第一夜 スイカとの遭遇
先日の 偏った解説のお局様案件で もう一人強烈なお局様が居たのよ
かなりのフェイクとファンタジー要素とお局様の思惑をモリモリに盛ってます
スイカは本当です
太実家でデカイスーパーにテナントで店を構えてたまでが元ネタ
その先は 平成初期の日本という異世界ファンタジーの物語となります
GS裏のBarで一人で呑んでた
店に入ってきた 美人なお局様 ニットの黒いセーターにスイカ
カウンター越しにマスターに挨拶をして カウンターに俺 比丘 明《(ビク アキラ》
横目で見れるスイカ 美人でスイカのお局様の後ろには瀬山
常連みたいだけど この店オープンから3ヶ月目
オープンの3日後から3回/月以上で通ってる俺 比丘
このスイカ 見たら忘れない マスターからも噂すら聞いていない
3回ミートしたFRP屋さんからも聞いてない
まぁスレ違い時間帯違いもあるから とバックバーに目を戻す
突然 「瀬山」と呼び 「この席だそうだ 座ろう」と下知を下す
瀬山は素直に 祖之テーブルに
マスターから「これトスして」と二本のコロナを手渡しで渡される
場末のマスターのみで営業してるBar そんなもんだ常連は使われる
振り向けば テーブル 瀬山も居るので 振り向いて
「瀬山 と そちらのお姉様 どうぞ」とコロナを廻す
お局様と言いそうに成るが お姉様 と躱したツモリだった
「お姉様? もう一回言ってみて」
打算機が計算開始 弾き出される回答はイケイケ
「きれいでスイカなお姉さん」 アイラの手前で葡萄を呑んでる
同時に
「マスター 黄色」とアイラを飛ばしての勘定の発注
脱走を謀る なんならツケでそのまま逃走でも帰れる信用はある
「瀬山の友達みたいだし まだいけるでしょ こっちのテーブルへ」
と瀬山を隣に座らせたお局様 向かいの席が空いている
「さっきの黄色とかはキャンセル この三人で乾杯するのを」とマスターへ発注
瀬山 汚く 一言も喋らず お局様のお相手だし正解ではあると思いながら
テーブルに移動すると もう頭の中 アラート鳴りまくり
2軒め?3軒め? ヨッパ? 渡ってる? パターン別の対応を考える
でも 眼の前にはスイカ ニットのセーターのスイカ 当然目線はスイカへ
スイカだから垂れていない まん丸のスイカ アラートよりスイカ
もうスイカしか見えず なにか言われてるけど脳は受付拒否で気が付かず
聞こえて認識できたのは
「返事もしないし 瀬山 この失礼なやつは何者?」
「中学の同級生です」
「はい? 俺が失礼な奴? このスイカを前にして 見ない奴が失礼な奴
礼儀を弁えてれば 最低3分間は凝視するのが当然のスイカ」
スコッチから始めて葡萄に行って アイラの手前 ヨッパでイケイケの俺 比丘
「ほい コロナ 比丘くん蒸留酒ばかりだった 初めてだろ」マスター
話に割って入って、話題を変えてくれるマスター
受け取りに行く俺 比丘
コロナのライムを押し込んで
「みごとなスイカにカンバーイ」
とりあえず口を付けた三人
「そのスイカへのこだわり 頑張れるの?」お局様
「あ、ご辞退です
スイカは魅力ですが 渡ってグダったお局様は大変なので
ましてや放り込みに行く家も知らない 見るだけでいいです」
「ちょっとは頑張てみないの?」
「はい 無茶なことはしないと それと表のフルオープン 僕の車
屋根〆ると臭うので〆ませんよ その綺麗なロングヘアがバサバサに」
フルオープンのママ ドッカン駐車
「なに?」
「そんなの 渡ってグダってるお局様 相手をしたらダメな事位は解ります
この店の前に何件ハシゴしたかすら解らない ご辞退一択」
「お前 聞いてたけどすげえな 鈍感で叱られてた奴とは思えない」瀬山
「最初の会社の時に、お局様相手の危機管理だけは学んだ
婿養子で給料は全部小遣いでいい も言ってもらったしな」
「それ受けとけば 地元のこっちに戻ってから連敗記録更新中だろ」
抉る瀬山 下を向く 俺 比丘 でも
「そんなん 家に帰ったら 渡った奥さん 嫌だろ」
「それがそうでもないのよ 私と飲み歩いてた同級生
結婚したら160度は方向転換して良妻賢母候 目が点になったわよ
どう?」
「瀬山 スイカ姐さんにお誘いされてるぞ」
「いや 俺は年下がいい」と瀬山
「覚えておくからね」とスイカ姐さん でも渡ってるし、きっと覚えていない
「その同級生さんは いくつで寿に?」
「3年前だから 26で寿」
といことは、スイカ姐さんは今現在29の大台リーチ
美人でスイカでサバサバ系でもきっと家事は壊滅的にダメ
それこそ給料は全部は小遣いでお手伝いさんは実家から派遣して貰う
この条件でないと、呑めない案件 ご辞退一択と冷静なる
そうこうしてるとスイカ姐さんで固定しても通る
すでにショート4杯は呑んでる
俺はスクリュードライバーのウォッカ抜きをロングのタンブラーで頂いている
瀬山の連敗発言で凹んだので 連れてきたのか釣れられてきたのかは不明だが
瀬山に任して帰ろうと ゲーセンで取った カエルの被り物 を被る
帰るとのアピールだったはずだ
「それ かわいい 欲しい」渡ったお局様らしい我儘
見せて失敗
打算機の選択肢は、此の場で渡すor断る 断ると叩き出す
縁を切る まだ初見だし
「お断りです ゲーセンでやっととれたカエル 見返りもなし」
渡ったお局様の欲しいには強気で断るに限る 学んだ
「マスター チェック済んでるでしょ」
「今日の呑み代と私の店で1Set好きなの 男子憧れの品よ」
瀬山 横を向いた
諦めて 「それで」と言うと 渡される名刺
La boutique de Sayono
Magasins spécialisés en sous-vêtements féminins
Décorez votre glamour.
