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第百十六夜 計二くんのその信用してはいけない まぁ正直に言うと同意

『明 さすが縁と運に愛された男 嫁の究極のピンチに

 電話してくれるとか いいお婿さんだわ』とは口にださずに


「美貴たちになにかあったの?」


「こっちは 大丈夫なんだけど 方丈の家がな 親にバレてる

 婆につれて帰るとはなしたら 2回も襲撃を食らってるって

 なので方丈の家には 連れて帰れないだわ」


「どうしよう 母親とは会いたくないんだよね」


「そうそう ネギとキャベツがトラウマ

 入院当初に ご飯にロールキャベツとネギの味噌汁で塞ぎ込んだ

 千賀子さんが対応してくれて 千切り で原形を見せない工夫

 栄養士さんも調理師さんも 頑張ってくれた」


「大変だ でも流石の対応よね どこか預け先を探さないと」


「そっちに 順子さんが居るだろ この病院はバレていない

 順子さんに来て貰って面通しをしてさ 谷上家で保護をお願いしたい

 お義姉さんも居候中で 一緒に過ごせるしな」


「学校とかは、どうするの?」


「鬼頭さんが動いて 保護責任者の責任放棄で親権剥奪の予定

 現状で監護権は何時でも動かせるまでは持っていってくれた

 後ろ盾は 摩耶とオオナムチ様 お願いしてくれない」


「一回話しをしてからね 折返し電話する」


「強烈な身内の恥を晒すことになりますが」と話し始める香織


ネギとキャベツの下りで


「ありえない」と順子

「うちなんて 三人ともフルコンプ+接種できるだけよ」


下を向き 騙る和恵

「旦那にド叱られて フルコンプ+接種できるだけ

それでも私のヌケサクがあり 小児科の302医師のフォローを頂きました」


「和恵姉さん その小児科の302医師の紹介をお願いします」歩美


「心配いらん 樫村の一番大事な医師じゃ 小児科部門が赤字でも

 302医師の進言通りに 樫村病院の小児科部門を運営しておる」婆


三人のマスクの下りで


「すっごい パンチのアキラと更に二人も うちの飲食にも活を入れないと

 浦上も収まってきたけど まだインフルの火は消えていない」順子


「計二も 出来るのか」先代


黙って部屋に行き 普段使いのバックを持ってくる計二


「奥山さんに 頂いております」とマスクの束を出す

「チーム佐々木のエース ショボいことでレースのキャンセルは出来ません」


歩美の顔が渋くなる


「まあまあ 遠山先輩も奥山さんにおでこタオルをして貰っていますので」香織


最初の犠牲者が出ていると なら 私一人ではないと言える と思う三人


続きに行く香織

「姉さんが居候でお邪魔している 谷上家でお願いをしたいと」


「中2と小5ね ウチの一番上が小4 いい感じで熟せれるけど

 法的根拠は大丈夫? 誘拐犯にはなりたくないわ」順子


「弁護士が入って 親権剥奪を視野に入れて 監護権は何時でも移動可」


「流石 方丈家」婆


「違います 二人分の命を背負うダイビングインストラクターの指示です」


歩美では荷が重い は正解だったと順子

「私は弁護士さんの話を聞いて 納得できれば了解

 子供が3人も5人も変わらないから

 たた、中2 母がお茶をと言い出す可能性はあるから 困る」


「え?」と全員


「中2なんて何でも吸収して覚えていく

 『美貴ちゃんは出来たわよ 順子さんは?』

 義母の お小言が幻視できたわよ」


「その件は 順子姉さんにツケが廻るだけ 諦めて」ツケを廻していく和恵


「しかたなしか それでパンチのアキラの後ろに誰が居るの?」順子

「方丈家 だけでは無いんでしょ」


「誰かと訊かれると 人 は居ません」香織


「聞いたら断れない筋ね 訊いておくわ」順子


「岩山神宮奥社の祠に祀られておられる 座敷童の摩耶様」

オオナムチ様のことはまだ黙っていよう 声に出すと来てしまう


「それで 岩山中央病院がリスクを取ってでも入院をさせたと

 うちが奉賛会に入っている 事代の命様とは喧嘩しないでね」順子


『摩耶殿はおいておいて 親父がご執心の二人 犠牲になってくれれば

 我は助かるので お任せをしたい』


聞こえたのは、計二と香織のみ 歩美にも聞こえない 神の声


「犠牲とは」計二


『しょっちゅう抜け出して遊びに行く 行き先が不明では困るし

 言い訳をする身になれば 目を掛けておる美貴達の所 これで済む

 それに谷上の奉賛会は 我 事代であるから 親父に行事を押し付けて

 我が抜け出す言い訳にもなる ツケは払えと言える』


「たしかに 抜け出されること多数 明さんレベルだと

 こんな事もあろうかと とオオナムチ様の分も用意されていましたし

 それでオオナムチ様の代わりに事代ことしろ様用に こんな事もあろうかと

 と準備をすればよろしいですか」計二


『我は そんな無体はせぬ』オオナムチと同じ枠は嫌な事代

『事前に 煎茶を一服頂きたい と入れる 又は 待っておる』


「今現在ですと 珈琲というのもありますけど」計二


『ふむ 面白そうじゃ 頂こう』


神代の神様に珈琲を出すという暴挙に出る計二


『この 高い台に高い椅子 ふむ 楽しみだ』

とカウンターに行きスツールに座る 無音でサーブされる珈琲

珈琲カップが宙に浮き 傾けられるが溢れない


『なかなか変わった飲み物であった 飲み慣れれば美味しかろう

 さて 長居をしては 親父と同じ枠 説明は任せたで良いか』


「良識の事代様と 説明をやっておきます」計二


『それで お願いする』消えていく 事代ことしろみこと


「どなたか見えてたの」歩美


「事代の命様 オオナムチ様を親父と言っていたから息子さんらしい

 子供たちを谷上で受けてくれれば 色々助かると おっしゃてみえた

 ただ、事前通告はするとは言ってましたが オオナムチ様のご子息

 気がついたら事代の命様が谷上の台所居るとかの可能性はあるので

 頑張って熟して下さい」神様の言葉をまるで信用していない計二


「計二くんのその信用してはいけない まぁ正直に言うと同意」香織


事代 父のオオナムチと同じ枠に放り込まれる


まったね

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