表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
111/139

第百十夜 ファンファーレはお嬢様に人気

景子さんの内祝から10日後 岩山家の本家に向かう為に

朝9時に高速を走行中の香織ドライブのオープン


「もの凄く 動きがクイックで でも粘りがあって加速もいい」香織


「黄色いグラマラスな車と比べると?」明


「あれねぇ 壊ればければ粘りがあって加速もいい このオープンと

 比べるとブレーキが甘いかな」


「それは車重が違うから E=MV^2  車重がもろに効く」


岩山家の正門前に到着すると 正門が既に開いている

通り過ぎて300m行った先の広場で停まるオープン


「ファンファーレでの開門をしたかったのに 景子さんに言って〆て貰う」

携帯から景子さんに電話してる


「そうよねぇ 私は〆たほうがいいって言ったのだけど

 でも雅人も父上もね 来客が理解ってるなら 開けるべきってね

 いま〆て貰うから5分待ってね ファンファーレ 期待してるからね」


横で聞いてた玲美 ファンファーレはお嬢様に人気 と


「香織 それで運転を買ってでたの?」


「そうよ あのバカでかい門の扉がファンファーレで開いていく

 景子さんもそれがいいって」


電話が掛かってきて 「閉まったわよ 今行くから 待ってて」で切れる


正門に直角に付けて車を停めると 景子さんが門の外で待っている

どう考えても ナビを譲れ だよなぁ

諦めて 車から降りてナビを譲る フルバケに苦労して座る景子さん

サベルトもしっかり調整して カチャリ


ニッコニコでレバーを下げる香織 途中で景子さんの指に変わる

ワンフレーズ後に開き始める バカでかい正門

開ききるまで レバーは下げっぱなし

開ききると ハンドルのホーンボタンで和音の長音を鳴らして門を潜る


玄関前に横付けする車の所までダッシュして行く明 結構距離があるんよ

待っていた お館様達 は放置で

オープンに乗った二人で盛り上がってる


「ファンファーレでの開門 映画みたいでいいわね またやろうね」


雅人さんが着て「すいません我儘を抑えきれずに」

「いやいや うちの嫁の」と謝罪合戦をしてると 修造が来て

「やっぱ ファンファーレでの開門ええなぁ 景子さんもやりたがる訳だよ」

「ナビを譲ったからな」明


隣りにいる玲美

雅人さんに17の珍走団候と言われても曲げない旦那 お嬢様には人気

世間の事は置いておいて岩山での人数を数えるとファンファーレ派が多数

ファンファーレの側につくか迷う 18になる頃には母になる17才


「今日のお弁当の担当は景子 期待して下さい」雅人さんが大声で叫ぶ


俺もそれを言えたら婿だったなぁと思いながら

「景子さん 降りて歩きますよ」とサベルトを外して降車を手伝う


「良かったわ 歩美さんを誘わなくて」とボソッとな香織

「うん そう思う」明


一六代と一七代の三九郎夫妻 雅人さんと景子さん夫妻 俺達

の八人でUnimog2台を引き連れて登り始める

流石 副変速機で4段あるUnimog 歩くレベルスピードの極低速も熟す


途中途中で サワガニを見つけたり オオサンショウウオを見つけたりで

ハイキング候で登っていると 人数が増えている


「ええですが 三郎さんへの言い訳は任せますよ」明


「任せて」お雪さん ほかもなんかモロモロ居る


1時間ほど登ったトコで「休憩」と明

皆を休ませてる間に 「修造 竹の捕り棒は?」

「Unimogの荷台にある とろうぜ」と竹の棒と袋を持って山に入る二人

しばらくすると 袋を満タンにして戻ってくるを2回繰り返す

三回目には 雅人さんも引き連れて 山へ入る


休憩している組に 「明の喰意地だな」と座敷童の摩耶


「今なら 渋柿の皮も剥けますので 楽しみに」景子


「あ 干し柿の渋柿 頑張って皮を剥いて剥いて干そう」香織


「うちの干し棚で干して 粉を吹いたら連絡しますので またファンファーレで」

「そっか ここなら排ガスとかの心配もない 来ます」香織


「あけびも栃の実も山ほどあった」と修造が言って 4回目の山に入る男衆


「まぁまぁ 男ボンズ 山の恵みに魅せられて 雅人さんは楽しそうで」婆


奥社前の広場で お昼を食べてから派と先に派で別れて揉める


「ええい 先に ご飯を食べろ」摩耶が切れて裁定を下す


黙々と食べてる明

「どうしたの?」と香織

「景子との別れ 美味しくどうぞがな 胸いっぱいで」

そこまで読めるのね 果てしない段差を感じる香織


「デザートはさっき取った あけび と 完熟の渋柿 ハズレは渋い」修造


あけびと完熟渋柿も完熟のトロトロで甘く 美味しく頂いく


「この辺も覚えていかないと 一七代 教えをこいますので」雅人さん


「今日はサワガニを取ってないけど あれはあれで 色々美味しい

 春の実 夏の実 秋の実 岩山の特権 頂きましょう」明


「で、明 コソッと取ってたのは なんだ?」


「サルナシ と 花梨は自生してるとは思わなかった 果実酒に

アパートの前の果樹園のが来週にも、もぎに行くだけど 完熟を見たらな

これは雅人さんと修造へ スピリッツに氷砂糖で漬け込んで 理解らなければ

竹田のおっちゃんにやって貰えばいい」


「あきらは酷い 断酒したら 果実酒とか」景子


「煮物でアルコールを飛ばしての 煮汁に使えますので」躱す明


「景子さん 食べ物の事では 明には抗戦しないほうが」香織


「よいか香織 舞座の奥の祠まで一人で行って ツクヨミ様の勾玉の首飾り

 受け取って来るが良い」 割って入って 停めて次に行かす摩耶


鳥居の前に立つ香織

ふう と息を吐き 顔をあげ前を見ると


「なにこれ 通れるところが真ん中しかない」


やたらの神々がご来臨をされて来てみえていて ワイワイと見物をしている

お雪さんもツクヨミも 三郎さんは烏小天狗を引き連れて整理要員となって

注連縄を貼って神々が前にでてくるのを抑えてる

どこのアイドルのイベントかと思う香織


まったね

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