第五十三夜 もうすぐ結納なのよ 若菜 お先に
雅楽の四人と固まる明達 巫女19も避難してくる
「姉さん お先に寿ってすっげえなぁ 明みてたんか」修造
「うん すっげえ口上をかまして 最後それ
でも 流石 お局様だ 耐えきって
姉より先の妹の寿 おめでとう を言い切った」明
聞こえたみたいで
「さよのさんには 先輩より先の後輩の寿 おめでとう を頂かないと」
「そうね OG会でも言って貰わないと」5人
「あ、遠山にも 食べ終わったらタクシー呼んで行くわよ」歩美 イケイケ
食べ終わった頃に 香織の同級生の内 4人に男が迎えに来て帰っていくが
「え? 英美も?」
「もうすぐ結納なのよ 若菜 お先に」と言って彼氏の車のナビに向かう
「香織 口上を含めて 全部を言ってみて」若菜
「え あんまり何度もは」香織
「いいから」押していく若菜
「仕方なし
「姉さん 姉さんの存在自体が私にはビハインド
強烈な風評被害を喰らいましたが 最後は 比丘明さんを連れてきた
ありがとうございます 料理とか厳しそうですが 明さんを婿に迎え
お先に 寿 をさせて頂きます」
以上」
なにか香織と若菜で洋間の応接に入り5分後に出てきて
呼ばれる 男組と谷上と巫女二人
「私は 見合いだけど自力で婿候補の 康太さんの内諾は貰った
姉さん 姉さんの存在自体が私にはビハインド 強烈な風評被害を喰らいました
なんとか自力で康太さんと結ばれ 康太さんを婿に迎えます
姉さん お先に 寿 をさせて頂きます」
「すっげぇ 余程 腹に据えかねてたんだ 喧嘩売ってるもん」計二
「いいけど 小姑の始末はどうするの 婿殿が困るよ」明
「そこ! そこなんです 康太さん婿はOK 小姑はNGで半年揉めてます」若菜
「康太さんと お姉さんの年は?」明
「康太さん 2つ上の26 姉さん4つ上の28 お局様の小姑は無理と」
「まあ 普通はそうだわな 明くらいのお局様耐性がないと無理」修造
「それよりも 23 24でもあんな乱闘に」巫女19の伶美
「そうよ 私にも19の1年間はあったの 巫女ちゃんも頑張ってね」
「嫁入り先は決定で(結納|式場)待ちでーす」とハモる19の二人
カウンターをダブルで喰らい 倒れる歩美と若菜
「ということなので修造さん 早く結納を」伶美19
「修造は放っといてもキチンとやるから心配ないよ」明
「でも お腹が大きくなる前に 式はあげたいので」伶美19
「いい 修造のこと 本気でヤバくなったら全部すっ飛ばして式を決行する
今日もふた組の式を岩山神宮二宮の禰宜としてカマした」明
「そっか そこは強行突破してくれると」伶美
「ただなぁ 修造 ええ男やん 他に女がいる可能性があるから心配だわ
これ ツクヨミの加護がある瑠璃石 修造に嵌めさせてツクヨミに
監視させて 護って貰いな」明
買ったと言うか、なえ君にいつの間にか腕に嵌められていた瑠璃のブレスレット
此の娘の方が 今は必要と判断して外して渡す明 受け取る伶美
「明 明に任せるまで 景子様のお世話係 良縁がいくつ吹っ飛んだか
でも、景子様が大事なんでしょ これで終わってた その後の2年以上も
やっと その辺の事情を知らない伶美が来てくれた 結納は来週以降
とにかく景子様が落ち着かないとな」
「それで 俺の式を無理くりにでも今日やった と」明
「長谷くんで予感しての準備だが それも無いとは言わない」修造
「そんな 小姑でもないお局様のお世話係ですら良縁が吹き飛ぶとか
うちの姉 お局様の小姑 新家を建てるほどの家格でもない」
「お姉さんは 働いてるの?」歩美
「腰掛け3年の1年延長で26までは努めてましたけど 後輩からの
先輩 寿退社ですので後をお任せします を3回言われて 今家事手伝い」
「歩美さんは?」計二
「私? 高校が光 金四なら余裕の偏差値 高校大学で簿記1級までとって
分家の経理で実務経験積んで税理士までは来て 会計士目指して勉強中
ほら一応、本家樫村産業の役員だし企業会計と監査位は見れないとね」
「良い処に お婿に行ける」計二
「そんな真っ当な方でも お局様+婿取りになると苦労をされたと・・・
OG会 婿取り部門 お局様部 騒然とするわけよね」若菜
明が何か言おうとして
「明は今しゃべるな 明の基準は世間の基準とは違う」と修造に止められる
「さぁ タクシーも来たし 若菜さんも行くわよ」歩美
でも行った先には女のバトル とばっちりは嫌なので行きたくない皆
が
指輪を見にくと言われては 明と計二は行くしか無いので
歩美計二組+若菜 香織明組の2台のタクシー出発していく
「見たい気もしますが」谷上の姑
「どう考えても延焼してきます 避けるのが正解」巫女19
「若い二人で としときましょう
それより 修造さん 伶美さんのお腹が大きくなる とは?」笙
「やることはやった けどキチンとしてたはず」修造
「嵌めるのも外すのも私 プチッと」と針で穴を開ける真似をする伶美
「まぁいい とにかく景子様が落ち着かないとお館様にも報告が出来ん
来週 一宮のトップに報告して お館様にどう伝えるか相談だ」修造
「やっぱり 景子様が大事と」伶美
「あのな 土曜日に明のとの再会を果たしたした景子様
ひっくり返さなかっただけヨシ との長谷くん見解
考えたくもない事態だよ、そうなったら岩山自体が大騒動で目も当てられん
それこそ伶美との結婚がお流れになる 祈れ 俺も祈るけど
ん? 樫村の奥様の惨状 潔斎に入られてお館様も一安心で呆けてるわな
速攻行ってドサクサで押し込む 本家の正門開けさせて 横付けで乗り込む
明の式まではあげてきた を放り込んで 一気に俺らの結婚も放り込む」
「岩山本家の正門を開けさせるのにタクシーでは貫目が それに呑まれてますよね
ウチのでも貫目が足りませんが タクシーよりはマシ 使って下さい」谷上姑
「大丈夫 樫村の惨状でビール1本しか呑んでいない 明のオープンでいく
伶美 着替えも載せれないから置いてけ キーは玄関あった 出るぞ」
無理くり 方丈家の奥様を引きずり出してキーを受取りガレージオープン
出ていく二人 見送る 雅楽と谷上の嫁姑
ガレージで始業点検 車の廻りを1周後にボンネットを開け 覗き込む
「かなりイジってるわ」と呟いて 暖気はしっかりと判断をする
待ち時間で倉田さんと携帯電話で話し込む修造
読みどおり お館様は景子様が潔斎に入り安心して呆けてる チャンスだ
うちの親も伶美の親もすっ飛ばして お館様に報告して了承を貰う
後は、きっとなんとかなる
まったね