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第四十八夜 「え?瀬山さん また」 「また なんだ」

優しいお局様とは ち・が・う・の と言われたけど

タオルも着替えも持たずにシャワーを浴びてると持ってきてくれる

香織は優しいお局様だよねぁ と声に出てしまっていると


「やさしい年下の お嫁さん ですよ」と聞こえてくる


どうしたらいいのか どっちに向えばいいのかも不明で

「香織は やさしい」とだけ言ってシャワー続行


シャワーを終えて 着替えて リビングに行くと冷たい麦茶と珈琲がある


「麦茶と珈琲 テーブルに用意してあるわよ」


「香織ってめっちゃいい女じゃん ちょっと気をつけないとダメ男になりそう」


「そこは ありがとう でいいの」


「だって ダメ男製造機は昨夜は瀬山と一緒だったし 安心して香織だとさ

 俺がダメ男になりそうで 香織やさいいし 靴下はやめてね」


「え、瀬山さん また」


「また なんだ GS裏のBarに入ろうとしたら クラウンワゴンが停まって

 瀬山と焼肉の二人でBarへ マスターにガンガン呑ませてと電話しといた」


「それって 亜美さんに」


「だけど 俺的には焼肉を瀬山が処理してくれれば有り難いから

 その後に亜美さんに 瀬山が絞られるのは感知しない」自分本位な比丘


「そうね 焼肉は強敵だから瀬山さんに任しましょう」やっぱり自分本位な香織


珈琲を飲んでいると 勝手口から板場でバタバタと音がする 見に行くと

瑞穂の6人 板場の掃除から始めてる


「おはよう 今日は瑞穂さんの精鋭の6人 期待してお昼を待つわ

 技術に走るな 美味しくどうぞ 毎回だけど合言葉だ

 でさ 方丈家 さざ波の縄張り どうして瑞穂が?」


「はい 肝に銘じます

 さざ波さんで 叙勲した豪族のデカイ披露宴でイッパイで うちへ

 うちからも5人応援に行ってます うちは臨時休業」瑞穂の奥田


「そっか 俺も流石に今日は応援に行けないしな 任した」


リビングに戻り 珈琲の2杯目を呑み始めると


「瑞穂って 篠田の上の料亭よね そこも行けるの」香織


「行けるんじゃない いま行けたし」


「竹屋で能書きを垂れた と聞いています

 今日のお昼と夕食の担当の 瑞穂の室田です よろしくお願いします」


爺婆父母はいつの間にか居ない


「香織 方丈家の代表で 挨拶」


「よ ろしく おねがい いた します」


「そんな 詰まらなくても よろしく 頑張って だけでイイ」


「明の奥様ですか ぜひお二人で 瑞穂へ」室田


「それ 竹田のおばちゃんにも言われたけど 板場訪問付きなの?」


「理解ってるな」室田


「落ち着いたらね 竹屋の次ね 約束する」


「今日の料理で明が来たくなる自信はある では」


「香織 隣りに座って珈琲を一緒に飲もう」


二人で珈琲を飲み始めると爺婆父母お義姉さんがリビングに集まる


「ねえ 瑞穂って濃尾平野どころか東海五県で竹屋の上の一番の料亭

 そこも代打で入ったの」お義姉さん


「室田さん潜るんだ 師匠とは元々の友達で最初に俺に教えてくれた料理人

 代打だけど病気じゃない 室田さんが嫁と潜り旅行で休むから任したとか

 フザケた理由だけど 奥様と旅行 とカバーしたら 彼女だった

 聞いてる〜 室田さん バレてるよ」と大声での比丘


「そのあとが大変で 板長謹慎で 俺ら参りました」と奥田さん


「今 言うなよ 今日はお見合いの席だぞ」室田さん


爆笑の比丘と瑞穂の板場 沈黙しか産まない方丈家


「室田さん 今度は奥様との旅行なら 代打に行くので」


爆笑の板場


「よし その笑い いいよいいよ 楽しく調理 美味しくどうぞで」


「任して下さい 楽しく美味しく 板長は辛そうだけど 俺らで」奥田さん


「室田さん 奥田さんに任して こっちで珈琲飲んでよ」


リビングにきた瑞穂の板長の室田さんと珈琲タイム開始


「今日こそ 店まで閉めて あきらを凹まそうと来たけど

 何もする前に 凹まされて まぁ頂く側で 楽しみます」室田


「そうして下さい 長谷の家がさ市井の時計屋 見合い相手が樫村

 瑞穂の板長が立ち会い 同じご飯を食べる これも強いから

 余分な堀は全部埋める 心配なのが岩山家の使いが誰かだけ」


「判った 今日はお見合いの席 一緒にご飯を食べるのが瑞穂の板長

 この肩書が大事と この肩書でよけば使えばいい」


「縁と運 今日来て バラされたのも運 その縁と運で長谷の見合い」


「成長して敵わないなぁ 全部運にする 良い事も悪い事も運だっけ」


「そうですよ はこんでくるのがうん 受け入れよう」


そんな話をしながら 昔話を室田さんとしていると10時に成る

二人で板場を見に行くと 「じゃま」と一蹴されて 香織の笑われる


「室田さん いい若衆が」


「おう育った 明は育ちすぎたけどな」


「でさ 聞いてる? 俺がいま裏取ってるイタメシと中華の話」


「奥山くんと片瀬の長男でしたっけ 和食ならウチに引き抜きたい位だ」


ピンポーン とチャイムがなって三人で行くと 篠田の清原さん

上がって貰って リビングで珈琲 抜群の板長が二人座る


「プラザホテルのイタと中華はバッティングするので けど店舗経営まで行ける

 新興のリーガルホテルさんだと 二人共 割引でテナントを用意すると

 あそこ いま和食と蕎麦屋とラーメン屋なので」清原さん


「なに 二人共そんなに凄いの? あの値段であの味は納得だけど」


「リーガルホテルさんはイタリアンの奥山くんが欲しいらしいです

 ホテルの格的に手軽なイタリアンで少し単価を上げてと算盤弾いてました

 ただ、親方の増田さんが 一国 手が出せない

 あきらさんでも 手を出すならそこの筋を通さないと揉めます」


「いい こっちは奥山の婿入り先の裏取りだけだから

 そこまでの 室田さんと清原さんの評価 見合い設定だから

 親方の増田さんのトコには誰か使いを出すか俺が行くか

 片瀬は自分で親に言えだ あとは」


「あとは?」清原


「片瀬の姉の嫁入り先を探さないとな 片瀬が死んだ顔で話してくれた

 奥山の「俺は親も居なくて」との不幸話が吹き飛ぶ大台の小姑

 香織並みの 不幸のズンドコだって」


板長の二人は沈黙する 香織すら黙る


まったね

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