第七十一夜 「称号ね ありがとう」
ご当主夫妻は 上がってきている
2番めの景子さん夫妻 拝殿の階段の前で止まってる
景子さんの全力の支援でも雅人さんが厳しそうだ
その後ろは 待つしか無いので 鳥居の手前で待っている
「だれか 意地悪してるの?」
「大天狗殿が見えて 肚が崩れた」座敷童
「修造 雅人さんに瑠璃石を渡せ なんとかなる」叫ぶ比丘
ハズレないのに と思いながら 外してみる修造 外れる
鳥居をダッシュで潜り 雅人さんの元へ向かう修造と玲美
雅人さんの右腕に瑠璃をハメて 一仕事修了
なのだが追い越してるわ順番に戻りたいが 一旦潜った鳥居を出るのも
色々考えて 鳥居の内側で順番待ちをするのが妥当とその位置まで戻る
「修造が玲美と良縁を結び この拝殿に上がれた 縁と運の瑠璃石
雅人も、コレで大丈夫だ 階段を登ろう」景子さん
雅人さんの左腕を絡めて 階段を登って 拝殿の席に座る二人
次の二人の老夫婦が鳥居が潜れない
「歩美さん 瑠璃のイヤリング外して」長谷
受取り拝殿を抜け 先頭に居る Unimogに同乗したご夫婦の所へ
瑠璃石セットを渡しながら
「縁と運に愛された比丘さんと異世界からの訪問者のなえ君のご推薦の瑠璃石
これをハメて 全力で冷静に 冷静に全力で 顔を上げて上がっていきましょう」
「洋風のアクセサリーは、したことがないので」とご婦人
「左手で握りしめればいいです ご老公は嵌りましたか 上がりましょう」
二人を連れて 拝殿の階段を目指して登りはじめる長谷
お雪姐さんが付き添う 四人で鳥居を潜り 拝殿まで上がってくる
「お雪姐さん 力添えありがとう御座います
でも、優しいお局様の手助け 甘えさせすぎるとダメ男製造機に
俺も 優しいお局様だった 歩美さんの婿に行く 気をつけます」
「お局様には優しくしないと寄ってこない 優しくのさじ加減な
歩美殿も さじ加減 だいじにな」
過去 十人はダメ男にして 最後 凍らせて輪廻の輪に戻した雪女
続く四人+倉田と加藤は 座敷童子様が先導して登らせぼらせたいが
座敷童が見えない聴こえない
「修造 玲美 六人の前にでよ 私に続いての歩を進めよ
後ろの六人の一団を拝殿まで登らせる」座敷童
修造玲美組 先程の瑠璃石を渡すので 鳥居の中で順番を待っていたが
二人で一旦外に出て 再び鳥居を潜り 拝殿まで上がってくる
続いて 六人の一団で鳥居を潜り 拝殿まで 修造組に先導され登る
アキラたちも舞座から拝殿へ下るが 上の四席しか空いていない
「長谷くんが一番上座ね」長谷に20代認定をされてウキウキのお雪さん
お局様の下知 だまって従う長谷 隣に歩美さん
「その隣は アキラでな」大天狗
「三郎さんは 良識・理性・仕来りの大天狗様
此の席次を追認されるのは いかがなものかと
本来、ご当主又は景子さん夫妻が上では」比丘
「そうですけど、お局様のお雪さんの下知 お姉さんの私では逆らえません」
またひとり女神が降臨して化現してくる
「ち・が・い・ま・す ツクヨミ姐さんは私より上 大台のお姉様です」お雪
見えて聴こえてた 修造と伶美 比丘の席の後ろに来て
「方丈の家並みの 激突ですね」伶美
「アキラの周りこんなのばっか」
二人して 女神様の降臨しての化現より 激突に呆れ返る
「エロBBAが蔑称から称号まで変化しますから」と長谷も加わる
集まってくる女神様達 長谷にエロBBA事件を騙らせ
途中途中で「それでそれで?」 「へぇ〜」と入れて聞いている
「そのエロBBAの称号は頂いたわ と言ったのが 歩美さん」
「エロBBAの称号を頂き 計二を婿に迎えます」開き直る歩美さん
「聞いてた予定とは 全然違うけど 芸能の神の私の舞はどうしますか」
紗のお引き摺り一枚 すけすけ 「エロBBA」と言ってしまう長谷と比丘
「称号ね ありがとう」スケスケ
なにか違う気がするが、話の流れと御礼を言われてたしと 流す周り一同
修造が昨日の内に書いて張った 式次第グダグダ
なのだけど 先頭の車の四人と倉田さんと加藤さんの六人は 見えず聴こえず
