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第百十五夜 まずい 私の二重太鼓 ベロクロの作り帯

なに? 順子さんと歩美や香織さんは直接は話をしていないはず

なのに話が繋がっている

これが純金OG会の情報網の力なの と呆然となる和恵


「太田先輩の後妻のネタ元は順子さんなんだ

 私と歩美さんの祝言 遠山先輩の確定でOG会婿取り部門お局様部に

 激震が走って 太田先輩の確定ですっごい電話の山が北から」香織


「姉より先の妹の寿おめでそう を川島に言わせた口上を直伝した香織が

 しれっというのか あれで太田達がウチへ着た」


「ツケは別に本人が払う必要もなく 誰かが払えばいいから」冷たい歩美 


繋がる縁 廻る運 それを成し遂げるOG会 ツケは廻ってきたけど

払うのは自業自得な私 下を向きながらOB会に行こうと思う和恵

チーム佐々木の訓示を受けた今は顔をあげないと と顔をあげると

先代と計二くんは何処かに行っていない あれ? 婆も居ない


「激突は終わりましたか 今日は激突の本場 方丈家から香織さんが参戦

 凌ぎ切ってツケを廻す順子さん 流石、男ボンズの夢を詰めてる」計二


「ほれ こっちに煎茶を入れた 取りに来て飲みなされ」先代


どうしよう 何かのトラップがあると警戒して譲る香織と歩美

ヘロヘロまで撃たれて 挙句のOG会の情報力を魅せつけられて

何も考えれない和恵 煎茶の並んだカウンターに行き


「頂きます」と一礼して 五人分を盆に載せてテーブルに配膳をして

「はぁ 一服 美味しく頂きましょう」と香織たちを誘う


テーブルで煎茶を頂く五人 そこへ先代が混じりに行く


「和恵 いまの配膳 岩宗の教えの通りで 無心で前を向いておった

 その境地を忘れるでない」先代


「俺もボロボロになりながら 先代に何度も言われたけど すぐ忘れる

 佐々木さんにド叱られてで 思い出す境地 がんがって下さい」計二


「明の板場に入る時の 美味しくどうぞ の気持ちと同じ」香織


「そうじゃ 午前は明殿と計二 午後は儂と計二に十字砲火を喰らい

 体と心に染み込んで覚えて織った12代岩宗の教えの美味しいくどうぞ

 極悪人の計二の前で熟せた 半歩前進じゃな」


さっきは泥は儂が被ると言って20分も絶たない内に計二くんに泥を被せた

どうしようかと思う香織 「どうします」と歩美さんに尋ねる


「先代に泥を被せられる婿殿 それはそれで自慢できます」歩美


「いいけど その泥を被せられた婿殿の嫁が歩美さん 判ってる?

 うちはカートで凹まされているけど 中華ディープ炸裂でウキウキでいい

 本家の一人娘の婿殿は肚も肝も抜群 ついて行ける?  嫁がコケた時に

 膝枕で寝かせて 婿殿をヌケサクでいらせれる肚の妾が居るわよね」

ツケは自分だけは嫌な和恵


「とは言ってもな 婿殿はまだ23 妾は自分や嫁より若くじゃしな

 あと五年は 子の3人が出来るまでは 歩美に頑張ってもらわんとじゃ

 まぁ樫村の一族としては この婿殿の子 妾の子でも気にせんがな」婆


「どうして旧家の婆母は 婿殿でも妾を軽く容認するのですか」香織


「簡単な話 昔は廃嫡まであった 娘と婿殿の肝と肚 仏壇と墓を守る

 天秤で婿殿が大事となっておる 方丈家も同じじゃろ」婆


「確かに 明に妾の一人二人はと母が言っているのは事実」香織


「兄貴も旦那の大智も 婆様に言われている事実 太田が柏木さんに

 蹴られたら 兄貴かうちの旦那の妾にと張り切っていた」順子


「光宏も谷上の大智も 子の三人を正妻に 多少のおいたは許せ」婆


この辺の感覚は 平成になっても変わらないのか と思う香織


「それもこれも 嫁が手綱を と能書きを垂れた一郎の婆が悪い

 乗っかって手綱を握ろうとしたら 出足払で払いで吹き飛んでおるようでは

 樫村の婆の言う通り」先代


「うち 出足払いどころか 何も出来ずで後ずさるのみ」香織


「気がついたら 投げられ宙を舞ってた」歩美


「バトミントン部のフェイントもスマッシュもお手上げ」順子


「間合いの見切りすら違っていました」和恵


「伊達に 樫村の分家筆頭と谷上の跡取り息子ではないわな

 そこに惚れて嫁に来たのではないかえ 自慢の旦那じゃないかえ

 婿取り組みも 見る目があったと自慢して良いぞ」樫村の婆


「縁と運で婿に来てもらい 惚れきっているので熟せていますが

 岩山神宮奥社の舞殿の奥の祠に一人で行けとか 嫁も大変です」香織


「香織さんは仕方がない 明さんと俺とで両脇ガード お誘いを熟しましょう

 熟してるうちに慣れて やれるようになります」

計二は自分も舞殿の奥の祠の戸を開けに行っているので 流しに掛かる


「計二くん 私は?」歩美


「歩美さんは引き出し餅 お稽古と並行して岩山流お抱えの着付け教室へ

 当分は着付師への依頼の時に寸足らずにとの指示をだすだけ

 それ以上は先代に却下を喰らっております 

 俺としては 恩ある先輩の奥様 自分の出来る範囲でガードします

 ま、自装で訪問着の二重太鼓ですし 寸足らずも理解している

 あとは 立ち振舞のコツだけで済みます」計二


「え?」三重仮紐 で二重太古も熟せる体の柔らかい和恵

「歩美さんちょっと」と腕を後ろに回してみると 歩美から悲鳴が出る

どう見ても背中でのブラのホックがせいイっパイかギリ届かない


「歩美さん エアロビで柔軟性はあるはず なのだけど筋肉と脂肪が

 邪魔をして手が後ろに回らない 上半身のストレッチと柔軟を」和恵


続いて無言で 香織の腕を取り背中に回して柔軟性を確かめる 和恵

「これくらい柔らかければ 出来るわよね」と自分もやってみせる


これ関わったら余分なことが発生すると 距離をとる順子と男性陣


まずい 私の二重太鼓 ベロクロの作り帯

『あのベロクロの帯 なにか間違ってる気がするが、装備にお金を掛けて

 訓練との相乗効果で 跳ね上がる生存率 そう考えれば正しい道だな』

と明は認めてくれてはいるが、和恵さんは認めてくれなさそうだし、どうしよう


と香織が悩んでいると携帯電話に着信

バックから出して応答をすると、明らからの電話


「明からなので 通話します」と理を入れて 通話開始 


まったね

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