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第七十三夜 樫村の嫁と姑 毎回笑いを噛み殺して見てる

香織と歩美 車を停めての席の入れ替えををして密談開始


「比丘さん どうしまず? あんまり嫁に味噌を付けるのも」長谷


「だよなぁ うしろで密談してるし」比丘


「あら 男衆はえらい強気で」婆


「婆は聞いておらんか 方丈の婿殿の2つ名を そして今日の招待の意味を」


「神々を前に臆せず 一番に鳥居を潜り 岩山の当主より上の席に座り

 ご当主様でなく三九郎殿と呼び せよ との指示を出せる肚のパンチパーマ

 あ、まさか パンチのアキラ 景子さんをご辞退したパンチ」婆


「なので 明日の一般向けの披露宴はご辞退 雅人さんのどうしてもで 今日」


「篠田もさざ波も竹屋もフリーパスな料理の腕 パンチのアキラ

 流派には属していないけど その昔の流派の料理人の山本さんの弟子

 茶事の料理から 手前から 全般を熟す山本さんの弟子」


「仕込まれました」


「フリーパス 婆ごときでは検分など烏滸がましい

 となると 樫村の婿殿は?」


「ご老公に連れられて 庭の中にある茶室へ毎度行ってます

 茶名とやらも 山波やまなみ を頂いております

 読み方は やまなみ ですが 漢字で描くと 山波 ヤマハとも読めます

 YAMAHA本体のスポンサードも頂いていますので 良い茶名かと」


「その普通ではない 茶名 爺の命名なの?」


「そうです ご老公の命名です

 料理は和食は比丘さん 中華は片瀬さん イタめしは奥山さんに

 扱かれまして しょぼいけどね 付きですが お認めを頂いております」


「流派で 特別な茶名だわ パンチのアキラほか2名のお認め

 樫村の婿殿に対して検分なぞ この婆では貫目が足りなく烏滸がましい」婆


「ご老公 婆様に 歩美さんの お抹茶と煎茶のご指導をお願いするのは

 歩美さんは 引き出しの許状を頂いているので もう一歩」長谷


「婆ごときでは」


「いえ 歩美さんのご指導を ご老公と婆さまでやって頂けるなら

 流派も同じで 一緒にお出かけしての 揉め事はないので」長谷


「そっか それに俺も混じっておけば 夫婦で揉めなくて済むな

 香織 お抹茶と煎茶の先生をお願いするけどいい?」比丘


「岩山の長兄のご夫婦のお墨付きがあれば どこでもいけるから

 一緒に 習いに行きましょう」長谷


「お爺さん 仕上げの場所は岩山本家の茶室で 待合とかも大事

 本家のなら その辺の流派の家元邸よりも 立派なのがある

 まずはウチの茶室でお稽古から」婆

 