何がなんだかさっぱり理解らないのだが お局様案件だからアキラ様案件と
エロBBAで揉めてると勘違いする
「昨日の俺の時は この拝殿に並び 舞座で巫女って 伶美が舞を舞い
祠の扉を開けるだけの予定が 玲美と俺には聴こえた声で
玲美と二人で扉を開けて祠から御神体の鏡をだして 鏡を舞殿に安置して
祝詞をあげて頂き 三三九度 食事を頂いて 鏡を祠に戻して完了
今日は最初から 御神体の鏡どころが 座敷童子様が鳥居の外まで来てた
グダグダなんですけど お館様と景子様 いかが致します?」修造
神様の中で 摩耶が とか お雪が とか 三郎が と揉めている
「神様方 そこでも揉められると二番の上座の仕切りが悪いとなって
鳥居を一番で しかも斜めに潜った 俺が悪者になるのですが」比丘
そうなんだ 御神体どころか神様のご本人がご来臨していて揉めているのかと六人
「一回 なかったコトにして 拝殿に並んでいるので ここの所から再出発で
座敷童様は 一旦、祠に戻って頂いて 神様たちは舞座にて待機で
祝詞は 舞殿に待機の誰か 巫女が待っている間に決めて下さい
この案はどうでしょうか」立て直しに掛かる修造
「祝詞を誰がだけは 今決めたほうがいいわ 激突Ver2になるわ」香織
「女神様では、お局様対決になる 儂が祝詞とは言えない 祝詞を」ご老公
「それって 佐々木さんの」長谷
「ふ〜ん 長谷くんの関係ね 私は譲るわ」お雪さん
「お局様が譲って 出張ったら ただのBBA 譲ります」ツクヨミ
他の神様 お姉様とお局様に逆らうのは後が怖いので 「ゆずります」
「もうひとつ問題がある 三三九度が出来ない」修造
「なぜ?」と皆
「景子様は断酒会に入られ苦しんで苦しんで 断酒 ここで酒はダメ
かと言って カラ盃も 水盃もダメ」修造
「岩山の宮では、指輪の交換はなしと聞いた このイヤリングと腕輪
中古で悪いが、いまからツクヨミ様達に直々の加護の力を込めて頂く
ある意味 新規のより 加護の力は籠もっている
雅人さんのは、一回外して修造に返して 俺達のを」比丘
「よい 勾玉を2つ持ってきた これをお互いに掛け合えば良い」ツクヨミ
「私も、それに加護を込めたい」と向こうでは、また揉めてる
「景子さん 雅人さん ツクヨミの勾玉 があるそうだ これで」
が
「アキラさんの瑠璃石で 景子さんが断酒会に入られ グダるお局様の卒業
そのお陰があっての 私との縁」雅人さん
すでに 加護の力が籠もってしまっている勾玉 どうしよう?
「よい アキラと嫁に10日後に授けよ それまでは此の祠の鏡の前に置いておけ
嫁の香織が自力で 祠を開けて取り出すとの 試練付きにする
大した試練ではないと思うが 香織の為にな」ツクヨミ
「解りました もう2つ 御願いできませんか 加護を必要とする子が二人
アキラに走らせております」摩耶
「こんな事もあろうかと」と颯爽と出てくる
「儂も玉の首飾りを2つ用意しておる これを授ければ良い」
持ってきたはいいけど、お姉様が先に出してきたので、どうしよう と悩む前に
摩耶のナイスな提案 かっこうも付いたわ と思うオオナムチ
「あ、私を お雪姐さん と呼んでくれた長谷くん達のがない」お雪
その一文の中で一番大事なのは 姐さん だよなぁと思う聴こえる組
「こんな事もあろうかと」また出てくるオオナムチ
「オオナムチ様 どこまでの こんな事もあろうかの 準備をされて」長谷
「広大な宇宙を旅をする 予測不可能に準備をじゃ」オオナムチ
なにか違う気がするが 授けて頂けるので 黙る 聴こえた組
神々に加護の力を込められた4つの玉の首飾り
「アキラ オオナムチ殿から受け取れ あの二人と長谷夫妻に授けよ」座敷童
「次に 進めさせて頂いても」修造 式次第を進めないと酒も呑めない
瑠璃石の腕輪もイヤリングも 神々の加護の力を込められて
三宝の上にやっと載る
「決まったようですね コースもクリア ペースカーはピットへ
グリーンフラッグで 内祝いを 再スタート」長谷
まったね