第六十一夜 俺 一般公道では運転しないから
浦上のプリンセスホテルの 二番目の部屋
嫁に溺れて 爆睡して 嫁に起こされシャワーを浴びて
朝食は ルームサービスなふた組の新婚夫婦
0900に長谷の部屋にコンシェルジェがTELをしてくる
続いて比丘の部屋にもTEL
「0930にテラスの準備が出来ますのでふた組でどうぞおいで下さい
0925にルームサービスがお迎えに上がります」
手ぶらフォンにしてTELを受けた香織
「行きますか 何が出来るかお楽しみ」
0925 ルームサービスの先導で テラス席へ
「メシマズ式の お菓子のタワーとセイロンの紅茶です
お菓子も此のホテルで魔改造済みです お楽しみを」と任務完了
一人の筒袖にもんぺ姿の美少女 どう見ても10代前半が待っていたのだが
一切気にせず 4人分のティーカップセットのママ撤退するルームサービス
「ティーカップセットを1Set追加と紅茶はもう1Pot追加」比丘
「かしこまりました」と受けて
入れ替わりで五人分をサーブするテラスのサービス
「後はご自由にどうぞ 追加は何時でもお呼び下さい」紅茶を注ぎ 出ていく
「五人分 誰か来るのですか」長谷
「居る気はする」歩美と香織
「どうされました 結界の外まで出て化現までされて」明
「いまな 修造が嫁を連れて奥社の鳥居の真ん中の手前に居る
明に実況中継をとな 出張ってきた」謎の十代前半
声が聞こえると 十代前半を視認できる三人
「紅茶とお菓子を頂こう」明
5人で紅茶とお菓子を頂くと
「修造の肚が決まった 嫁子は始めから着いていく肚 嫁子より遅いな
しかしツマラン
嫁とお腹の赤子の意志
瑠璃石に込められた明の力に、ツクヨミ様の加護
三九郎殿の結界は道を開いて 加護に廻っておる」
「それは良かった 瑠璃石を譲った甲斐があります」
「拝殿についた 16代三九郎の祝詞が始まる前に戻らないとな
神前式で祠の主が不在では明に怒られる 明日を楽しみにして待っておる」
消えていく 10代前半の美少女
ポットから二杯目を注ぎながら
「明日はあんなのばっかりの内祝い なえ君の瑠璃石は大事に」明
「明さん 今のは幽霊? 朝イチからは困るますよ」計二
「ばか モノホンの奥社の主の座敷童様だ 怒られるぞ」明
「岩山家の力の源泉 座敷童の景子様 ではなく モノホン」歩美
「強化版座敷童の景子さんとはいえ、現し世の生身の人としての比喩
モノホンの岩山神宮 奥社の御神体が結界の外まで出てきたか
まぁ明日は修造と呑んで食ってだな」明
「その軽さ 余程の肚がないと無理」歩美
「修造の件はココまで お義姉さんの件は今日中にケリをつける
歩美さんのお先に 遠山さん指輪 OG会の姉より ここまでは並べた
ええだけ凹んでる ここで実姉が大台小姑の片瀬という藁を掴んで貰う」
「姉さんね 爆乳で乳の分だけ体脂肪率はあがり20% これは死守しているの
好みの男性は細マッチョ そして姉さんピンヒール派 しかも高いのが好み
普段から3incハーフ ココ一番は4incとかを履く 負けない殿方」香織
「さよのさん 160ある+10cmで170 片瀬さん175だからギリ」歩美
「でもさ 男だってここ一番の革靴だとヒールで2cmはある」計二
「そこは29のお局様 諦めなさいと 私から」歩美 祝言をあげて強い
「歩美さん その強気な理由は?」計二
「婿取り部門お局様部で 難関と言われてたのが 一気に逆転の奥様よ
最難関の29が妹の婿取り成功で 嫁入り可能 応援するわよ」歩美
「30で小姑は」明
沈黙が答えてる
「片瀬の応援だ がんばろう」明
「姉さんの応援 がんばろう」香織
「先輩の寿 応援しよう」歩美
「三人の思惑が全部が違う気がしますが 応援しましょう」計二
「そんなの 先輩 ようやくの寿 おめでとう御座います よ
たとえ1日違いでも 先行は先行」歩美
「あきらさん 又難しい力関係」計二
「ほっとけ 片瀬の成婚への応援に集中だ」あきら
「反対側の姉の成婚だけど その一点では握れる」香織
「先輩の成婚 応援します」歩美 と 計二 夫妻
1030 「車が届きました」テラスのサービス
コンシェルジェからは「今晩もお待ちしております」
車寄せには 積車から降ろされる オープン が2台
谷上家の依頼らしい
「足は確保 お義姉さんを片瀬に売り飛ばす」明
「行くわよ」香織
「俺 一般公道では運転しないから 歩美さん運転してね」長谷
大問題 発覚
「はい? もう4年以上運転してないから しかもMTは無理」と歩美
「香織 黄色のグラマラスで室内に棒が生えた車 MTだよね」明
「その前のベンツもMT だけど左ハンドル 右ハンドルに乗っていない」
「ちょっと乗ってみて」歩美 投げたい
乗ってみて 普通にMTを熟しその辺を廻ってくる香織
「ちょっと 乗りにくい」との香織
「どの辺が?」明
「曲がる時にフニャフニャする 前には出ていくけど、もう少し」
「それは我慢で 運転はOK?」
「なんとかなる」香織
屋根を閉めて乗る 香織歩美組 開けて乗る明計二組
片瀬のアパートの近所の喫茶店に向かう
屋根の閉まったオープン
「長谷くん どうして運転しないのでしょうね」香織
「聞いてみないと まぁ婿入りしたら強制ショーファードリブン
自家用車の運転はさせてもらえない から問題ないです」歩美
「それ言ってありますか?」
「言ってないけど 本人の申請で一般公道での運転はしない 問題なし」
その 一般公道 落とし穴よね と思う香織
まったね