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第二十六夜 仲人は 婚姻を結んだご夫婦

禊 みそぎ

潔斎 けっさい


どちらも 神様の御前に上がる前に身を清める儀式です

結界の中の二人


「俺のあだ名 覚えてる?」


「縁と運に愛された男 ダイバーと板前の二足草鞋」


「その縁と運の続きを」


「縁と運に愛された 神に愛された男」


「日本ってさ八百万やおよろずの神がいる 沢山の神様がいるなんだけど

 俺は最初に 葦船に乗せられ流された蛭子ひるこ 比ルコ とも記される

 だからブサイク7割 座敷童の景子さんの膝枕で記憶が呼び覚まされた

 イザナキとイザナミには愛されていなんだよね 葦船で流されてるし

 でもオオナムチは気の毒だと助けてくれて ツクヨミには愛されてるから

 ツクヨミは女神なんだよ 月の・食の神なら女神だよね めっちゃ怒ってた」


「そんな事をいきなり信じろと」


「倉田さんが総てを引っ繰り返すなんて言うからダメだよとゲロる羽目になった

 まぁ長谷にでも理解る景子さんの ひっくり返したい もあったから

 仕方がないとこもあるけど ご辞退をして姿を消したから今の景子さんがある

 俺と居ると甘えて むちゃくちゃになる コレだけは覚えておいて

 あと、こっちも譲れるところは譲る」


「なにか」


「樫村家に婿に入る長谷夫婦とで 正月とか桜の季節とかで年4回ある

 岩山家の季節の宴に参席はする」


「あ〜き〜ら〜 電話したら おっさんしか居ない店だったそ」

駆け込んでくる 景子さん

この程度の結界だと無視されるか 強化版座敷童だな 結界を解く


「バレました でも美味しい店ですよ」


「うん それは板場の溜り場とかで でも倉田の妾は居ない」


「その件は極秘情報を入手しました 景子さんの式 披露宴後に」


「あきら ホントだな」


「走って来て 麦茶とアイスコーヒーを持ってきて貰いますね」


「うん 頼む やっぱりあきらだ 優しい」


ダッシュで動く倉田さん 此の場に痛くないらしい

香織と倉田さんが宴会盆に小ジョッキに入れた麦茶とレイコを

運んできてくれる


「おいしい 走ったから麦茶が美味しい」


「なんでまた 走ってきて」


「庭で座っておったろ 加藤に突っ込め と頼んだら

 この門だと擦ります と叱られてな 外に停めて 走ってきた」


「麦茶の次はレイコを頂いたら 挙田のお店に言って下さいな

 予約を入れたのは 俺なんで ブッチは後始末が大変」


「うん 理解った このアイスコーヒーも美味しい」


「景子さんも 美味しいコーヒーを 婿殿に入れれるようにガンバ

 このレイコが美味しいのは 美味しくどうぞ で入れてますから」


「あきらには 勝てない レイコが偶にでる 直したのでは」


「生まれてから22までアイスコーヒーはレイコ ポロッと出ます

 それより運んでくれた 俺の婿入り先のお嬢さんが入れてます

 金曜日には 二人で内祝いに 参席します」


「うん 金曜日を 楽しみにしてる

 ご馳走様 挙田のお店に 向かう」


門の前に横付けされたファントムⅡに乗り込む景子さん

滑るように加速していくファントムⅡ


「倉田さん 強化版座敷童は、出発しましたよ

 上がって応接へどうぞ」と両手にジョッキを持って入っていく


爺婆父母

応接の和室側にある外廊下というか縁側に並んで座ってみてる

あの距離のとり方が正解だよな


応接セットで対面で座り 会話を始める

「水曜日の午後 ここで景子さんからシーマスターをサクッと受取り

 ベルトを直して渡した男の見合いがある 市井の時計屋の次男

 岩山家ほどではないけど、相手の樫村家もそこそこの家」


「そこまでは理解しました うちから誰かを使いに出して立ち会えと」


「そうそう 岩山家の使いが見合いの席に立ち会った これだけ

 なんだけど 今の勢いだとご当主を連れて景子さんが来そうで

 どうしようかと」


「今日も来てしまいましたし でも大丈夫です

 水曜日の朝から禊 木曜日の夕方まで潔斎で祠に籠もられます

 これは「祠の奥からの声」を聞かれた景子様からが言い出した事なので

 景子様でもブッチは出来ません」


「長谷も持ってるな 酒田さんは一刻でも速くって顔してたのを

 店の始末があるので水曜日の午後との指定をしたからね」


「それホントですか 明様の縁と運では」


「そんなん俺が仲人での見合いだよ 運はある 立会人の人選

 昨日このお屋敷を囲んだ100人以上の中から俺とタメ年以下の

 若い衆で阿弥陀くじで選んでね 誰かがが選ぶと贔屓になる」


「解りました それは簡単になるのでいいのですが」で止まる倉田さん


「ん? なにか問題があるの 教えて リカバリするから」


「仲人は 婚姻を結んだご夫婦 がするものなので 明様 まだ独身」


「はい?」


「はい?ではないです 酒田もボケたな 独身だから歩美様の婿にと

 四川に来たのが土曜日いま月曜日の午前中 時間的に無理ですよね」


「一応 お婿に行きます よく来てくれました までは済んでる」


「それは挨拶 この先 結納 に 式・披露宴 ご自分もですよ

 ちなみに私も内縁の妻だからおおやけでは独身 仲人は出来ませんから」


「」


「正式な仲人の名前は ここ方丈家の方にお願いすればいいので

 あとでお願いしましょう それより岩山本家の季節の宴の件

 岩山の一族で順番で参席 分家でも年に一度のイベントです

 そこに樫村とは言え、縁戚関係もないご夫婦が毎回では不満が出ます」


「大丈夫 長谷は俺とは反対方向で景子さんの対応が出来る

 婿の長谷はここの玄関で見たろ アレが出来るならヤらせて魅せてくれ

 樫村の婿養子夫婦ではない 景子さんに気圧されない男とその嫁を招待

 俺と同じ枠での招待 これなら分家どころか本家のご当主も黙る」


「確かに あの一連の動き 気圧されていなかった」


「宴席では雅人さんを前に出して景子さんを俺と長谷で誘導する

 俺が分家の対応とかで 場合に寄っては長谷一人に任せる事態もある

 それも熟せると踏んでいる それを見れば誰が何を言っても抑え込める

 金曜日の極内輪の内祝い 長谷も連れて行くからお楽しみに」


まったね

第二十五夜のあとがきで ボトラーズと書いてます

蒸留所以外でボトリングをする瓶詰め屋がいるのです

蒸留所から樽で買って、度数調整したりしなかったりで瓶詰めをする

この瓶詰め屋の事をボトラーズといいまして2種類あります

蒸留所の名前が使えるとボトラーズと使えないボトラーズ

ザ・グレンリベット蒸留所ですと昔はボトラーズ物が多かった気がします

使えないボトラーズはボトラーズの名前だけで発売しています

手元にあるボトラーズのアイラはアイラ島とだけ書いてあります

もっと楽しみなのはボトラーズのNoだけ 地域もブラインドw

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