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第三十二夜 開かない窓から手を振って加速してくファントムⅡ

焦げていたら 美味しいはずがない けど それを美味しいと感じた

流石 強化版座敷童の景子さん

景子さんの担当料理人は苦労するor楽を出来る 心がけ次第だな


「加藤さんに頼ればいいですよ このまま運転手を継続です

 追加任務でお食事も同席で 酒だけは呑まずで」比丘


「それは嬉しい 私だけ断酒では辛い 加藤 頑張ろう」


「別に 景子さんと同席でなければ 呑んでいいですよ」


「いえ アルコールアレルギーで呑めないのです エピペンも持ってます」


「ご当主と倉田さん 加藤さんには絶対に酒を勧めない 命の危険があります」


「相わかった」言葉が少ない というか 俺に投げてる ご当主

「徹底させます」倉田さん こっちも投げてる


携帯に電話 此の電話番号に此の時間に電話

なにか緊急案件かと「失礼」と言って出ると竹田のおばちゃん

「朝にお館様と景子様で出掛けたっきり 車の電話には出ない

 晩御飯の用意があるから そっち行ってるならお任せするけど 行ってる?」


食事の準備の話 余ったら勿体ないお化けが出る 緊急案件だよ

「いま 居ますよ 速攻で帰らせます 勿体お化けが出ます」


「そう 夕食の準備に入るわ」だけで電話が切れる


電話を終えて

「景子さん ご飯の都合も考えずで飛び出して 晩ご飯が余るのは

 勿体ないお化けが出ます 怖いので速攻帰って 竹田のおばちゃんの

 晩御飯を頂いて下さい」


「勿体ないお化けは怖い 加藤 急いで帰る 父上も速く飲んで」


二人共 アイスティーを一気飲みの勢いで飲んで 景子さんに連れられて

玄関で「お邪魔しました」と言って 速攻でファントムⅡに向かう景子さん達

門まで出てお見送りだけど 俺一人 香織も美弥乃さん出てこない

門の前で一旦停止して 開かない窓から手を振って加速してくファントムⅡ


「うん ご辞退の前の説教が効いてる 雅人さんは楽が出来る」


ファントムⅡが見えなくなってから玄関に戻ると三人が居た

「お館様もお任せの スーパーお局様耐性 雅人さんは頑張れ」倉田


「バックアップは長谷がしますから 大丈夫ですって」 


「その投げ具合 長谷さんも大変ですよ」


「大変と思わない性格 と お局様耐性を長谷は持ってますので

 俺が出張ると甘える 婿殿と加藤さん+長谷 俺は四季の宴で呑むだけ」


「朝の 葦船で流された話 本気で信じてきた お館様もお任せですし

 よく23”の”むすめの処に婿入り”が”出来ましたね」本心からの発言をする倉田


「倉田さん その なんというか もう少し手心というものを」


「一杯呑みに行きますか 呑まないとヤッてられない」倉田


「あの タフでいつも笑顔な倉田さんが お誘いは受けます」


「筆頭番頭とか肩書は棚に上げて 呑みたい気分です」


「香織さん ご飯は 勿体ないお化けは怖い」


「用意する暇もないわよ 私達はお昼の残りでいいから

 お祖父ちゃん達はご飯も喉を通らないだろうし お粥を創るわ」


「なんでまた」


「そんなの 岩山本家のご当主様がウチのリビングで頭を下げた

 そして座ってアイスティー飲んで帰った事実」


「そんなんか いつもだったよ」


「それは 渡ってグダった景子様を送り届けて頂いていたので

 お昼で着て頂くと3日は大人しいとかでしたし」


「その3日めの水曜日の夕方に仕事中にお誘いの電話が掛かってくる

 受付も素通りで廻してくるから同仕様もない」


「その節は 止めようがなく」


「頑張れ だけどまぁ 俺も挫けて 一発勝負のご辞退をカマしたから」


「行きますか」倉田


「約4km 歩いて1時間 散歩がてら昔話で愚痴を溢しながら」


二人で玄関から出ていく

見送る香織と美弥乃


「香織 あんた 婿殿に潰されないようにね」母

「心配 だけど大事にしてくるから」香織


「岩山の本家ご当主様は帰られたか」爺


「ずっるい 隠れてて」香織


「そうは言っても 岩山本家のご当主様」父


「婿殿はまるで気にせずで 肚が座っておる」婆


「うむ 良い婿殿で 香織 良くヤッた」爺


「気軽に言ってるけど 昨日今日が日常になるのよ 理解ってる?」香織


「婿に迎える香織と婿殿に任せれば良いから」投げやりでメダルが取れる爺


「一回 姉さんに〆て貰うわね」


方丈家がそんな事になっているとは知らずに 散策がてらに歩いていくと

歯医者さんと 釣具屋さんのタイガース 自転車屋さんの三項がある

まだ時間が速いしと 倉田さんがタイガースに誘う


「このお店 チェーン店なのですが関西が主戦場のお店 覗いて行きましょう」


誘われたので 二人で入っていく

訊けば 松平 鮎掛け出来る川があり 渓流だと山ごと岩山家の持ち物

岩山家には毎年 かなりの数の釣り人が入らせてくれと来るらしいのだが

神域なので 一切のお断り 厳重に縦看板とトラ柵とチェーンで封鎖して

挙句に林道にはそこら中にワイヤートラップまで仕掛けてあるとのこと


トラップに引っ掛って怪我しても私有林道で救急車も入れず 岩山家の巡回で救助

勝手に入ると罰金100万JPY+やらかすと救助は基本ヘリで実費だそうだ

それでも岩山家としては 巡回の手間の赤字で困っているが

神域への侵入は困るので やるしか無いらしい


「なんで そんなんなのに 勝手に入るの?」


「人が入らない スレてないからヘボでも釣れるし大きいのも居るんですよ

 来年から民事の罰金は300万JPY 足跡すら原状回復の費用を負担させます

 林道への不法侵入と禁漁区での無許可釣行 魚釣りも魚の窃盗

 刑事告発にします」ガチギレの倉田さん


「で、 倉田さんはそこで釣ると」


「私は 海のルアーの専門で シーバサーと呼ばれてます

 六日市港のルアー船ですが 大阪湾とかも興味があってここへ ちょっと」

といって比丘を放置して 店員さんと話し込み始める倉田さん


店員さんが関西弁 なんか 頷きまくってる倉田さん

店内のその筋のコーナーへ コーナーがいくつもありツアーが開始されたようだ


まったね

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