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第六十七夜 なんなら婆が教えても良いぞ

遠山・奥山組を見送ると

「方丈家では 母のみが 感染疑い 私居ないし」香織


「それならさ、片瀬と彼女さんに 方丈家に泊まってもらうのは」比丘


「その意味は」片瀬


「片瀬は板場の管理が出来る=感染対策が出来る

 今晩、お義母さんが倒れたときはカバーをしてほしい

 方丈家 来客の用の寝室の3つはある

 彼女さんとは別の部屋な 万が一があると全滅だ」


片瀬 エロビデオが産卵した部屋には文香を入れれない

でも文香は同じ屋根の下がいいと言い出すのは見えてる

パンチの救済案 のっかる


「感染対策は任せてくれ マスクもあるしな 消毒用アルコールも

 ホーミーに積んであるから テーブルとかドアノブとか やっとく」


「熱が出なければ 雄一郎さんのおでこタオルが出来ると」文香


「38℃までなら マスクして、おでこタオル こしたら救急車」香織


「まかして 鈴鹿のRQ 怪我の応急処置も感染症対策も

 カリキュラムに入っていますから 履修済です」文香と希


「お義母さんは応接の和室で 奥山は応接の洋室で 文香ちゃんは」


「儂が用意するべ」と婆

「それはええが、晩御飯がな あのお昼の後ではやりにくい

 向えの寿司屋で出前でええかの」


「それがええでしょ 母さんも要監視だし 頼んできます」父


家電に着信 婆が向かう

バカタレ とか 直貴も死なせるつもりか とか 絶縁じゃ とか

婆の激怒が聴こえてくる


戻ってきた婆

「儂らの子供の頃わな ワクチンがなくて 6人兄弟で3人が753までで

 神様の元に帰るとかな そんな世界じゃった

 本家の婆が言うても訊く耳持たずな バカ女じゃ

 さよのに いざとなったら本家で引き取るまで込で 富貴の葬式で

 説教入れさせたんじゃが まだネギとキャベツじゃとか」沈む婆


「岩山の病院もオールハンズで対応してくれてるし

 摩耶まやさんが出張でばってきてるから、後はなんとか成る」比丘


「だれじゃ その摩耶まやさんとは」婆


しまった と思うが言ってしまったので

「岩山神社 奥社の御神体 座敷童の摩耶まやさん

 明日の内祝いの 主催者だな」


「今朝の」長谷


「そうだよ」


「えっっと 私は その 岩山神社 奥社の御神体では無くて

 神様そのものの座敷童様を摩耶まやさんと

 友達みたいに呼ぶ男を婿に迎えるの」


「バレないように 座敷童様と呼んでたけど

 今現在だと 口走ってしまったから、そうなってるな」


「香織 良い婿殿 連れてきた姉のさよのに感謝しておけ」爺


摩耶まやさんはね 男女の縁結びが苦手で コレばっかりは と零してる

 景子さんもなんとか明後日祝言 でもお義姉さんは助けに行けない」


「あきらも頑張って 片瀬さんを推したけど 22の小娘にサラワれた

 これも 縁と運 なのよね」香織


「そうよ 縁と運 指輪もハマりましたしね」文香


「縁と運で 四国九州で嫁入り先が見つかればいいけどね」比丘


「そっちは 放置で」片瀬 いろいろ複雑


タクシーが着てピンポーン

タクシーで出発していく 長谷と歩美

なにか 桐の木箱と漆塗りの箱を風呂敷に包んで持っていく長谷


「婆様 あの風呂敷包みはなにを」比丘


「漆がお抹茶の野点箱 桐が煎茶の一式じゃ

 さよのは真面目にやって 茶名までは頂いておる、が」婆


「が?」比丘


「やめt5えぁいlれい」なにか言った香織


「長谷は何処で だれに習ったんだろ 習うのだってカネがかかる

 俺等の料理は趣味で教えてたからタダだけど」


「それ ご老公かも チーム佐々木のスポンサーのご老公

 私も木曜日に暇してて、パドックにいてチーム佐々木でご飯を頂いてたら

 連れ行かれた先が 庭の中にある茶室 袴履いたオジサンに

 お抹茶を点てて頂いて あれこれ指導を受けながら頂いたの

 長谷さんはチノパンポロシャツで点ててた」文香

 

「スポンサー絡みか それならその点前てまえ次第でスポンサード

 必死で覚えるわ 長谷はその辺の損得勘定は出来るし

 やればスポンサーは喜ぶ 後先でプラスにしかならんしな」


「あきら その余裕の能書き 裏書きはあるの」

料理の時の なんなら俺が教えてもいい 並の嫌な予感しかしない香織


「許状 ってここまで習ったから 次を習っていいですよとかはな

 お金がかかるので なにもないけど 師匠のショップで一緒に

 居候してた 山本さんが 茶事やらのガッシリの料理人でさ当然熟す

 竹屋とかの料亭とかも茶事 茶会はやるから 竹田夫妻も熟す

 そして岩山家でお昼を頂くのも 茶事 景子さんと交代で点前座に座った

 まぁええだけ しごかれて 春夏秋冬と夏の小箱とかも一応は熟せれる」


嫌な予感的中 料理は躱せたけど 目眩がする香織

和食で瑞穂や竹屋に誘われるからには それ相応の仕来りを熟せないと

それは お抹茶であったり 煎茶であったり 婆から言われ続けた事柄


奥社の神様 ご本人を友達呼びするよりも ビッグな衝撃

お嬢様女子大なので 初級の許状が必修の単位なのでそこまでは熟した

”けど”単位が取れた21を最後に 一切やってない


「そうそう 竹屋と瑞穂の板場訪問に夫婦で誘われてる

 俺の出来のチェックもあるから フルスペックの茶事だと思う

 薄茶をいただいてお昼 午後に濃茶 その後に夕食のコース

 純金は茶道も必修単位と聞いてるから 心配はしていない」


あ! あきらは、純金との付き合いがあるから必修を知っているんだ

声に出てる香織


「香織 なんなら婆が教えても良いぞ じゃったか」 婆


「婆様 まぁ暫くは様子見です 明日の内祝いを熟してからにしましょう

 香織 プリンセスホテルへ移動しよう」


オープンのナビで考え込む香織

同級生の英美たちは四年時の選択にあった もう一段階上の講義も行った

純金になると お誘いも そう言う筋がある と聡子が誘ってきた

もろにその筋のお誘いを受けている状態 聡子は正しかった

長谷さんは熟すのがスポンサードのタメと頑張ったみたいだし

明日の朝 テラスのモーニングティーで歩美さんに訊いてみよう


プリンセスホテルに到着して 車寄せに停めた車の中で

降りる前に検温して発熱なしでチェックシートへ


ドアマンもマスク フロントもマスク


「それって 俺達対策?」


「いえ 今現在で浦山はインフル炸裂中で ウチも5人倒れてます

 お客様にも マスクをお渡しして お勧めしております」フロント


オープンのキーをフロントに渡して 一台は方丈家にあるので回収とを

お願いして 部屋に案内される


まったね

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