表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
120/139

第百十九夜  ボリュウムを上げる川藤さん

青いのを握りしめて白バイ達を見送る

「2点加点で済んでよかった 一発12点はキツイ

 オマケで普段接点は絶対ない 警察官と知り合えた

 石川先輩に売りつけよう」と思ってる香織


普段接点は絶対ない とか思ってるのは香織の認知の歪で

いきなりで85knotのクルーズは出来るはずもなく

北米仕様の黄色のグラマラスな車が 追尾前に身を犠牲に

壊れてくれていたから紙一重で捕まらなかっただけなのだが

気がついていない


石川先輩の携帯電話に電話すると夕方には方丈家に向かうとの返事

オープンを発進させて 安全運転反省をしたはずなのだけど

合流車線で123とフルスロ入れて10〜55を4秒で加速して

本線合流をして帰っていく


高速の出口ゲートで 赤点滅灯が光る棒で前を塞がれ 呼び止められて

ポリバスの後ろに 誘導される

『今日はなんて日なのよ』と愚痴を零してると

「車検証を持って前のバスに シートベルト着用義務違反です」と告げられる


「はい? さっきの高機の四人は サベルトには何も言わなかったわよ」


「いいから車検証出して シートベルトは前席は3点なの シートも変えてる

 違法改造車両ですよ お嬢さん」 車検証を受け取る 高機の下っ端


「あなた達 年いくつ?」香織


「23だよ」 「おれ22」 なに年を訊いてるんだよ と思う二人


「これで違反がなかったら 罰則でお局様のところへ婿養子に送り込む いい」


「またエラい強気で」と言いながら車検証を確認する二人

あれ? 見た目は国産の軽のオープンのハズなのに 車検証に書いてある

メーカや形式名すら別物 付属書類に写真が張ってあり

フルバケとサベルトで申請していて公認済


「これ PCと白バイの四人の名刺 無線で確認して」


無線で確認しにいく 二人

「150クルーズしてて 先輩たちが300mを確保できなくて通行区分帯違反

青キップで説教入れての 本部も見逃せ案件 もう一回説教入れてる?」


「そうだぞ 全部は見逃せは出来なくて青切った お嬢さんの事故で怪我はな」


「車両も全部正規申請で通ってると それ不味い 俺ら二人

 お局様のとこに婿養子で売り飛ばされる」


「いいじゃん 若っかいチョイぽちゃで可愛いお世話おばさんに

 売り飛ばされてろ」と爆笑の波をだすPC


「PTTを握って」と無線の後ろに来ていた香織


従う22


「いまPTTを握ってるのは警察官 私の声はBGM 違法性はないわ

 おばさん の 釈明を」 この反応を見たい香織


「お世話おばさん で一つの単語 意味は人を見定めて婚姻を仲人に繋ぐ

 これでいいかな お嬢さん」PC 強い 肚もある 期待以上の解答


「こっちの22と23の先輩なのね 先輩から見てどうなの」


「裏とりの訊きを入れてくる お世話おばさん候だよ お嬢さん」


「焦らずに 先に俺達を」白バイが割り込んでくる


「了解」と返す香織


「村本と榎木 諦めろフルバケサベルトで正規の車検登録が通ってる車両

 ごめんなさいして お嬢さんに許して貰って 帰ってもらいな」PC


「俺ら 売り飛ばされるのですが」23


「いいじゃん その車に乗ってるお世話おばさん ちゃんとした所に

 売り飛ばしてくれる スーツ買っとけよ」白バイ


「はい、二人共 名刺に生年月日を書いて頂戴」香織 お世話おばさん候


あきらめて生年月日を書く二人


「そうそう 身長体重にスリーサイズ 体脂肪率と筋肉量と骨密度もね

 本線での四人はマッチョ 訊くまでもないゴリマッチョ 二人は細いわね」


「ゴリマッチョは・・ 耐久系の白筋系です フルは、サブフォーですが

 四万十は完走してます」23


「同じくゴリマッチョは・・ 琵琶湖サイクルマラソン6時間切ってます」22


「良く解らないけど スッゴイの?」


「市民(ランナー|サイクリスト)でなら 自慢できます」23と22


取り調べの立場が逆転している三人


「まぁまぁ ウチのが知らずにやらかしたようで その辺でかn」と

年配の高機隊員が割って入った所で 無線が入感してくる


応答する年配


「あ、川藤さんだ そっちのVOLをあげて」


VOLを上げる川藤さん


「村木くん お局様の婿入りまでOKなら 2つ上の私が村木君の嫁に

 これもOKでしょ 県警高機の無線での逆プロポーズよ 返事は」

お局様候の県警高機 無線司令部の森川25さん


「返事は?って 3回の食事の後の、呑みの2回共渡ってグダられては

 送っていくのも大変でしたし ここで返事していいですか」村木23


「森川ぁ〜」と無線の向こうから女性の爆笑が聞こえてくる


「それって もうイッパイ もう一曲 いいじゃない とか」香織


しっかり香織の発言に合わせてPTTを握る川藤さん

県警高機の無線を聞いている全員に聞こえる


「そっちのお世話おばさん 流石のお世話おばさんの風格」女性


乱戦が始まる


「まだ23だから 若っかい を付けてあげて」PCから抑え込み


「いいわよ 婿を迎えたから何言われてもいい それよりも呑んで渡って

 もう一曲 はダメダメらしいわよ 気をつけてね」乱戦向かう香織


「叱っておきますので」5秒の沈黙の後 落ち着いた女性の声が響くポリバス


「江田さんだ 俺の一緒に食事へのお誘いを 何時も流して終わり」村木23


「え?」森川25


「森川さんは 上下のお誘いで仕方無しで行きましたが 江田さんが憧れ

 県警高機の無線で お願いします」村木23


「村木 本気か 県警高機の皆の憧れのお局様の江田さんだぞ」白バイ


「本気です 5つ上でも江田さんがいい ギリ○高に間に合う」村木23


「村木ゴメンね 来週結納」 落ち着いた声が響く


「村木 聞こえてるか」おっさんの声


「田原隊長 聞こえてます」村木


「3日間の有給を申請しろ 目瞑ってハンコを押す」おっさん


「隊長 俺達は?」PC


「ポリバスに居る お世話おばさんのお嬢さんの斡旋の見合いで散ったらな

 見合いの日の当日分は黙って承認する」


「私は5日間の有給申請します」森川25


まったね

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