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第百二十一夜 責任重大だな 他に女がいないかだけは確認する

高速を降りて家まで後2kmのところで事故渋滞にハマる香織

事故車たちが完全に道を塞いでいる上に、後ろも詰まったので動けない

最悪の場所で停まっているオープン


左ウインカーを出せば、カフェの駐車場に入れるのだが、そのカフェは猫達カフェ

猫はいないが 各種サイズのパフェが超充実しているカフェ

しかもメニューには、一品づつカロリー・脂質・蛋白量が書いてある親切なお店

廻りはチャレンジ系とかが でっかいパフェを食べてたりする

あのカロリーとか見たら、今時点ではとてもじゃないけど食べられない


でも、小さなサイズもある あれならとの迷い始めるが

明が不在の今 帰ってきて指輪のサイズ表を見て「え?」とか言われたら・・

ずっと我慢の葛藤と動かないイライラで30分まつとやっと動きだすオープン

あと2kmをタラタラでアフターアイドルで走行して車庫に入れてから3分待って

レーシングを入れエンジンを切る香織 黄色のグラマラスと同じ扱いをしていた


「ただいまぁ」声を掛けて玄関の敷居をまたぐと


「こんばんわぁ」と笑顔の河北先輩が門を潜って玄関に入ってくる

渋滞の30分で家の遠い河北の到着時間が会ったようだ


洋室の応接から出てきて三和土たたきに降りてきた石川先輩が

「おかえりなさい」

と満面の笑顔で迎え入れてくれる


笑顔の意味が読み取れる香織

「先輩 紹介の案内まで その先で口説くのはご自分で」


「まま 上がって座って」と石川が応接に案内してくる


座った香織には河北が カチャカチャと盛大に鳴らしながら紅茶をサーブ

『河北 料理もショボいけどここもショボい』と思う石川

『河北先輩よりは上に行こう』と香織


「真田先輩はどうされました」紅茶を頂こうとして溢れた雫を拭きながらの香織


「呼んでいない 連絡すらしていない 出し抜く」と石川


「香織と若菜の姉も出し抜く けど先に石川と話をしたの?」河北


「この屋敷への到着は 途中の渋滞を喰らったので 河北先輩と同着」


「一安心」


「危機感は保ったままでお願いします

 私と若菜の姉さん達には、岩山家に樫村家に谷上家の支援が付いたので」


「なにそれ 岩山グループだけでも従業員10万人以上じゃない」河北


「明が言うには 縁と運 川島先輩は河原で明の補習を受けたそうで」


「大田と一緒にいった調理師専門学校 あいつら料理好きだし」先輩もあいつら


「河北は落ち着いて 香織さんと同着 

 いまは警察官の裏を取るのが先 香織さん情報を」


カクカクシカジカとPCと白バイの4人の件を騙る香織

「残念ながら 1名そノ場で拐われましたので 名刺は3枚 どうぞ」


この二人にはポリバスの23と22の話はしていない

全部拐うと、私の素性をサクッと言い当てた何処かのOG会の反感を買う

22と23は県警高機と何処かのOG会に投げよう と決める香織


そんな香織の思惑とは関係なく 名刺に穴が開くほど見つめる二人

県警高機 第3隊 PC班 と 白バイ班 で名前 しか書いていない

電話番号は県警高機の代表番号

ここからの裏とりは 県警のセキュリティの壁でかなり難しい


「香織さん ここまでの情報は良いのですが この先は?」河北


「うちに県警高機の隊長さんと一緒に釣書と写真を持って来る約束です

 向こうは県警高機の看板 こちらは濃尾の方丈家の看板

 お互い 看板の交換までしかしていません

 この先は真剣度合い 釣書と写真の用意と裏とりのチキンレース」


「どうする河北 焦って話が大きくなって 爺婆が先走るとワヤになる

 真田先輩も それで一回お流れになった」


「ここはじっと待ちで 釣書と写真 こちらも新調して3セットに予備を」


「それも なんでとか詰められるとマズイ」石川 焦らず慎重だ


「香織さんの肚と雰囲気はあるとの判断 後は会ってから」と纏まると20時


家電の呼び出しがなり母が出て

「香織 県警の原田警部さんて方から なんかやらかしたの」


香織よりも石川河北が反応する

三人で家電のある部屋へ移動して手ぶらフォンでの会話スタート


「こんばんは お世話おばさんの香織です

 流石 県警 濃尾の方丈家だけでこの電話

 本線でお世話になった3名の高機隊員の後ろ盾をお願いしますね」


ん?5人では と考えて 22と23は無線司令部に譲るのか

 22と23に26は気の毒だしな と納得して


「四人揃っての公休だと噛み合わなくてな 今週の日曜日をこじ開けた

 訪問の予定のすり合わせをしたい」


「こちらのほうが自由が効きますので 原田隊長案に合わせます

 この屋敷も特定済と判断致して良いですか 後は時間ですね」


「方丈本家のお屋敷 すぐ出てきたよ 10時にお邪魔する予定だ」


後ろの二人にも聞こえているが 振り向いて

「先輩方 今週日曜日 10時にご来訪されると」と確認する香織


「うんうん 予定する」二人


「確認なのだが、見合いの予選会の若い衆だけでいいのだよな

 いきなりの父母はなしでお願いする」


「予選会が、お互いの為かと思いますのでよろしくお願いします

 こちらは純金OG会お局様部門婿取り部 次席の2名又は3名の予定です」


「それで裏をとれと」


「こちらは実家を一切動かしません 当日の本人のみ

 散々な言われようでしたが 爆心地の香織のメガネに叶った殿方

 原田隊長の後ろ盾だけで 他は必要がないかと」と打ち合わせ通りに話す


「責任重大だな 他に女がいないかだけは確認する

 ただ、工藤と江川の親への挨拶で一気に動いてる 横槍もありうるからな」


「それはそれで 縁と運 日曜日までに減るも増えるも運ですから」

自分は済んでいるの肚も座る


「そこで増えるもを入れてくるか それは俺のメガネで良いのか」


「はい あの四人を部下に持つ隊長 お任せします

 どうせ婿取り 裸一貫でのお婿がよいので 家格とかより肚と肝で」


「それでは、日曜日の10時におじゃまする」

切れる電話


まったね 

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