第百七夜 流石バトミントン部 性格が悪い
川島姉 見合いへの道と肚を決めて 「お願いします」
岩山の長兄の婆様の元で料理に美味しくどうぞを仕込まれ
美味しくどうぞ の判定はパンチのアキラか婿殿
見合いシリーズに向けて前を向いて 婆様のお迎えの車で移動していく
「あれ? 私は?」さよの
「さよのさんが今の状況で婆様の元に行くのは無謀」歩美
「そうよね」順子
「15分でブチ切れられて パンチの取り成しで再開 辛かった」和恵
「想像が出来るわ」香織
「それでも お抹茶は婆様のこんなもので良いを頂いたわよ」さよの
「お抹茶は 旧家に嫁いでから役に立つ項目 まず嫁がないと」計二
「そうだよな旧家に婿に入る 何がしかの特技がないと辛いことになる」明
貴方達二人は お茶も料理も抜群だからいいわよ と思う女性陣
「婿に入ったはいいけど稼がないと 鬼頭事務所での修行でまず税理士に
俺の頑張り次第で司法書士も狙わせてくれるそうで 頑張らないと」計二
「それなんで?」明
「面接であまりにもヘボいドリップ ヘボいと言うならやって魅せてあげてと
ネルとか道具一式を女任侠さんが出してくれて ネルで淹れてサーブして
これがネルドリップです と出したら 鬼頭さんが凹んで女任侠さんが
司法書士まで頑張ろう と応援してくれてます」
「鬼頭さん ドリップがヘボすぎるから サエコにしとけと何度言ったか」明
いや 貴方達二人が異次元なだけ と思う樫村の女衆
なにか言うと巻き込まれると黙る方丈姉妹 沈黙に包まれる リビング
「たたいまぁ」と返ってくる先代と当代
「なんじゃ 女衆は暗い顔をして」先代
「カクカクシカジカで岩山の長兄の婆様もご納得な次元の違う話をされて」姑
先代と当代で密談 これ触ったら火傷 無視して話を変えよう で握る
「婿殿 婿殿のちっちゃい車の件 樫村グループでスポンサードと決まった
岩山グループも長兄の隠し事から婆様にバレたので正面でスポンサード
金額とかは これからチーム佐々木さんと揉むが 婿殿だけでなく
チーム佐々木ごと支援する これは樫村運輸の光宏からの提案で
本家の婿殿でのスポンサードではなく企業の営利でのスポンサード」当代
「なので 婆様曰くの 凛々しい顔でポスターとかの撮影をお願いする
飄々とした雰囲気もいいかもしれん 監督の言うとおりにな
撮影で無理難題が出たら 監督同士で話し合えば良い」先代
拳を握りしめて脇を〆て 最小限の動作で 喜びを爆発させる計二
「安心して 鬼頭さんの所に通って資格習得 頑張れ」歩美
「そうだぞ 資格と筋力と身につけた技と知識 これらは裏切らない
鬼頭さん ヤクザ候だけど実務は凄いらしい ヤクザ候で有名人
夏菜子さんも実務が出来る あの格好だし顔も広い
あそこ企業メインで 顔を売っておくには最高の場所だ」明
「それは歓迎ですが チノパンポロシャツは却下されてスーツらしいのが
どうも 鬼頭さんと夏菜子さんが用意するとの事 嫌な予感しかしない」
「スーツの一つくらい 我慢しなさい」歩美 「そうだそうだ」順子
あ、この二人 会ってないから と思う 香織
「その前に 赤子の一人は 歩美のお腹に赤子を」爺婆父
「そうよ 歩美さん お局様からの巻き返し 肝に銘じなさい」苦しんだ和恵
「二人の寝室は ほぼ離れ 大丈夫よ」なにが大丈夫かは言わない母
「お局様と婿殿 頑張ってね」此の件については余裕のある順子 高みの見物
「さよのは家にも帰りにくいだろうし ウチに来て一緒に調理実習」
「順子先輩 そうして頂けると助かります」さよの
「後輩の店で 婿殿との初顔合わせ カンもぺしっも 居候もOKよ」
ここも先輩後輩 OG会なの? 和恵
料理を一人は辛いし お抹茶も さよのなら習える と打算する順子
「帰りますか」と明と香織 「そうですね」とさよのを連れて帰る順子
順子とさよの 家に到着すると 旦那の大智が居る
「居候 珈琲を淹れますね」とネルでドリップして カチャカチャのカ程度でのサーブ
「でてけ!! どいつもこいつも」 叫ぶ 順子
「美味しいコーヒーに カでのサーブ 夫婦喧嘩で逃げてきたの」無視して話す大智
「カクカクシカジカで 家にも帰れず 珈琲関係は館内の手下をオチョクッてたら
ドリップもサーブもブチ抜かれて 社食で取りに行かせると 無音が二人
さらに 今現在だと妹の婿に仲間の3人 カが鳴っては笑われます」さよの
「と言うことらしいけど 我が家は零さなければ合格 あのレベチと比べてはな
お手伝いの須磨子さんが気の毒になる 順子は頑張れ」
「そういう 大智はどうなの?」
「俺? 男子厨房に入らず」
「順子先輩 ご主人は引いてくれています
その挑発はヤメたほうが懸命です」止めるさよの
「大智はどうなの?」再度言ってしまう順子
すすっと コーヒーポットに行き ミルクパンで珈琲を加熱 さっとカップへ
持ち上げる時のカチャ以降は 無音でテーブルまで戻り
「さよのさん お代わりをどうぞ」
「」順子
「ひさしぶりだから流石に鈍ってる 珈琲が少し少ないし持ち上げる時に
カチャッと鳴った ちょっとカッコ悪かったな」大智
「やっぱり 男性が大きな事を言うに時には裏があると思わないと
妹の婿殿 に 歩美の婿殿 凹まされまくり」さよの
「なんで・・・ 今まで家ではやったことないのに」
「そりゃ 家でやると俺が基準なる お手伝いの須惠子さんに悪い
教えてたけど まだ上げ下げでカチャカチャまでは鳴るしな」
「そこは 解りました なんで?の部分を」
「そんなの バトミントン部 バリバリの体育会系の先輩後輩上下関係
3年までは先輩に珈琲を出す そこでカチャカチャではみっともない
2年まででドリップと無音のサーブを熟せれる 部の伝統だよ
順子を口説いたときもな ピクニックのコーヒーも俺がドリップして
ちゃんとノリタケで無音サーブをしたろ」
「フェイントで相手を崩して 狙いすましたタイミングで嫌なところへのスマッシュ
流石バトミントン部 性格が悪い」さよの
「そそ バトミントンは性格が悪くないと勝てない よく知ってるね」大智
まったね