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第百六夜 それもですが それが9割ですが

その場に居た、さよのと順子を除く全員が「え?」

そのために着たんだ と思いながら どうしよう となる


「この川島の妹は 香織さんと同期で同じグループ カクカクシカジカ」

と説明をしていく 順子


「カリカリベーコンは良かったけど ご飯は? ダメなら一緒に教えるけど」明


「大田に誘われて河原へ一緒に 補習補習のドベですが卒業は出来ました

 滑り込みの調理師ですが免許も頂きました いけるハズでしたが」川島姉


「出てけ!!」叫ぶ 先輩の順子 爆笑の明 意味不明なその他


「河原って さんずいの河に原っぱの原の河原調理師専門学校 コースは」明


「和食です 明さんも代打で先生に来て補習をしてくれましたよね」河原姉


「生徒を覚えると公平な判断が鈍るから 覚えてないけど来てたんだ」


「川島 出てけ!!」さよの 「そうだ そうだ」順子 料理がダメな先輩二人

『さよのさんも順子さんも、言いたくなる気持ちは解る』歩美と和恵


「お局様の胃袋を掴む準備はしていたと してなかった三人+お義姉さん

 出来なければ 教えるからいい 見合いの件は婆様に投げていい?」明


「岩山の企業グループ 独身寮は32まで 追い出されるのは居てな

 それが不思議とええ大学出なんよ その辺で家格は気にせずで良いなら」


「それは・・ 俺もだけど理系工学部は大学に女子が居ない

 俺はダイブでも料理でもスキーでも 20過ぎたら廻りにいた女性はお局様

 それでもお局様でも20代女性 20代後半とは言え女性と接点はあった

 同期とか工場勤務だと おばちゃんしか居ない と嘆いてたからな」


「逆パターン 腰掛けで入った会社 紡績関係 工場には若い女性で溢れてて

 19 20 がライバルで四大卒の時点でお局様扱い」川島姉


「え? 環境に寄っては22でお局様?」香織


「そうよ 高卒がメインだけど中卒も居る工場 おばちゃん達が料理を教える

 家事を教える そんな16から20が山ほど 事務所も高卒か短大卒

 その時点でビハインド 19〜22の娘に寿 後はお任せします 倒れたわよ

 四金ではなく短大が正解だったと反省したわ」


その場にいた 20代女性陣 ゾッとして背筋が凍る


「先日 連絡をくれた20の後輩達に展開して熾きます」香織

「それがいいわよ 芽衣子達も凹んだけど、あの子達にも危機感を」川島姉


これ?OG会の縦横の繋がりなの そんなのOB会から聴こえてこない 和恵


OB会はOB会で縦横の男ボンズから爺さんまで男子は繋がっているけど

女子には 女子からの積極的なアプローチとご主人等のお認めで連絡を入れる

女子からの妖精・連絡で婿などの見合い相手の手配もするし裏も取りに行く


他所様の奥様どころか独身でも ハガキでのOB会の案内程度しか出来ない

電話を入れてご主人が出て間男と疑われたら堪らないし家庭不和の元も困る

OB会としては同窓とて女子からのアプローチがない限り動けない

ただただ、和恵さんからのアプローチ不足なだけで自業自得


「計二じゃないけど エロBBAが蔑称から称号まで立ち位置で変わる

 新卒純金が良家のお嬢様で見合い候補No1から 環境に寄ってはお局様

 まぁいいじゃん 河原出てれば 家庭料理を覚えるだけで胃袋は掴める

 婆様に投げとけばいい」明


「ほを 料理はパンチの裏書きと」婆様


「ただ 河原だから店の料理になる 家庭料理に誘導しないと

 俺の補習って 完全に料亭の板場を想定してるからね」明


「河原を出て お見合いをしての若い二人で お弁当を用意していったら

 お店で買ってきたお弁当を創りましたではキツイとなって不成立に

 しかも それが漏れて 買ったお弁当の女に」河原姉


それはそれで大変なんだ と思うが 贅沢な悩み とも思う料理がダメな四人


「だって そう言う専門学校だから 河原の技術に美味しくどうぞを足さないと

 和食コースは卒業する時点では技術のみのまっさらな味になるように教え込む

 板場に入り、その板場の味を吸収して板として育っていける基礎を創る

 中華のディープ系はまた別路線らしいけどな」


「中華コース 出し抜いて見合いで決めた大田は彼らと仲が良かった

 大田の学年順位が落ちたのは 中華コースに入り浸っていたから

 私にはとても無理な食材と料理を頂いていましたし」


『その見合いで、土日の2日間は中華ディープグループが集結した運輸の家

子供達も向こうに廻り 同仕様もなく自分の実家に避難したいと電話するも

「旦那さん達が作る中華料理 有り難いじゃないの 美味しく頂きなさい」 

と両親にも断られ、一見普通に見えて鶏肉が入ってる十二宝菜とかを頂いた

十二の内の八はいい 残りの四 訊くのが怖いから聞いていない』

思考しただけのつもりの和恵 でも、全部声に出ていた


「そんなんだったのね 見合いから仲人まで 兄貴が引き取ってくれて良かった

うちは 別件で手一杯だし 大田も兄貴も頑張れ」他人事で済ましたい順子


「河原の中華の件は置いておいて 川島さんはキッカケがあれば一気に伸びる

 その為の基礎を教え込むのが河原 家庭料理だから親と一緒にやれば解る

 それが出来るように補習もした筈 迷ったら訊きにくればいい」明


「実家の敷居を跨ぐのは 嫁入り先が決まるまで認めないと 爺婆父母に」


あ、若菜の味方に家族全員が廻ったんだ うちと同じ と思う香織


「うちは 次男が出た部屋も来客もある ウチに泊まり込んで婆に習う

 うちに見合い相手を呼んで夕食会から どうじゃ」婆様


なにか 嫌がっている川島姉


「大丈夫 修造さんと17の嫁は 岩山神宮一宮の離れに引っ越してる」計二


「そうなん」明


「ご老公から教えて頂いていますので」計二


「それもですが それが9割ですが 岩山の長兄のお屋敷に上がるのは」


「婆様 本音を」明


「明殿が補習をしてまで卒業させた娘 見込みがなければ補習はしない

 見てみたいのじゃ パンチのアキラが補習までした娘をな」


「俺 代打で行って 受け持ちは2年 後期は卒業が掛かってて皆必死

 見込みがなければ2年に上がれないシステムだったからね

 補習をして実力の底上 それでもダメな生徒は補習に来ない

 補習に来て頑張ったから卒業が出来た

 お義姉さん達も パンチ家庭料理教室をがんばりましょう」


まったね

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