第百二十八夜 全部 ぶっちゃけて 丸投げに一票
田原隊長も一仕事終了 後は２２と２３だなぁと
「今回は着ていない２２と２３は 通信司令部に譲ったでよいか？」
「お世話おばさんとしては 欲のかき過ぎは落とし穴なので
生田さんに琴美ちゃんの後 誰を紹介できるか こっちが大事」香織
「あの二人はくっつかないと」隊長
「自分が惚れてた時には 先輩との幸せ絶頂期 亡くなって廃人
それでも支えて そのままなら でも記憶の封印 今更ですよ
女に甘えすぎな殿方 それを高校生で熟した琴美ちゃん
紹介する男も厳選しないと ですが谷上家に情報提供してお任せ」香織
「それもですけど 村木は大谷24さんの掌の上で踊っただけです
孫悟空がお釈迦様の掌状態 ガッチガチに大谷さん」加山
「なんだそれ」隊長
「カクカクシカジカ」加山
「よかった ２２と２３を譲った体で今日を外して」香織
「椙と淑のOG会 お婿OK お局様OK ２３で激動してるはず」石川
「淑のOG会 琴美ちゃんの件もあるから 恩を売りたいけど幹事が理解らない」
「私達と同期の渡瀬聡美 携帯の番号も理解る 今から電話する」石川
こっちの26の二人で話し込んで 香織に代わって
「爆心地の方丈香織です 譲ったはずが落とし穴ですいません」から始まる
「そうは言っても 速攻の連絡 有難うございます 椙には？」
「琴美ちゃんの件で恩を売りたく 淑だけに連絡を入れてます
琴美ちゃん自身は生田さんとはない と確信しています
それでも 初恋の男 どうなるかは女心と秋の空
最悪 椙は敵に廻してでも 淑を抑え込んで琴美ちゃんを庇いたい」香織
「椙は敵に廻らないと思うわ 椙の亜美26さんのフォローを入れてるそうで
そっからも爆心地の方丈香織の情報は得ているからね
こっちから椙には展開しておくけど 琴美の件は秋の空かぁ
17からの5年の月日 長すぎた春ならお別れだけどね」
「え？」
「支えて立ち直らせたら 記憶を封印するほどの衝撃で消される献身
女は過去を書き換えれるけど 殿方は出来ない 思い出せばね
琴美にとっては その生田さんとやらとは春がない 冬だけ それを耐えた
春が来てもいいかもね うちのOG会としては抜け駆けではない
を徹底するわ 爆心地の方丈香織からの直電 有り難く では」
切れる電話 淑椙のOG会は抑え込めたけど
「そっか 琴美ちゃんは 憧れたけど相手にされず 先輩と恋仲に
その先輩が病に倒れて亡くなるまでも 支えて支えて
生田さんの心には その先輩しか居ない 亡くなった後は廃人
また支えて支えて立ち直らせたら 記憶の封印 冬しないわね」石川
「表に出てきているのは 弓佳さんだけ 琴美ちゃんを知っているのは
県警全体でも俺だけ 生田の実家も亡くなった祖母だけ」隊長
「俺らも なにか惚れた女が病気で 心の病気で休職までしか知らない」山崎
「工藤達同期もその程度」加山
「琴美ちゃん次第 谷上家には方丈家で家対家なら負けないけど
二人の子を預けて恩を受けてる 総力戦はしたくないなのよね
最悪 明に神様達を引き連れさせて抑え込みをさせる」香織
「只今帰りました」と玄関の琴美と生田
「あとで車庫のシャッターは降ろしておくから あがって」香織
「いえ このまま串カツ山田で少しお腹に入れて GS裏のBarで愛を育んで
鉄板焼屋でお腹を満たして ラブホへ 初恋の成就で来週親への挨拶
これを弓佳先輩の墓前で誓って頂きました」
「秋の空〜〜 あっきの〜 そ〜ら〜」ハモっていく 皆
「谷上家とかの後始末は私らでやっておくけど お金は大丈夫？」母
「明さんから頂いたTCが＄14000 換金してきまして資金はあります
GS裏のBar 請求書ならさよのさん ツケかデジポットなら明さん」
「鉄板焼屋さんも方丈家への請求書でいいわよ これ名刺
山田さんよりもお向かいの寿司屋さんへ行ってくれると有り難い
近所付き合いもあるからね レッツGo」母
「冬に耐えて春が来たので 行ってきます」琴美 連れらていく生田
「石川先輩 先程の淑の幹事さんへ連絡を 私には無理」香織
淑の幹事に連絡する石川
「まぁねえ １７の初恋 耐えて耐えての５年 帰ってきた男だし
その全貌を知っていて廃人から立ち直らせた
ライバルは墓の下で時の停まった永遠の思い出を共有している
春が来たけど すぐ別れるわよ 思い出には勝てない
思い出を引きずり出すのは自分と気がつけば 春は終わる
その後の 見合いを用意ね」とだけ言って切れる電話
淑の幹事 渡瀬聡美の言 なにか重い言葉が連射されている
その場に居た 婆も含めて女五人で対策を協議を開始
生田さんの見合いは 純金以外でも 淑か椙に振ればいい 簡単だ
淑の幹事もヌケサクではないので、必要があれば独自で動く
問題は琴美 今現在 谷上家の預かり
その谷上家には 姉のさよの 二人の子供をお願いしている方丈家
逃げ口上だけなら オオナムチ様にさせてもいいけど それは最終手段
A案 だんまりを決め込んで様子見 責任は方丈
B案 全部ぶっちゃけて丸投げ 責任は谷上
そもそも いつの間にか琴美は谷上家の預かり 聞いていない方丈家
「全部 ぶっちゃけて 丸投げに一票」河北
「聞いていないうちに勝手に預かりにした谷上家 丸投げに一票」石川
「直貴達も４日たって落ち着いた頃 儂がご挨拶がてら伺う
琴美の件は 今日の今日でが良い 香織は若奥様の順子さんに報告
今からお伺いしますと電話せぇ」婆
「手土産もないけど」香織
「それほどの緊急事態の為 手土産もなし とを認識して貰う」婆
サクッと 谷上に電話を始める母
今から伺う １時間ほどで到着予定
谷上は先代は寄り合いで居ないが 姑に順子に大智とさよのは居ると
香織ドライブでセルシオが出発していく
まったね
