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第四夜 カエルを被ったかわいい娘は

15秒は選択肢を探す

「可愛いです」 どこに地雷があるかも不明

「いい年して」 地雷そのもの 見えてる

黙る これも否定形で地雷 すでに20秒は黙っているマズイ


「そのカエルの被り物が可愛いのは事実 それで頑張って取った

 スイカ姐さんに似合うかは 香織さんに判断して貰いましょう」と回答を拒否


「まぁいいわ 顔を洗いなさい 顔も洗わないのはだらしない男となるわよ」


「それを、呑んで渡ってグダって初見の俺の車で寝てた スイカ姐さんが言うの」


「だって 瀬山くんが居たし 覚えてないし 結果で見ると 比丘くんは優しく

 家までは送ってくれた 車庫で目が覚めるって初めてよ タオルは右の棚ね」

と カエルを被ったまま 洗顔後のスキンケアをしているスイカ姐さん


『ん? 瀬山くん? 昨日は瀬山 渡って後輩を付き合わせるお局様候だった

 GS裏のBarは、やっぱり3軒めくらいなんだ いい読みだ』


顔を洗って タオルで拭いてると スキンケアが終わると 「付いてきて」


リビングに案内されて 椅子を進められ座る スイカ姐さんは対面で座る


「香織 コーヒー」 横暴な、お局様兼姉を動画で見ている様だ


「カエルを被ったかわいい娘は コーヒーをお願いします、です」とカマしてみる


「香織さん コーヒーをお願いね どう かわいい娘でしょ」


カエルを被ったかわいい娘には触れたくなくなった ネタにも無理と判断

香織さんは反応してくれないし、昨夜から見てるけど一切触れていない

「普段は誰が送ってくるのですか」と話を変える


「呑み歩いてた同級生の結婚で 私も寿の予定が 若い二人でとなって

 ご飯に行って 次の日には ご辞退の連絡 仲人を入れてもよ

 意味が理解らなくて ココ最近は瀬山達に付き合わせてやけ酒よ」


コーヒーを配膳してくれた香織23さんに

「トイレに行きたい 案内して」と 離脱して話をしたいと目で訴える


「こっちよ」とリビングを出て ドアを〆て歩き出す


「スイカ姐さん あれネタで言ってるの?」


「マジめで言ってる 私も同じ枠に放り込まれて 風評被害が甚大よ」


「一概に風評被害とは なにせ血の繋がった姉妹だし」と言ってしまう


「ここでもか 昨日のお寿司屋さんでもお茶 お酒のんでないでしょ」


「そこが怪しい 油断して呑ましたら スイカ姐さんVerⅡの危険が」


「私 酔うと すぐ寝てしまうから 女友達としか呑みに行けないの」


「本人の自己申告の すぐ寝てしまう 覚えていないだけの可能性がある」


とトイレの前でココまで話して トイレに入る比丘

トイレを済ませて出てくると待っている香織23さん

無言になってリビングに戻ると コーヒーを飲み終わってるスイカ姐さん


「8時30分 シャワー浴びてメイクして 店に行くと9時30分 いい時間ね

 ゆっくりコーヒーを飲んで午後にはお店に来てね 約束したでしょ」

と コーヒーカップを放置して リビングから出ていき 電話をする姐さん


「店に行く の約束は覚えてるんだ SECはGS裏のBarの駐車場なのに

 俺もコーヒーを頂いたから ごちそうさま 帰るわ」


「ちょっと そこまで解ってて帰るといいだすのはダメよ そのBarまで送るの」


「スイカ姐さんをSECまで送る 膝枕はチャラで 借りはないほうがいい」


「コーヒーをもう一杯と トーストとサニーサイドアップとカリカリベーコンを

 これは待機時間分ね 膝枕は3分もしてないからチャラでいいわよ」


「ご馳走になります」


サニーサイドアップは蓋して時短で ベーコンはカリカリで美味しい

トーストも喫茶店仕様の食パンだったし、バターもいいやつで美味しい

しかもスイカ姐さん程ではないけど良乳が理解る服で、対面で見ると可愛い


「香織さん 二反立なんだよね」


「なにが」


「サニーサイドアップもベーコンもいい 料理も期待できる

 スタイルもいいし スイカ姐さんとは違った方向でかわいい

 普通なら こんなけの娘 ブサイク7割の俺との縁はない


 その可愛い娘には巨大な落とし穴があると廻りは見ていて誰も行かないから

 今現在で俺が、その可愛い娘と同じテーブルで手作りの朝食を頂いている

 巨大な落とし穴に落ちた俺の正直な感想だよ」


と 電話が掛かってきて リビングから出て電話のある部屋に向かう香織さん

平成初期はコンナもんです


勝手にコーヒーのお代わりを頂きながら待つと 戻ってきた香織さんが語り始める


「でも 姉さんの我儘をほぼほぼ躱しきって 宥めすかしたと瀬山さんから聞いた

 今朝も我儘を言わせなかった お昼はなにがいい?」

此の男はなにか あの姉を扱う秘訣を知っている どうしても聞き出さなと

お昼だけでなく 夜も奢ってもいい 姉さんの店の赤字に比べれば芥子粒よ


「なんで 瀬山の話を香織さんが知ってるの? 電話番号を知らないでしょ」


「今の電話は瀬山さんから姉さん宛 比丘さん連敗中

 血迷ってラブホに行ってたら 姉さんの自慢話を聞く羽目になって

 今日の営業のヘルプの手配と時計屋の息子にも展開が要るらしいからと」


「それで 俺がここに居て妹さんと一緒に朝食中 瀬山はなんて言ってた?」


「一安心 だって」


携帯を出し 瀬山の家に電話する 親父さんが出て 代わってもらう

「瀬山 なにもせずで そうオープンのナビのまま車庫に入れて一晩放置だ

 カエルは気に入ってるから カエルを被った可愛い娘 と言っとけ

 時計屋の長谷くんだっけ 彼にも緊急展開しといてな」とだけで切ってしまう


「そんなに 緊急で連絡とか」


「自慢話はない 愚痴もないかも知れない

 けど ダウンケットを掛けたとは言えオープンのナビで一晩放置

 愚痴が始まれば延々と続く 営業に支障はでる

 カエルを被った可愛い娘と持ち上げて躱せだよ」


まったね

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