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第七十四夜 『お雪さんのお点前で』とか言われるとやらかす

林道を下るUnimogの2号車の中 爆睡中のお雪さん


「景子様の時は、渡ってグダったのをなんとか車に載せて帰る

 アキラが来てくれた最初はグダるのを宥め空かしてアキラの車へ

 そのうちサクッと寝かせて担いで乗せるとの技だったからな

 正門を開けて貰って、車を中に入れてると倉田さん達が担架で布団まで」


「それでアキラさんの爆睡にも微塵も動じずサクッと担架で」雅人さん


「修造様がお迎えに行かれて時分は、ぐだぐだの景子様

 玄関で「もう一曲」と踊られるとかもありまっした

 アキラ様がお送りになり出されてからは「もうイッパイ」との寝言は

 ありましたが ほぼ寝られており 担架で布団まで運ぶだけと

 難易度は急低下で助かりました」加藤


「それでは 今日の担架の片側は私が 反対側は修造さん

 加藤さんと倉田さんには補助をお願いします」雅人さん


「雅人様と修造様で神様を担がれると

 お手伝いは 私ら見えぬ聴こえぬ者では難しい

 アキラ様と長谷様に お願いしましょう」倉田


「それもあるのか 雅人様 二人で頑張りましょう

 景子様も見え聞こえる 載せられるばかりから載せる苦労も

 危ないようなら アキラ達の応援を貰えばいい」修造


「雅人も修造も加藤も 昔をほじくり返す」また凹んだ景子さん


「やっと 正式に婿入り 神々の前で誓いあったのです

 3日ほどお姉さんではありますが 同じ年の夫婦

 これからは 言うべきことは事言う 婿として臆さない

 拝殿の階段で挫けそうになりましたが ご助力で登れた

 その後は神々が見え聴こえ スケスケには目のやり場に困りましたが

 一郎様の祝詞 まさに私向けの祝詞 顔を上げ前を向きます

 大天狗様から激励の言葉も頂けました」


「3日なら誤差範囲」と訴えるも 「測定誤差は24時間まで」と返される


「3日ほど ここに拘るのは アキラみたいだ」修造


「そのもので アキラ様と食事の歓談中に そこはカマシておけと」


起きてきた お雪さん

「うん どこじゃ まぁいい 修造も婿殿もいる もうイッパイいこう」


「お雪様 まだ車の中 屋敷に戻ってからにされるのが」景子


「よいではないか」


「お局様のお雪様 お姉様の景子の進言です」雅人

お姉さんお局様お姉様の序列理論をアキラに聞いていた雅人


「お姉様の下知 屋敷まで待つ 屋敷で雅人とイッパイな」お雪さん


神様にも お局様の序列理論 は通じるんだと修造 声に出てた


「そうよ 万物ばんぶつことわりよ 屋敷で三人で飲み明かしましょう」


「あの 大台に乗ってのやっとの祝言 今日の祝言は誰のか知って見えますか」景子


「あ、景子と雅人の祝言 新婚ホヤホヤね 割り込むのは無粋ね

 修造は付き合えるの」


「私達も昨日が祝言 ホヤホヤです」伶美


「アキラ達は今週祝言と聞いたし 呑み足りぬが」


「そこで帰れるのが上品なお局様 帰れず渡るまで呑むとグダるお局様

 景子様はグダるお局様を卒業して 大台で上品なお姉様になり祝言」修造


「そう言う基準もあると 上品なお局様は屋敷で皆に挨拶をしてから先を考える」


既に座敷童子様を呑み潰すわ、拝殿で寝てしまい担いで車に載せられた

完全にグダるお局様そのものなのだけど と思う 聞こえる面々


声には出なかった が 皆、顔には出ていた


「理解った 上品なお局様を目指す」


屋敷に到着する 3台のUnimog 帰りは皆自分の足で降りていく

ご当主夫妻に謎の4人に一郎夫妻と倉田は急ぎ足てお屋敷の中へ


「上品なお局様のお雪は これにてお暇致します 

 見え聴こえる者は、奥社に遊びに来るが良い 摩耶と一升呑もう」


「上品なお局様『を目指す』お雪さん と訂正ね

 拝殿で寝るまで呑んででは 頑張って下さい

 景子さんは頑張り 上品なお局様になって 大台で祝言」比丘


「アキラは厳しい 計二くんも同じ意見?」お雪


「景子さんの件は 比丘さんから聞いただけなのでノーコメントです

 一升瓶を2本も転がして寝てしまいましたよね 頑張って下さい

 歩美さんも 頑張って貰いますから」長谷


「アキラは真正面から、コケにしに行くけど 長谷くんは事実だけを並べて

 回避しながら 最後は仲間が居ると いいコンビだわ」修造


「そっか そちらの歩美も頑張るのか 頑張ろう 帰るのやめてヤメて

 歩美と景子と香織と伶美 女子会とやらをしてみたい

 酒は無しで だが何か」


「そうですね まだ14時 時間はありますから お抹茶と煎茶では如何です

 お抹茶は歩美さんが引き出しの許状もち

 煎茶も 昨日長谷さんの指導を受けております」香織 歩美を売り飛ばす


「それは凄い 私はまだ19 しょぼしょぼで」伶美 茶名一歩手前だけど黙る


「そうなの 歩美さんのデビュー戦ね 楽しみです

 それで香織さんは?」茶名持ちの景子


「ショボショボもいいとこです 大学の必修講義のみです」香織


「大学の必修講義という事は 純金 後輩になるのね

 これからアキラに習っても良し 岩山流に来ても良し

 お雪さんも 偶には予定を合わせて いかがですか」景子


お雪 お抹茶も煎茶もお点前は丸でダメ

煎れてる最中に椀が凍るどころか茶釜や薬缶ごと 凍らせてしまう

ここで余分な事を言って 『お雪さんのお点前で』とか言われるとやらかす

アキラはお抹茶も煎茶も熟す やらかしたのが漏れたらアキラに笑われる

というか何度も爆笑されている 頂くだけなら 正客 も熟せれる

手前座は歩美に任そう と決める


「歩美さん お願いしますね」 丁寧な言葉になる お雪

「あ、アキラ達はダメだからな 女子会 女子会よ 場所は?」


「そこの奥の茶室ではいかがですか 狭い茶室が利休以降で流行りましたが

 岩山流は8畳を基本で崩さず 宴会も出来ます 卒業前は何度も」


「そうそう 茶室って離れじゃん 薄茶 お昼 濃茶で 昼寝が出来る茶室

 雅人さんも熟せれば 茶室で膝枕で居眠りが出来る 後は任せた」比丘


「お抹茶は 義姉と一緒に習い始めた所で さっぱり」雅人さん


「段差があると辛い 私も料理で辛い目にあったので気持ちは理解ります

 お義姉さんと一緒に習われてるのですね ウチの茶室は二人きり

 やらかしても大丈夫ですから 膝枕から練習しましょう」景子


「ほっとくと 大台の惚気を聞かされるハメになりますので 茶室で女子会

 手前座は歩美さん と決まりましたので 行きますよ」

雅人さんがキツイとみて 止めに入り 流していく 伶美


まったね

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