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第七十五夜 そこに神様も雪女も関係無しで お局様の下知 だからか

移動していく 女子会組 見送る新郎四人


「なにか 神様のお雪様の言葉が丁寧になってなかったか」修造


「本人はバレてないつもりみたいだけど、お雪さん お点前でシャカシャカ

 椀どころか茶釜まで凍るのよ 茶釜が凍って膨張した氷で割れるんだよなぁ

 まぁ大変な事態になるから お雪さんを手前座はダメだからな」比丘


「それ どこ情報ですか?」長谷


「俺情報 あの茶室な 神様たちの溜まり場 抜け出してきてあそこで宴会

 最初は奥社に寄り会いで来てたツクヨミ様とオオナムチ様が俺を見つけて来てて

 それが摩耶にバレて後は芋づる 毎月の中日に集まって大宴会

 まだ最初の会社に努めてから、有給か休出かまして中日は代休

 景子さんも黙って酒と料理とかの手配をしてくれたから 助かった」比丘


「あの茶室は神々の宴会場」雅人さん


「気にせずに一緒に呑んで食べればいいです」比丘


「そう言うことを 雅人さんは常識人なんだぞ」修造


「そうなんだ ならこっちのお屋敷には神様は来ないと

 こっちでなにか摘みを貰って ビールを頂きましょう

 比丘さんも修造さんも呑んでないでしょ ビールくらいは赦される」長谷


「俺は最初のグダグダから 司会進行を投げられると踏んでだけど

 二人はなんで呑まなかったんだ」修造


「(うずめ|スケスケの神様)に目の前に居続けては気になって 呑めない

 実は飯もろくに食えてない 視線がチラチラに行って無理だ」二人


自分に置き換えて想像してみて 横に嫁では色々無理があると理解する修造


「あれは気の毒なシュチエーションなのでご飯をこちらで用意して貰います」

雅人さんは声に出してくれる


屋敷にどこから通すかだが、正面玄関だよなぁ

奥社の舞座に座り祠の扉を開け 拝殿でも上座の二人 更に雅人さんも居る

真正面で玄関の敷居を跨いで貰うしかないと決断して正面玄関から入る

屋敷の応接に案内をして 酒と摘みを竹田のおばちゃんにお願いしに行く


「少し距離があっても男としては気になりましたし 対面60cmでは」雅人


「十代中盤のスケスケ お局様とは違った意味でキツイですよ」長谷


「うんうん 前はキチンと服着てたし、その年齢層免疫がないしな」比丘


「比丘さんで 何回目のミート?」長谷と雅人


「10代中盤のうずめ お局様組との力関係で一回来て以後来なかったよ」比丘


「その辺は19の嫁な修造さんに力関係を訊くのが正解かな」雅人


「超特急の摘み 奴とモロキュウ 明日のだけど昨日捌いたアイナメのお造り

 後はビール 食事もお酒も奥社に用意したけど?」竹田のおばちゃん

「スケスケ・・」との長谷の説明で爆笑して なにかあったはずと厨房へ戻る


5分もすると 奥社の宴会盆の載ってた 筑前煮や色々が出てくる


竹田のおばちゃんが「雅人さんは食べたのですよね」と訊いてくる

「美味しく頂きました」との返しで 「お館様の部屋に」と案内を始める


「これを食べようとすると膝が見えて 少し目線を動かすとミニが見えて

 勿体ないお化けが出るかもだけど、それどころじゃなかったしな

 烏小天狗が10名も来てくれてたから 綺麗に食べてくれる

 箸を付けて残す 昔の殿様の気分だよ」比丘


「そうそう料理に目を向けれないのですよね」長谷


「妥当な見解だ 道行きが短かったし そもそも立って着るもので

 座って着ることは想定されていないしな」修造


「うん 景子さん よく頑張ってる 美味しくどうぞが聴こえてくる」比丘


「美味しくどうぞ 比丘さん仕込みですか」長谷


「ご辞退をする前にな 美味しくどうぞと心を込めれば美味しくなる

 長谷にもさんざん言ったろ」比丘


「ご老公にも 美味しく頂く心だと さんざん言われました」長谷


「ご老公って」修造


「俺等のUnimogに載った ご老公 20年来のチーム佐々木のスポンサー

 俺はお茶に食事に 毎度のご指導を頂きました」長谷


「それ初めて聞いた クソ親父 スポンサードはいいけど

 茶に食事の指導とか 俺が熟してツマラナイとなった後に

 他所様のご子息に無茶をして」修造


「18になる前にチーム佐々木の門を叩いて6年 ずっとご老公のご指導

 4年を過ぎた頃には熟せる様になりまして その頃には比丘さん達の

 料理教室も頑張れましたし スポンサード有り難くです」長谷


「そっか 修造は、岩山の長兄の三男だったな 長谷 凄い縁だな

 ご老公の三男の修造 スーツ姿で祝詞と三三九度をやったんだ」比丘


「それは長谷くんとアキラが無茶を言うから 今日の奥社

 瑠璃の加護もあったけど あの鳥居を真ん中で潜る肚は立派だ」修造


「あれ 鳥居の結界も開いてましたし なにより

 「今日はど真ん中を通りなさない」とのお局様の下知

 逆らったら後が怖い」長谷


「そこには神様も雪女も関係無しで お局様の下知 だからか」修造


「それはそうですよ 比丘さん叱られっぱなしですし お局様ですよ」長谷


「仕来りに煩い大天狗の三郎さんも黙ったしな 長谷が正解だよ」比丘


『神様よりもお局様を重要視するわ、お局様の下知で祠は開けに行くわ

 俺でも昨日の自分の祝言で初めて舞座に上がった

 祠の扉は 玲美と二人で開けなさい との声で開けれただけ

 それよりも何よりもクソ親父の指導 俺が8つの頃から親父に扱かれて

 20で開放は 次の扱く対象の長谷君を見つけたからか

 22からの景子様のお世話もアキラが来てくれて開放

 この二人には巨大な借りがあるんだな』 と思う修造


ビールをと言った長谷は呑んでるが 比丘が呑まない

修造と長谷にガンガン勧める 緑茶でゴハンな比丘

しばらく呑んで食っていると ご当主様ほか一同も混じってくる

どうも、瑠璃を受け取ったご老公夫妻以外は禄に食べれていなかったようで

ここでご飯とビールになっている


そうは言っても知らない人とでは と修造が紹介を始める


「順番に行くな

 親父が長兄の一郎と母の典子 次兄でお館様の三九郎様と奥方のお国様

 長女の一子様とご主人の四九郎様 次女の二子様とご主人の五九郎様

 岩山家は襲名制でな 生まれた時は長男から一郎 次郎 当代の襲名で三九郎

 女性は 一子 二子 となり ご主人が岩山の性になると 四九郎から順に襲名


 岩山流の宗家は 完全実力制でな 一番の実力で決まる

 8つから茶のお稽古と神事の鍛錬が始まり 脱落して別の道へ

 これが岩山の男子の背負った宿命

 四九郎様は婿で入られてなのだけど 一子様とは幼馴染で9つからお稽古を熟し

 岩山流宗家 家元 岩宗 となられた方だ」


「修造はなんで修造なんだ」比丘


「親父が襲名せずなので自由 日にヤケて白い歯の晴れ男に とで修造になった」


「一郎さん すっげえ もろ修造 テニスは」比丘と長谷


「からきし イジメはやめろ」修造


食べて呑んでなのだが 岩山家の雰囲気がおかしい

食べてはいるがビールも口を付けただけ控えて警戒している比丘

連れられて控えてる長谷


まったね

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