第三十八夜 基礎トレをサボるとデブサイクになる 香織にフラれる
婆の後ろで離れを見て回っている一行
「基礎配線のみにしておいたが 電化製品の数も増えておる
爺のエレキを弾いたりがあるから配線は太くじゃが
それでも 何処までかも 婆には判らんのでの
エアコンもだとコンセントも10年前の仕様でたりん
エアコンを母屋は入れる時に直也が苦労した」婆
「流石に9年間の放置 電気ガスの設備点検からスタートよね
素人判断では見落としもあるから 設計をした直也さんに相談
明くん 勿体ないお化けは怖いでしょうが火事よりはいいわ」母
「婿殿が使ってくれるなら 図面を持っておる分家の直也を呼ぶのが正解だら
直也の建築設計会社から内装屋も電装屋も家電屋もガス屋も呼んで貰える
火事は怖いから点検整備からだら 職人の意見で決める」婆
打算機が計算をするまでもなく火事は怖い 使ってればまだマシだが
放置9年では ホコリ等の粉塵からのトラッキングもあるから怖いな
「婆母様にお任せします 婆母様の納得の行くようにして下さい
俺は設計をされた直也さんと GS裏のBarで呑みたい」
その筋のプロに任すとの事では口を挟めないので投げながら
直也さんの素性もしりたいし隠し扉の謎もとの本心は隠して要望をだす
「直也さんって 父の弟で私の叔父さん 所謂分家
分家筆頭とかは爺の弟の二人の筋 こちはまたね
あと父の妹で嫁に行った若菜叔母さん こっちは土木屋さん
それで父が地方豪族のゼネコンの 方丈組 よい？」
「香織は、顔色で察して答えてくれる優しいお局様だよな ありがとう」
強烈に余計な素直な感想を発してしまう
「そう言う時は ありがとう だけでいいのよ」またかと顔に出る香織
「さよのを軽く扱えるお局様特化型の背反じゃな 香織は諦めて
婿殿のこの辺のチョンボは見逃すのじゃ これで喧嘩して逃げられたら
さよのの妹 実妹 血は繋がっている とかでワヤや」婆
「さよのが小姑 これで婿入り どこかに味噌はあるのは仕方なし」母
「はぁ 婆の三連射に母の爆撃 あと3年の我慢ね」
「なんで3年？」
「明の言回しとか方向性は治るとも思えないし 3年経てば26でお局様年齢
そこまで行けば 自分はお局様と自分に言い聞かすことが出来る」
「それが正解 苦情は小姑の実姉に」婆母
「お義姉さんボロカスに言われてるな 30の小姑の弟だとどうなるの？」
「最低限別居が前提 瀬山さんくらいのイケメンと稼ぎ ただし二股はダメ
これなら本人の魅力だけでなんとかなる 家に入るだとかなり厳しい
お姉さん次第だけど 先週の木曜日の私並かな どうして？」
「瀬山は行けるのか」
「二股はダメって言ったでしょ」
「あいつ三又 はい 余計にダメです 話を戻して
知り合った中華の店長が同学年 姉が30で小姑 大変の裏書きで訊いた」
「あとは女性側に焦りがありなら」
「焦りとは？」
「女性側も同年齢位の小姑状態とかなら家に痛くないし 小姑の気持ちも理解る
年齢的にも近いから張り合えて小姑をねじ伏せられる 姉さんなら行けるけど
明と同学年の男性 お局様の姉さんは気の毒で推せない」
「」
「まぁまぁ 小姑は置いておきましょう さよのは婿殿に蹴散らされてますから
方丈家としては香織が我慢すればいい話 さよのの風評被害よりはマシ」母
「ええ女との褒め方がお局様特化型なだけじゃん 頑張って褒めておる 諦めりん
香織がどうしても嫌で、他を探せるなら止めはせんが無理じゃぞ
間違って、さよのが嫁に行っても喧嘩して 実家に があるからの」婆
また、さよのさんボロカスなのだが 香織真っ青
「どうしたの 真っ青だよ」
「明なら姉さんを蹴散らせれる肚があるからからいいけど その肚がないと
先に婿取りして姉さんを嫁がせても その先もずっとやらかした姉さんが
実家に帰って来るリスクに耐えないといけないとか糸色望
明以外の選択肢がなさすぎる 明でよかったけど料理がキツイ」
「でも 姉より先の妹の寿 お先に は言ったし一歩づづ前に
俺は治らないと言うか きっと無理 恐らく無茶 諦めて」
「離れの件は直也が来てからな これも一歩前進で良いかな」婆
「離れに住むのは決定事項と まぁいいかジョグコースの設定とか
始めないとな 少し早めにデカイスーパーに行って長谷の顔見て
瀬山の顔を観に行くか 0915
10時開店で受付のお姉さんのお辞儀で入ろう」
「ついでに服と下着も買っておかないとね」香織
一応車に入ってた1泊分＋着てたのと３Setを頂いたから と思うが
どうもそれではダメらしいと デカイスーバーならまぁいい
「5setあるから5日分って考えたでしょ 明は昨日から朝ジョグで汗かいて着替え
1日に2set使ってるの おわかり？ 寝間着もうちの来客用の温泉浴衣だし」
「はい」一択で返事をする
「婿殿は 素直じゃな 勝てない時は引っ込む 立派じゃん」婆
「アパートに取りに行きたいけど 1時間が勿体ないしな
今日はデカイスーパーで買い物と食事 まぁLRPだけど
明日は 長谷のお見合い 木曜日までは無理かな」
「我慢しりん」婆
「朝行けばいいのに」
「基礎トレをサボるとデブサイクになる 香織にフラれる」
「そこの努力を怠らない所は香織も見習いなさい」母
母屋に戻って
「香織 スーツケースある？ 車のトランクにする」
「意味がわからないけど スーツケースなら、こっちに何個かあるわよ」
3つを選んで車へ
自転車を載せるキャリアが付いたオープンのトランク
そのキャリアにスーツケースを載せてベルトで〆てみて載せ具合の確認
「これがいいな」と選ぶ
「えっと 確かに旅行用の鞄でスーツケースとトランクは同じ意味なのだから
間違ってはいないけど その車についてる日本語のトランクは飾りなの？」
「屋根が入っているから 一泊分の着替えとシュラフが入るだけ」
「その出っ張った棒はなに？」
「本来は自転車用のキャリア トランクも載せれるよ」
まったね
このお話で車種が理解った方は マニア
でもホントはトランクに屋根をしまうとシュラフと一泊分は無理なんです
VHSの3本セットが入らなく呆然となりました
カッパと下着はなんとか左右に入れれました
一泊分はシートの頭の後側にベロクロ貼り付けたバックですよ
キャリアは LLBeenで取り寄せしました
