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第十五夜 扱いがこうなるとの長谷の見解だ

「香織 比べるのは気の毒だって 頑張ってね」さよの


「え、琴美ちゃんが正解なの」長谷


「ちょっと違うけど 二番目の出汁巻き卵が香織の作は正解

 んで 此のお屋敷に小姑で居座るなら お義姉さんも頑張らないと」

キッチンの奥から入ってくる比丘


「私も?」


「そりゃそうでしょ 綺麗で優しいお局様は胃袋を掴める料理が必要

 この四品が基本で+焼き物と煮物と漬物 後は応用

 お義姉さんは、刺身とかは寿司屋で食えばいいからパスでいい

 総務の娘も一緒に習えばいい 今日の板場を紹介するよ」


「そんな高級な板場には 教室代が出せません」逃げる琴美


「して 何処で理解った?」


「素材の味が理解る控えめな味付け これはその時に教えて貰いました

 肉じゃがです じゃがいもや人参 全部同じ大きさに揃えてはあります

 一度に焚いては 炊きあがりはズレるはずが同じ炊きあがり

 じゃがいもも人参も肉も糸コンも別々に炊いておいて

 炊きあがりを合わせた処で全部を合わせて焚いて冷まして

 味を染み込ませて、味をなじませてからですよね

 板長の意地悪試験候 こんなの一般家庭では出来ません」


「肉じゃがを別々で炊いたまで理解る娘と特別割引の交渉をする」


「ご辞退一択です 香織さんの美味しくどうぞ な料理を習います

 香織さん 二人で頑張りましょう」琴美


「そうね プロの板場はプロに任して 琴美さんも家庭料理で胃袋を掴むのよ

 姉さんは小姑になるなら プロの板場で修行ね」


「合格でいいかな 二人で頑張ってね」比丘


「私は?」


「お義姉さんは 俺が教えてもいい」


「この料理を私が作れと」


「頑張って下さい 作り方やコツを教えながら やったでしょ

 見てもいない 総務の娘が当ててきたから 合格基準が上がった」


「え?」琴美


「プラザホテルの篠田って 板長が誰の時に行ったの」


「桑田さんです」


「3年前か ラッキーだね 桑田さんは引きずり込まないから

 今の清原さんだと 今日の肉じゃがを食べて当てた娘だとスカウトに来る

 他に漏れると 竹田のおばちゃんだと無理くり連れて行くかな」


「はい?」


「美味しい家庭料理で胃袋掴んで 寿 上が詰まるとかより 若い方から寿

 出来そうな舌を持ってるから ちょっと俺が面倒を見てみて 狙いの男へGo」


「いけますか?」


「見てみないと 此のお屋敷にある板場に通いな」

この方丈邸 来客多数の時に板を呼んで対応できるように5人が動ける板場がある


「それより 時計を見て貰わないと」長谷 並べていく


「俺的には い・ら・な・い

 スピードマスターとシーマスターは景子さんに無理くり嵌められたのがある

 スーツとか靴とかも二Set アパートにある 取りに行くのに往復1時間なだけ」


「え?」


「渡ってもグダらずにで送れたから 褒めてあげたら 俺マネキンだよ

 日曜日の朝から迎えに来て連れ廻されて これが似合うあれが似合う

 だけど また渡ってグダる 説教を入れまくると 大人しくなって送れる

 それで褒めると また日曜日の朝から このままならとも思ったけど

 また渡ってグダる 俺に甘えてると判断して 桑田さんが板長だったから

 融通の効く篠田の板場に連れ込んで目玉焼きを焼かさせて

 凹ましてご辞退 

 その後に倉田さんがフォローに来て 給料は全部小遣いでいい

 これもご辞退

 丁度 ヘッドハントで転職が出来たから 景子さんの前から姿を消した」


「すげえ 俺なら頂きまくりになる」長谷


「長谷 じゃぁ 遠山さんを紹介するから 渡ってグダった遠山さんに

 12時過ぎに 家の電話で呼び出されて 迎えに行って

 グダってるのに付き合って呑んで 家まで送っていくを

 15回はやってから もう一回言って味噌

 俺は寮の代表電話って 黒電話は寮名主の部屋の前だった」


「そのご紹介については ご辞退をさせて頂きます」長谷


「遠山さんは嫌か もう一人27のお嬢様ならどうだ

 こないだ四川に来た美人さんだ 実物と会ってるだろ

 実家は太いから Z30のオープンのソアラ位なら買ってくれるぞ」


「比丘さん あの美人さんも腹筋割れてる系

 遠山さんのライバルでさよのさんの店の常連

 どう考えても地雷じゃないですか 見えてる地雷は踏みません」長谷


「そうでもないぞ

 俺の1年以上に渡る景子さんへのご奉仕と説教と軌道修正の後のご辞退

 クソ甘えたお嬢様の目が覚めて婿養子を迎えて 今度の土曜日に式披露宴だ

 そして俺が さよのさんやら三人を まとめてご辞退をして 香織の婿になる

 景子さんの婿養子を迎えての挙式 と 俺の婿入り ダブルの衝撃波が

 その筋のお局様達に襲いかかる さよのさんすら反省をしている チャンスだぞ

 どうだ 先月27のお嬢様 長谷も来月24 3つ上なだけだ」


「その件 再度のご辞退をさせて頂きます」長谷


「なんだよ 行けよ」


「それって 香織さん と 琴美ちゃん宛?」


「よく理解ったな 呑んで渡ってグダるお局様だと 扱いがこうなるとの長谷の見解だ

 若いと余裕カマシてるとすぐ24 焦ると泥沼で 26 気がつけばお局様

 ココの板場に通いな 家庭料理を教えるから」


「その長谷の見解って 嵌められた」


「がんばれ 長谷」


「その他人事感が凄いっすね」


「いつもの 長谷の他人事感を真似てみました」


「時計に話を戻して このセイコーのリリース付き 自動巻きの最後のモデル

 うちも在庫の一個だけ と言うかウチの客層では売れなかったから在庫

 その筋の店では全部売り切れなのに 親父が見栄張って業者の引き合いを

 断った曰く付き 在庫処分ですが ボッタクリ価格で買ってくれませんか」


「あのお嬢は松平だから送っていくのに高速だから辛いか

 遠山さんの監視で 焼肉行ってGS裏のBar行ってラーメンを五回で握らない?

 そこでグダらなければ 他にも押せるし 長谷は呑み食いはロハでいける

 これなら、さよのさんがボッタクリ価格でも支払ってくれる 請求書は廻るけどな」


「俺に 見えている地雷を踏めと」


「地雷なんて若いうちに踏み抜いてなんぼだよ

 俺なんか景子さんと言う地雷を踏んで さよのさんのスイカを凝視して だからな

 その内 耐性が出来るから 頑張ってみない?」


「お値打ち価格で 三回の約束ですが 途中でのGiveUPはあり この条件なら」


「ラーメンは無しでもいい 遠山さん筋肉系だから炭水化物は控えてる

 請求書は香織へ 長谷くんが頑張るそうだから応援しよう」


「ラーメンまで頑張ります って彼女居ないし地雷を踏み抜いてみます」


まったね

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