第五十九夜 変わった組み合わせだけど いいかぁ
「此の状況で 焼肉と二人でGS裏のBar 瀬山さん世間を舐めてる
あの店には 比丘さんの網がハラれてるの承知で行ったのか
知らないなら ヌケサク 瀬山さんに失望した」計二
「だよなあ 俺に目撃されてるし なんであいつそんな近所の店に」
「そこがわからないんですよ まさか俺はモテるから次々の俺の女を見ろ
これは いくらなんでもヌケサクですよね」
「いや 瀬山 ヌケサク」と言った所で携帯電話に着信
「明 車借りた ファンファーレで助かった 明日 お館様の祝詞で三三九度
金曜日待ってるから 車は屋根付きのファントムⅡの隣だから心配はいらん」
と言うだけ言って叩き切る修造
長谷と二人でガレージを見に行くとスーツケースはあるがオープンはない
「長谷 金曜日の内祝い かなりデカくなりそうだ 修造も明日挙式
明日の晩までに 片瀬を片付ける」
「明さん それ 片瀬さんに振ってますけど さよのさん 小姑を片付ける
宣言ですよね」
「一切の否定はしない 長谷も手伝え」
とかガレージを出て玄関に向かいながら話をしていると 男性が二名門を潜る
向こうから挨拶が入ってくる
「蒲上の谷上の当主 健一郎です 勿体ないお化けの退治に参りました」
「息子の 大智です 退治のお手伝いに」
「なあんも肩書のない 明と計二です 勿体ないお化け退治頑張りましょう」
と返す明 うんうんと計二
爆笑の年上と苦笑の若い方
「大智 いい縁を持った嫁に来て貰ったな ドタバタはご破産でいい」年上
見てた長谷
「比丘さん 女性同士の上下も難しいですが ここは男同士の親子でも」
「俺に訊くなって 俺も解らん 金曜日のお呼ばれで岩山の三九郎さんに訊こう
あの人の答えだ 看板も貫目も充分あるから 何でも通る」
「そうしますか」軽い長谷
おいおい 三九郎さんって軽く言ったけど岩山家のご当主様・・と思う親子
「金曜日? 景子さんの披露宴は土曜日の筈ですが」大智
「土曜日の正式な披露宴とか ご辞退をかましたボンクラは出れませんよ
金曜の内祝いだけは 席を用意するのでと言われては行かないわけには
ま、あがって頂いて 長谷 先にシャワー浴びて着替えしてこい」
「あ 着替えがない」長谷
「早くあがって 長谷くんの着替えは 歩美が買って持ってきたわよ
来客用のシャワーも使えるから 二人一片に浴びて」さよの
「長谷 やさしいお局様のフォロー力 甘えるなよ グダグダになる」明
「それより さよのさんの長谷”くん” ぞわぞわが止まらない」長谷
ボンクラと内祝いで一瞬怯むが今度は二人で爆笑する親子と夫婦
「竹内さんも応援に来てくれた 安心してシャワーへ」
シャワーを浴びて 宴会盆が並ぶ直列のヨハチへ行くとそこそこの人数
奥山も親方と到着していて真新しいスーツを着て座ってる
竹内さんの奥様がお義姉さんと歩美さんに根掘り葉掘りで目がキラキラ
遠山さんと奥山を並べて ココにも根掘り葉掘りで目がキラキラ
廻りも聞いてて うんうん 興味津々 との反応
「なに OG会でやばい認定された 婿取り部門お局様部の二人も片付いたの!!!
樫村さん 遠山さん 先輩より先の後輩の寿 おめでとう」と大声の沙也加
「いえ お見合いの申込みをして 釣書を仲人さんに渡した段階で」と親方
「申込みという事は 奥山さん側は諾 私も諾 問題なしですね
いいですよねお父さん」底力のある発声
「うむ」とだけな遠山父
「この指輪を左手の薬指に」遠山
奥山の手をとり RAPALAの指輪の K.T to F.O を見せてから嵌める遠山さん
「またか GiveUP 中座させて頂くわ」と凹んで部屋に行くさよの
入れ替わりで 入ってきた琴美
「忘れる前に 渡さないと なえ君から余所見防止とツクヨミ様の加護の
瑠璃石セットを預かってきました 後で請求書を処理して下さい」
「任して」歩美
ブレスレットが2つ イヤリングが1組
「なえ君すごいな 俺が修造に渡したのを見込んでの用意 計二も嵌めとけ」
「瑠璃石 ラピスラズリよね 硬度は低いから傷つけないにようにね」歩美
「いい此の瑠璃は傷ついてなんぼ その気で嵌めっぱなしに 香織も歩美さんもね」
言いながら 腕に嵌める 明
香織は嵌めているので 二人も続いて嵌める
「遠山先輩 バイト and フッキング おめでとうございます
キャッチまで横槍に油断せずに 総務・経理で3人は悲鳴があがってました」
どうにも亜美先輩がヤバイと感じている ココだけは片付いて欲しい 琴美
「でもさ 皆23%オーバー 遠山さんの全日本チャレンジの13%から狙って
脂肪を付けてく 此の過程が惚れた理由だし」奥山
世の中 色々な趣味な人が居てと思う琴美 でも声に出てて
「13%でエロBBA失格ですから そして指輪は嵌りました
香澄呼びでお願いしますね 史人さん」ランディングした気の香澄
「はい 香澄さん」自らランディングネットに飛び込んでいく奥山
「こちらも 一歩前進 さぁ瑞穂の夕げ食べましょう」仕切ってくれる谷上の姑
皆で食べてると
「流石に 日に三件の祝言は無理ですよね」竹内さん
「神職が居ないし 雅楽と巫女の舞は要りますよね 香織さん」香澄
「それフラグ チャイムがなって引き戸が開いて雅楽と巫女が入って来ますよ」香織
「修造が帰って居ないから無理」明
「一応 三宮の禰宜なので 祝詞くらいは」残ってた龍笛
「やめておこう 修造と同じ枠にいく」笙
「では 此の場に立ち会った 谷上家で表の仲人をやらせて頂くのは
顔合わせから式披露宴まで谷上で仕切ります 遠山家に恩を売りたい」谷上当主
「そうした方がいいかも 明だと 明日見合いとか力荒業が炸裂してるから
遠山さんも奥山さんも 段取りが出来る谷上家にお願いした方がいいわよ」香織
「お任せを 息子の大智が早急に、しっかりやります」谷上当主
「それがいい」と奥山と親方 「お任せします」と遠山香澄
「決まりました 食べ終わりましたので
次は方丈家と樫村家の若夫婦はウチの車でホテルでの新婚初夜へ
皆でお見送りして 解散しましょう」谷上大智
明計二組と香織歩美組の二台で浦上のプリンセスホテルに向けて出発していく
「変わった組み合わせだけど いいかぁ」と皆で流してると
「行ったの はぁ 呆けてました」遠山家と方丈家の父母組が玄関へ出てくる
まったね