎兄者と儂の関係で やっていけば良い」


「修造 財務三表とか 損益分岐点とか覚えたか」比丘


「俺 商業高校卒 日商は2級 来月から鬼頭弁護士事務所で習います」長谷


「イジメはやめろ」修造


「いいじゃん 神事は抜群だし 全部は無理だよ」比丘


「でも 経営を全部任せると 出し抜かれて追放とか」長谷


「それは無理だ 今日来てた神様達が加護に回るから巧く行く

 代々の現身の座敷童の加護の為に奥社の摩耶が神通力を岩山家に使わしていた

 茶室での景子さんの膝枕での居眠りで ツクヨミとオオナムチに見つかって

 お雪さんも三郎さんも 一緒に呑んで食っての宴会を何度もしてる


 少々の ポッケinレベルは潤滑油で見逃してくれるが

 裏切りの諸端で力が逆転して全部の神様が敵に回る どうなると思う?」比丘


「ポッケinの言い訳を聞いて 妾に子が出来たのでとかなら見逃すけど

 全部持っていくでは 凍らせて輪廻の輪に戻すわよ」お雪さんがこっちに来た


「歩美さんのお茶はどうでした」長谷


「お抹茶も 煎茶も良いわよ

 ただ、着物の裄丈と身丈を短くした方がいいわね

 袂が茶碗に入ってしまって まぁ大変」お雪


歩美も居るが 袂は緑に染まっているし

着崩れて下前は下がり腰紐がギリ隠れている状況なので 一言も喋らない


後ろに居る香織

 中学から茶道をしていた若菜 いつも裄丈も身丈も寸足らずな着物

 最初はみっともないと思ったのだけど、その意味は3回生で痛感した

 景子さん達も 裄丈寸足らずを着ているし 身丈はお端折りで短くしてる

 歩美さんが今流行りの裄丈長め 身丈も踵ギリの撮影用の長着と着付け

 着付け師さんとの連携が取れていなかったと推測されるわ

 あれはやらかす と思ったら やっぱりやらかした


「景子と岩山家の神社の為に働くのであれば加護を たがえるのであれば神罰を

 よく言っておいてね 次回は玲美ちゃんが亭主で女子会」とお雪さん


「ちょっと 寝てたと思ったら 女子会とか抜け駆け」うずめとツクヨミ


敷居の上で揉めだす


「済んでしまった事 抜け駆けを見抜けなかったほうがヌケサク

 次回は 10日後 香織が奥社の祠を開けに行く 見届けないとね

 その後に場所は昔からの茶室

 料理は”きっと”景子さんが美味しいものを用意します

 その次からは 雅人さんが仕切ってくれます」比丘


「冷静に全力で 全力で冷静に 景子と二人で料理を用意してお待ちします」


「ここでゴネるとBBA?」ツクヨミ

「モロのBBAです」10代中盤のうずめ 長着を着ている


「景子に雅人 頼むな」 といいながら帰らず 座る二人


雅人さん ダッシュして コップを3つとビールを二本持ってくる


「お姉様とお局様とお嬢さん どうぞ」と栓を抜いたビールを向ける


ここで お姉様! と怒りたいが多勢に無勢だし 向こうにはアキラも居る


「雅人さんありがとう」とにこやかを装うが どうにも不満は顔にでてるツクヨミ


後の二人は お局様とお嬢さんを受け入れて、にこやかに受ける


「はい ご返杯」とビール瓶を受取り注ぎ口を向ける うずめ

「もうイッパイ」とコップを差し出す ツクヨミとお雪


「景子さん 2年前はもうイッパイ 断酒されて上品なお局様に」雅人


「上品な(お局様|お姉様)を目指す方は」ボソッと比丘


「歩美さんも ウズメさんを見習って貰わないと」ボソッと長谷


引っ込められるコップ 

上品な(お局様|お姉様)を目指すらしい 二柱の女神


「雅人さんは感慨にふけってるから ご返杯は修造が受けると」比丘


修造から差し出されるコップ

長着でもミニ丈もいいとこの太もも丸見えの10代から注がれるビール

修造 目線が太ももに向かい差し出したコップが横を向き 思いっきり零す


まったね

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