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第四十六夜 別れる理由を説明されて何も言い返せず

困惑の奥山は放置され めちゃくちゃ興奮の鬼頭弁護士事務所の二人


「鷹丘ホタテさんが主人公で 所長のSLで乗り付ける カッコいいでしょうね

 所長 負けますね」


「それは仕方がない 鷹丘さんと比べたら、こっちはしがない中年のおっさんだ

 それでも鷹丘さんが乗ってくれて Vシネマとやらで映れば自慢できる

 夏菜子さん 押し込んでよ」


「がんばります 見学もお願いしますが 私達一般人候ですから隅っこですね」


「なぁパンチ あの二人 認知が歪んでないか どっからどう見てもヤクザだろ

 良かったなぁ いきなりGS裏のBarで三人で呑んでるとこに出くわしたら

 俺と片瀬は 見なかったことにして帰ってる」冷たい奥山


「あ」と大声がする 夏菜子さんだ

レンタルビデオ屋がこの飲食街の端にあるを発見して ダッシュしていく


「携帯電話も持たしてあるから理解らなければ電話してくる 入ろう」鬼頭さん


片瀬の店で 8人がけのテーブルに案内されて 色々を頼む

中華だから 取皿標準の取り分け仕様

食べ始めるが 夏菜子さんが来ない 鬼頭さんも電話を掛けるが出ない

食べ終わっても 来ない

店を出ると電話が掛かってくる 「所長 レンタル出来ません」らしい


皆でレンタルビデオ屋に観に行くと どれを借りるかで迷った挙句

15本を持ってきて と会員登録が作れずにレンタルが出来いとの事


「お客さん 五本までだから北の皇帝を2本と全国統一を三本がお勧め

  運転免許証で会員登録は出来きますので 出して下さい」店員さん


「そっか 店員さんのお勧めにする 車の運転免許証ね ハイ」


「なんだと思っててたのですが?」店員


「ヤクザ映画だからヤクザライセンス ほら一般人候な私では無理」


店員さんの視線が氷よりも冷たくなった

奥山は諦めた

比丘と香織と母は 仕方なし


限界の5本を借りてニコニコな鬼頭弁護士事務所の二人

車に戻ると 店の前に片瀬がお土産を持って立っていた


「一人 食べてないとか これ中華飯と肉団子のお土産」


片瀬が近寄ってきて お土産を渡される夏菜子さん 皆であつまる

「パンチ ヤクザ疑惑じゃないぞ ヤクザそのもの Vシネマに出れる」片瀬


「そっかぁVシネマに出れるか 頑張ったかいがある」一応弁護士なヤクザ候


「私は?」司法書士だけど昔の東映の女任侠候


「行けます」片瀬 投げた


「所長行けるらしいです SLの貸出とエキストラでの出演交渉頑張ります

 早く帰って Vシネマを観ましょう」ルンルンな夏菜子さん


フルオープンまま駐車していたSLに乗り 夏菜子さんの運転で出発していく


「良かったよ パンチとあの二人でGSで裏のBarで呑んでたら」片瀬


「それ 俺が言っておいたから 本物の税務会計処理の弁護士らしい

 人様の趣味には嘴は挟まないほうがいい」一周廻って落ち着いた奥山


「でもさ こないだ二人が帰ったあとに パンチにリーゼントにオールバック

 四人でどこの組だと 笑われたんだけど 自覚してる」事実を騙る比丘


「倉田さんを入れて六人で呑んでたら 組長と幹部と女と若い衆が三人よ

 明のパンチはブサイク隠しで仕方なしだから私は諦めた

 そちらのお二人は 少し考えを変えたほうが」冷静な23の香織


「そんな訳には 髪型は誇り」片瀬と奥山


「普段は髪の毛のコンタミ防止の帽子被ってるし髪型は個人の嗜好だ」比丘


「あのね 弁護士さん達が強烈すぎてお二人のお名前もまだ」母


「今の中華の店長の片瀬です」

「お昼のイタメシの店長の奥山です」


とやっと自己紹介をして名刺を出す余裕が出来た二人

母も自分と香織を紹介してくれる


「そうなの 二人が今日のイタと中華の店長なのね

 ねえ うちで店創るから こっちに来ない」いきなりの母


「はい?」男ボンズの三人が 声を揃えた


「この規模の店を切り盛りして 更に下に任せれるから今ココに居る

 ウチは土木建築ばかりで飲食が居ないの 小売はさよのだと赤字ダーダー

 方丈家としては欲しい人材よ 序にさよのを嫁に貰ってくれると嬉しい」母


母 方丈土木(株)の専務の名刺を二人に配る


「前半はいいとして 途中からおかしくないか」片瀬

「片瀬がそう思うなら そうだと思う」片瀬はまっとうな社会人と評価の比丘

「最後がなぁ 深雪姉さんの扱い候だし」片瀬


「あれ 奥山の意見は」奥山もまっとうと評価している比丘

「君子危うきに近寄らず ノーコメントで」奥山

「それ 何が危ない?」比丘

「さよのさんの赤字ダーダー ホントだったんだと」奥山


「二人とさよのと なえ君で四店舗 埋まるわ」もう来る気でいる母


「イキナリでは (親方|親父)と相談する時間を下さい」奥山と片瀬


「駅前のパチンコ屋 更地にして 飲食2軒 物販2軒

 さよのの店だけだと 閑古鳥が鳴いたら悲惨でしょ

 奥にマンションの予定なのよね 考えておいてね」母


「マンション 出来れば従業員用の部屋もあると人を集めやすい」

言うだけは言っておこうと 希望を述べる二人


「従業員も近くに住んだほうが楽だしね そこまで考えれるのね

 直也さんと 不動産の寛太とかとも 相談するわ

 柿畑まで使えれるなら かなり広いからね」母


「ちょっと三人で話したいので 焼肉に行ってくる」比丘


「先に帰ってるから お風呂は入って寝るのよ」香織


見送る三人 焼肉屋に入り コバルト60で殺菌した

心臓刺し・レバ刺し・さくら・生せんと火を付けない焼肉とビール


「美弥乃さん あ母な が焦ってるんだよ さよのさんギリ29

 小姑が出ていかないと俺の婿入りが遅れる

 まず無いとは思うけど横槍を心配してる 妾ならOKな母だけどな」


「そこは理解った そうだよな 俺の前の彼女 小姑の件で別れたし」


「そんなんか」奥山


「俺んち 親父とお袋が九州から駆け落ちして 1代目の会社と言うか家なんだ

 親は継がなくていい 墓も仏壇もないから自由にしていい 

 その為に店も分けたし 家から出してアパートにしたろ と言ってくれてるけど

 彼女のうちはいいけど いざ結婚で 家に入るとかの話になると 小姑

 しかもお局様 別れる理由を説明されて何も言い返せず 幸せになって だ」


ビールも箸も止まる 奥山と比丘


まったね

 


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