「岩山流の家元 妹の旦那のトコで 長谷くんは仕込んだ

 あそこの茶室も庭も立派だし ええやろ」ご老公


「それなら間違いがない 12代岩宗さんのご指導を受けていると」


「なかなか 長谷くんは楽しませて貰った

 今だと 普通に熟すから 楽しくないわ」


「であれば 奥方二人 楽しませて頂きましょう」婆


「(香織|歩美さん) お抹茶と煎茶の指導教官がきまったよ

 すぐ熟せれるから 何処行っても恥は掛ない 安心だね」比丘と長谷


「そんな 岩山流の家元の直接のご指導とか 小遣いでは」ハモる二人


「なんの 今日の樫村の婿殿から頂いた瑠璃石 更に鳥居から拝殿までの案内

 この爺婆 鳥居も潜れずで大恥を描くところであった

 お返しに 奥方のおふた方の茶名までの指導を致す」爺


「樫村本家の跡取り娘 と 方丈さんの後取り娘 茶名くらいはないと

 ほんに 鳥居の前で 前に出れずを助けて頂いた恩返し

 料理もと思いましたが パンチのアキラが絡む話 婆では巻目が足りぬ」


「そうだ 歩美さんほか樫村の分家の奥方のね 料理教室をやるの

 長谷は出禁らしいけどw

 俺の基礎の基が終わると 奥山と片瀬のイタメシと中華があるのね

 婆様も一緒に ご指導をどうですか」


「パンチのアキラ殿のお誘い 婆も」爺


「いえ 婆如きでは」 なにか抵抗してる


「岩山の長兄の婆様が一緒にですと 格がバク上げです

 浦上の順子姉さんも喜びます ぜひ ご一緒に」歩美


歩美 婆は料理はヘボいと踏んで巻き込みに掛かる

でも、ヘボいの基準はパンチのアキラ その辺なら上手

アキラの前での指導をするを嫌がっているだけ 気が付かない歩美


「方丈さんの跡取り娘さんは」婆


「香織は美味しくどうぞ の心が出来ているので 下手に弄くるのは

 だんだん美味しくなっていきますので本人におかませです」比丘


「ほう 方丈さんの娘さんは 茶だけでよいと」婆


「お抹茶と煎茶で」


「パンチのアキラの料理教室 その後の奥山さんと片瀬さんと

 婆もお邪魔して 習わして頂きます」婆


岩山の長兄の婆まで巻き込んだ そうは と甘く見ていた歩美


料理教室が始まると 比丘より三倍は厳しい婆

比丘はど素人の指導 要求基準を思いっきり下げて指導しているが

婆は婆の基準で 教えているので 三人にはオーバーキルな基準

歩美さんも順子さんも和恵さんも叱られ通し 比丘が毎度止めに入る


樫村の嫁と姑

毎回笑いを噛み殺して見てるけど 堪えきれなく板場から離れて爆笑

三回に一回は見に来る 谷上の姑 5分で堪えきれず離脱していく


誰が岩山の長兄の婆を呼んだの と責められる歩美

逃げて奥山の指導での料理教室の遠山さんは安泰


「歩美さんも、婆様を巻き込むとか 自爆もいいとこ

 婆様の謙遜の基準が パンチのアキラと見抜けないとはね

 お抹茶と煎茶では一緒に苦労しましょう」香織


料理教室と並行して お抹茶と煎茶のお稽古

当然の様に料理教室のメンバーは巻き込まれる

和恵さんは茶名持ち 歩美も引き出し 二人共お稽古は継続中

順子さんと香織 大学の講義での初級しか無い 単位が取れたら修了

その後、お稽古どころかお誘いも総てお断りしてた

まぁ大変

順子さん 旦那も巻き込んでのお稽古

和恵さんは 頑張って と高みの見物


浦上の谷上家の姑の千恵子 樫村本家の姑の佳代 の二人が

方丈のアキラの所へ来訪してくる


「料理にお抹茶に煎茶 順子にいくら勧めても拒否でしておりました

 谷上の嫁としては 三人の子供 お役目は熟していますが

 この先では やれないと困る事態にと 言っても訊かず

 パンチのアキラの料理教室から 岩山の長兄の婆様に岩山流宗家まで

 巻き込んでのご指導 もう涙が出るほど嬉しく 序にうちの息子まで」


「ほんにほんに 樫村から嫁に行ったとは言え 樫村の娘には違いない

 嫁に出す前にやるべきことが出来ておらずで

 他の分家の娘も やらないと順子さん これで料理もお茶もとなりまして

 歩美も料理を頑張れております」


「それって長谷の縁だよ 俺との縁もあるけど 長谷の縁が強い

 樫村の婿の縁と運 大事にしてあげて」


「縁と運に愛された男の 俺より長谷の縁と運

 婿殿は岩山の奥社の祠もサクッと開けたとの情報

 浦上の谷上は 樫村の婿殿の支援を行います」千恵子


「お任せします でも甘えさせるとダメ男になる

 本人も注意してますが 樫村と谷上のお姑さんが見て頂ければ安心

 ついでに俺も」


「うちは 歩美には婿殿に少しでも近づきなさいと 叱れるのですが

 婿殿は婿殿でチーム運営から経営を勉強されており

 叱る場面がなく 甘々になってしまっていますので 千恵子さんが頼り」


「お任せ下さい 谷上の姑 ボケをカマス息子に合わせての

 計二さん アキラさん 叱りに行きます」


まったね

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