読めねえ 英語ですら無い Laだからフランス語か
「店はデカイスーパーの2階の専門店街にあるわ
明日の土曜に待ってるわよ お昼すぎに来てね」
「お昼すぎとは? 瀬山は付き合ってくれるのか?」
「さよのさんの男へのお誘い 馬に蹴られる 13時にうちの店へ
飯くらいは社員食堂で奢る その後 店の手前30mまでは送る」
瀬山の絶対にスイカ姐さんの店には入らないという決意がみえた
更に 2杯のロックグラスが空になってる
「俺、結構いいのを呑んでるので 勘定はいいのですか」と訊くと
「面白かったからいい」スイカ姐さんの即答 実家太い?
「レコードまでは行ってない 葡萄が安いやつだし」マスター
マスターとスイカ姐さんに「ごちそうさま」と挨拶を入れ
カエルの被りのものママ 店を出る階段を登ると
付いてくるスイカ姐さん
フルオープンのママ停めてある車に乗りベルト〆る
「そのカエル かわいい」とナビに乗ろうとするが荷物がある
荷物を隣のSECの後部座席に放り込んでナビに座り カエルを奪う姐さん
カエルを被り 「ドライブ」とか言ってる
完全に酔って渡ってグダってるお局様 しかも実家は太い系と確定
なら純金と同じ扱いにすればOKだいな
「さすがに 呑んでるし まだ12時前で検問は怖い
夜風に当たる程度で 戻ってきますよ」
純金のお局様の時は屋根があったので窓全開で熟せた
が、よりたちが悪いと判断できるスイカ姐さん
あれっ? 俺の肩に頭を載せて寝てる
同仕様もないので出たばかりで10万くらい払って買った
IDOのモトローラは水没したので仕方なくDENSOの社内販売で
無理くり買ったDENSOで店に全体の金額だけ教えてと電話する
マスターと瀬山が出て来て
フルオープンでスイカ姐さんの頭を肩に載せたまま会話をする
「支払いは 請求書にで握れてる」マスター
「送ってくれると助かる」瀬山
任せれるしと、投げに来てる二人
「家知らねえし 荷物は隣のSECだし」
サクッとドライブシートの後ろに放り込んであるアルプスを引き出して
「ここだ 行きたがってた寿司屋の向かいのお屋敷」と案内をする瀬山
そこなら寿司屋の前のデカイお屋敷 知ってはいるし 検問もない道
「SECはどうする?」
「明日取りに来てくれれば」関わりたくないが顔に出たマスター
スイカ姐さんのバッグと俺の荷物を姐さんの膝に乗せる瀬山
仕方なく エンジンスタート 暖気2分
「瀬山 次回はお前の奢りな」
「請求書で済むそうだ 給料も全部小遣いでいいらしい」
「おい」
しかたなく車を出してお屋敷へ
デカイけどここ20年くらいのお屋敷 松平様のお膝下の純金家程ではない
お屋敷の門の前にドッカン横付け 余裕で ピンポーン 三連打
出てこない
再度のピンポーン 三連打
妹さんらしき俺より若い感じの年の女性
「もう 姉さん お持ち帰りでと思ってたのに」
「世間一般の常識があれば 渡ってグダったお局様
そんなの家に送り届ける一択
ホテルで明日の朝とか 何処まで覚えてるかも不明
しかも実家は太い 回避ですよ」
「どうしよう」
「はい 引き渡し完了で」
「ちょっと 責任持ってベットに放り込んでよ」
「はい?」
24の時の純金のお局様は門でお手伝いさんと使いの人に引き渡しで完了
だったのだが26の今 このお局様の処置を 自分より若そうな妹様に任される
まったね