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第三十九夜 こんな時間にとうした 東京にいるのか

オープンにトランクを縛り付けて満足な顔をしてると


「この車の状態で二人で行くの?」と訊かれる


「そだよ 買い物の荷物もトランクに仕舞えるし

 天気はいいし 秋の青空を見ながら」


「それってUVもホコリも掛かりまくりなのでは」


「近いから大丈夫」


「でも私のデルタHFは買ってから3年経つけど乗れたのは半分もない

 前の190E2.5をどうしても欲しいって方がいて譲ったけど 失敗したわ

 小さい可愛い車で選んだデルタHFは壊れまくるし 直らないし

 次は壊れないことを優先して選ぶ」


「その車の正式な名前言える?」


「そんなの知らない ベンツの190E2.5 と イタ車のデルタHF だけよ

 ベンツも壊れたけどヤナセだから代車もあるし3日で直ってきてたのに

 イタ車 工場に入ると1ヶ月 代車もイタ車だから壊れるからご辞退」


「写真とか納車書とか後で魅せてね」


と揉めていると母が来てセルシオのドアを開けて

「乗りなさい 行くわよ」


「はい」二人で返事をして乗り込む


「香織の車は壊れっぱなしで婿殿は二人乗り 壊れなくて4人乗れる

 母の車が最強よね 香織もあの黄色いのは諦めて買い替えなさい

 とうせならワゴンとか 婿殿の自転車も載せれるわよ」


「そこは明と相談です デルタHFは諦めます」


「俺 半年前にハイエースを買って トランポにしてるんで

 Rrシートを良いのに変えて改造申請を通して公認 四人は乗れますよ

 なので 2シーターオープンが普段乗りで乗れる

 香織 デルタHFって宇宙一壊れる車 セカンドカーが必須と聞いた」


「そうなの イタ車屋さんは いい車です もう少し手を入れれば更に良い

 ってお勧めのオプション山盛りになって 車内に棒が何本も生えてたし

 シートは倒れないしベルトは両肩からだし でも黄色でグラマラスで可愛い」


「黄色くてグラマラスで可愛い車 間違いなく宇宙一壊れる車 確信した

 俺も少しは 宇宙一壊れる車を体験したいから売るのは待って乗らせて」


「姉はお局様になるわ、車は宇宙一壊れる車になるわ 同じ時期ね」母


「」


「そういう縁と運 受け入れて次へ行こう デルタHFは治してね乗りたい」


「着いたわよ 10分前 どこのドアでお辞儀してるの?」駐車場に停めた母


綺麗なお姉さんがお辞儀してるとしか聞いてなくて

あわてて瀬山のポケベルに電話を入れて携帯の番号を打ち込む

すぐ折り返しの電話だがタバコを吸いに車に出てたので香織が出る


「三太郎だ あき子か こんな時間にとうした 東京にいるのか」瀬山


「」香織


「どうした? あき子」


「香織です 明の携帯です 開店で受付がお辞儀をする扉を教えてくだい」


「国道側から正面壁面のステンドグラスが見えるハズ その右下」ガチャン


車から降りて かなりご立腹の香織

「ステンドグラスの右下だって 眼の前にあるわ 行きましょう」


「どうした なんかご立腹なんだけど」


「明 うちの玄関で揉めたのは 亜美25 典子20 だよね 居酒屋は?」


「それ聞いてない 同席したお義姉さん・長谷・琴美に訊けば理解ると思う」


綺麗なお姉さん達のお辞儀も素通りで2Fの専門店街 お義姉さんの店へ

先頭で突き進む香織 しかたなく着いてく二人

「なにがあったの」母

「瀬山にお辞儀の場所を聞いて貰っただけだけど」比丘


前置きも何もなしで会話スタート

「姉さん 姉さんと長谷くん達で居酒屋 瀬山さんの連れてた女の名前は?」


ギックリしながらも

「たしか 陽花ようかだったハズ 裏は長谷に聞いて」


「あきこ ではない?」


「そこまでは間違えないわよ 一文字も被っていない」


「第四の女かぁ 瀬山さんもねぇ でもなんで女の個人名で言ったのかな」


「情報源は言えないが あいつポケベルを複数持ってて名前が書いてあると

 あ、今日のポケベル呼び出し その情報源から貰った名前が書いてある奴」


「ポケベルに名前が書いてある それなら複数でも間違えることは少ない

 リスク管理だけどバレてからのアタックには弱いわよ さっきの電話だと

 三太郎だ あきこか こんな時間にとうした 東京にいるのか だもん」


「流石 イケメンの瀬山 まつ毛が長くて背も高い」


「第四の女って 瀬山 面白いなぁ 次々にバレて」さよの


「その瀬山くんって うちの応接で修羅場った若い衆なの」母


「そう イケメンでマメでまつ毛が長くて背が高い

 放置して 買い物行きましょう まず 服と下着

 車に放り込んで Gショック 行きましょう」香織


「11時に予約 先にGショック 序に長谷に裏取りでなら行ける」さよの


「さよのの確認もいるから Gショックから」母の決定で長谷時計店へ


長谷は店の顧客名簿の整理中 長谷兄が対応してくれる


「とにかくアラームが多種多彩なやつ 6分毎と0655とかの指定で鳴る

 防水は100mでいい 潜るわけじゃないし泳げればい」我儘


「それだと安いタイプに成るけど ストップウォッチもラップも行ける

 前に計二がお見せしたのだと そこまでの機能がない

 チタンの外装で良いのだけどね 安いタイプは若者に人気」


ショーケースから出して魅せてくれる長谷兄

ハードラバーで囲まれたボディ ブツケても時計もブツケた物も傷つかない

ズボラだから時計が傷つく との奥山の忠告を思い出して


「これ 下さい 支払いはコレで」アメックスのプラチナを出す


「此のカード 流石 方丈家の婿殿 方丈家も手配が速い」


「ん 違うよ 俺の」


「え コレってプラチナですよね 余程じゃないと」長谷兄


「まだBPに籍があってBPとM-ERCLの民間側のオンコール要員だからね

 此のカードの裏書きはBPだし この時間もオンコールで待機の契約中」


「コールがあると」


「まだ呼ばれた事はないけど 契約では24時間以内に飛行機に乗る

 ヒースローまで行けばBPのヘリで回収される

 訓練でなら飛行機乗ってヒースローからヘリに乗って一通りまではヤッた」


まったね

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