第六夜 ミス・デカイスーパー
今丁度 ペケポンランドで婿養子(女性側の姓にする)で盛り上がってました
なかなかタイムリーです
商品のディスプレイはほぼない 唯一のトルソーは下着 それも8万超えの高級品
なにやら 引き出しを開けて 出してテーブルに並べられる 女性下着類
遠山さんに「これ新作 レースはフランス製のカスタム」とか言ってる
「女性下着屋さんなの?」
「そうよ しかもカスタムメインの高級店 比丘さんって凄いわね
さよのさんお店に男一人で入ってきて一式揃えるとか パンチなジゴロ?」
と 楽しそうな遠山さん
「約束通り 1Setは贈るわよ サイズは解ってるんでしょ」スイカ姐さん
「これなんか 超いいのに 売れないの」とか俺に見せながボヤいてる
「ちょっと お高いのがねぇ」と遠山さん
「香織さんのサイズで一式 爆弾を承知で行ってみます」
「丸顔系の香織には似合わないよわ 遠山さんみたいな細面の美人用よ」
「遠山さんなら 姐さんが手に持ってるのを着れて似合いますか?」
とスイカ姉さんが手に持ってる3in1
「これだと 胸腰が合わないのよ これねショーツはこれ」と出すスイカ姐さん
「じゃ そう言うことで 約束は果たしましたので」と帰ろうとすると
遠山さんに椅子から立ちあがるのを 肩から押さえつけられる
「私も ただで貰って だけでは」
「それは 俺も同じ
呑んで渡ってグダったスイカ姐さんを宥めすかして家まで送ったのと
ゲーセンのカエルの被り物のトレード
しかも 自分では使えないし 推薦した香織さんはNG
使える人で似合うとの指名のあった遠山さん スイカ姐さんの友達
同じ枠ですよね プレゼントとして進呈してご辞退です」
「私とさよのさんが おなじ枠?」
「同じ枠でダメなら 同じ組 どうして俺の廻りはお局様ばかり」
「もう一回言ってみて」 怒気を含んだ遠山さん
「お局様 自覚しないとダメですって ちらっと見えた正札は8万超え
これをちょっとお高いで済ます 常連っぽい 高級ディスコで踊った組
となると 26の俺より上 実家は太い系の美人なお局様
とっととお世話おばさんと仲人探して 見合いしてください」
「昨日 私が言われたことを遠山も言われてる まぁ遠山も来月28だし
実家太いしどこも間違っていないわね」 めっちゃ楽しそうなスイカ姐さん
巻き込まれて行く遠山さん しかも遠山と呼び捨てになった 先輩後輩だ
「来月28の誕生日 おめでとうございます 28の美人お局様に似合う下着
年下の男ボンズから年上のお姉さんへの下着の誕生日プレゼントです
普通はやらかしになりますが スイカ姐さんの見立てなら申し分ないですよね」
「その文言 どこにも破綻がない」と爆笑するスイカ姐さん
「遠山と来た時は 下着で囲んで ドギマギさせるつもりで密談したのに
見事にひっくり返されたわね またGS裏のBarで奢るからね」
「送っては行きませんよ 家も解ってるタクシー呼んで載せて終わりです」
「送り狼になればいいのに どう遠山の送り狼」
「遠山さんなら 担げそうですが スイカ姐さんと同じく渡る
お二人共 ご辞退をさせて頂きます 手出した瞬間に此の館内の女性に
顔と名前が廻されて 希望が無くなる」
「遠山もいい女よ 2つ上なだけだし」
「その も がね 誰と も なんですか」
「私」
「だそうですよ 遠山さん ご理解と自覚を」
『もう一回言ってみて』以降 一言も発していない遠山さん
「遠山さん 今日のお昼をこっちもちで 美人を見ながらの食事
それが下着代で収めませんか 呑んで渡ってグダる前に解散のお昼で」
返事すらない
ニッコニコな笑顔になってるスイカ姐さん 嬉しそうだ
「ねえ その年上女性の扱いでね なんで連敗街道を爆進してるの」
「こんなの 年下には出来ない度胸一発の荒業力技ですよ
年下はパンチで避けて瀬山とかのイケメンに行く
ブサイク7割の俺には来ない 詳しくは瀬山に聞いて下さい」
「でも 香織には行くと」
「香織さんが 本人申告通りの風評被害でなら 呑んで寝るなら
スイカ姐さんをお義姉さんと呼ぶ 羽目に成るだけですから
朝のサニーサイドアップは美味しかった」
「目玉焼きで判断するの?」
「その 目玉焼き とろっとろで焼けて崩さずに皿に載せれますか
ちゃんとブロッコリーとちぎったレタスとトマトも皿に乗っていた」
「見るとこは見てるのね その要求値だと厳しいわね」
「胃袋を掴んで下さい これしか言ってないのですけどね
ポチャは膝枕が柔らかいし おなかもプニッとで歓迎なんですよ
申し訳ないですけど オッパイと尻で腰足が細いお二人ですし
遠山さんもスカイ姉さんも 下手したら腹筋割れてませんか」
「遠山 5年前のミス・デカイスーパーの遠山 ボロクソに言われてるぞ」
「その遠山呼び先輩後輩候 予定通りの午後だと 俺が店に入った後に
遠山さんが客としてしれっと入ってきて の計画ですか」
「そんなとこよ」
「失礼」と言いながらベストのボタンをハズしてベストを脱がす
えらく簡単に脱ガセれる サポートしてくれたようだ
白シャツが薄く しかも真っ赤の下着 もろに透けて見える
お腹と背中と太ももをポンポンポンと叩いていく
令和なら痴漢行為だが遠山さんはなすがママ 呆然としたママ
「バレるか?」
「袖がね 袖も身頃も同じ生地でしょ 透けてるから」
ベストを着せないとエロBBA候なのでベストを着せてボタンを〆る
これも 黙ってなすがママ
「遠山 5年前のミス・デカイスーパーの遠山 バレてるぞ」
返事はない
「良かったですよ こんな綺麗な女性がお客さんで入って来て
ベストを脱いだらすけすけ その時点で仕込みの演者確定
エロBBA 赤いのは還暦だ
と怒鳴る羽目になるとこだった」
「遠山 5年前のミス・デカイスーパーの遠山 エロBBAと言われてるぞ」
「まだエロBBAとは言ってませんよ 怒鳴る羽目に成るとこだった です
それよりもスイカ姐さん 5年前のミスデカイスーパーの遠山
のフレーズが大好きですね なにか謂れがあるのですか」
「ミスコン最後の年だしな」
「23の ミス・デカイスーパーの遠山さんなら求婚者が花束持って列をつくる
or 写真と釣書の山が出来たはずで なんでまたお局様に」
「婿養子案件で爺婆が難しくてな 走行してるうちに26 売れ残り扱いに
私と呑みに行き始めて お局様一直線だ」
「それ認識が間違ってる お局様は27になると皆に優しくなっていく
理由は簡単な話で❍高は嫌でポイントを稼いで婿を探す
それが出来ないのはお局様ではなく ただのBBAです
前の会社の真理さん 転職組で食堂でぼっちな俺の隣に座って
お櫃からご飯をよそってくれた 優しさいっぱいのポイント山盛り
でも パンチがダメで 口説いても流されて終わり 悲しい」
「遠山 5年前のミス・デカイスーパーの遠山 ただのBBAらしいぞ」
まだ返事はない
まったね