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第百五夜 婿殿の一瞬の渋い顔

「お子さんの為の今日の明さんの見本 理解ってます?」」計二


「それは理解ってます が」和恵


「が? 続きを」計二


黙るしかない和恵


「計二 そこまでで レンチン バカにするのも多いけど

 栄養素の流出とかまで考えれば 便利でいいもの との認識を」明


「冷食のレンチンで済ますは メシマズ嫁 でも使い方に寄っては有能

 その見極めも出来ないのは ヌケサク嫁」計二


そこから パンチのアキラと婿殿のレンチンの解説が10分は続く

聞いてた歩美 ハインドD二機編隊の掃討戦候 和恵さんボロボロ


そもそも計二の名札の件は秘密にしたかった二人 引っ張り出して

地雷にしたのは誰だ との思いもある明と計二 ここで黙らすとの作戦


「アキラさん レンチンの有効性も理解って頂けたと思いますので

 ご飯にしましょう」計二


「そうだな ご飯はこの炊飯器ので」明


お抹茶のお稽古で 婆様到着 一緒にご飯を食べる


「昆布出汁のほんのりと香るご飯が美味しい 婿殿か」婆様


「明さんです 俺だとほんのりより 効かせてしまいます」計二


「和恵姉さんは お解りに」 狙撃する 歩美


黙る和恵


「流石 パンチのアキラ このほんのり が ええ具合じゃ」


ご飯が終わり 煎茶を と計二

婿殿は座っててと 母と婆 始める煎茶の準備


「今日は初顔が三人 まず初顔を1時間 その後に三人で」婆様


煎茶が配膳されて 皆で頂きながら 「俺達は?」と訊く男ボンズ二人

婆様も含めて女性陣がそろって 「出禁」 と返してくる


「そうは言っても婆様のお稽古 嫁の出来の確認に必要事項」と男ボンズ二人


そんな大きな事を と言って何度もひっくり返されてる方丈の姉妹は黙る

え? さよのが黙った と思いつつ 黙かる川島姉


「初顔の三人で 余計な口出しがなければ」婆様


「手前座と正客の向こう正面で 黙ってみてます」男ボンズの二人


「それなら」と婆様


移動していく 初顔の三人と婆様と男ボンズ二人


見送った歩美

「まぁ がの続きを からのMi24ハインドDの掃討戦を仕掛けられて

 ボロボロは自業自得の 和恵姉さん 今後のご予定は」


「兄貴もディープだわ調理師だわで 和恵さんよりも大田に気が行っている

 柏木父子が諾でよかった ご辞退なら兄貴の妾 そこ理解ってる」順子

 自分の旦那が妾にしたかったことは黙る


「公立から宮廷の経済 一般ではエリートコースの和恵さん

 でもね しょぼい偏差値の私立の中高大一貫のお嬢様女子大のね

 意味が理解って貰えて居ないと思うの」母


「意味?」和恵


「そこは 先日も説明した 自分で考えて貰わないと」順子


茶室から戻ってくる婆様達

「年嵩の二人は こんなもので良い アキラ殿の嫁がな

 アキラ殿との段差が厳しい」婆様


やっぱりと思う 樫村の女性陣


「ええか 樫村の三人 樫村本家の婿殿との段差が激しいとも言えるのじゃ

 そこを理解っておるのか そこの母も姑もじゃぞ」爆弾投下の婆様


「」母も姑も答えようがない


「その辺の総てを呑み込んで 料理教室 しかも家庭料理 婿殿と明殿の

 慈悲に感謝するように 特に樫村の女衆はな」婆様


「そうよ 実力差は仕方がないと 明くんの慈悲に感謝しないと」順子


「はい?」和恵


「そんなの あのクラスから見たら私達なんでドングリ 揃って頑張れ

 婿殿でもパンチのアキラから格落ちしても 私達から見たら同レベル

 作足から浦上の車でインカムで会話して確認したわよ

 それに今日のだし巻き卵の山 子供向けとか慈悲の塊 理解ってる?」


「水筒に入れた水道水の意味も」歩美


「松平の水道水は軟水で美味しさは上位 口さえ付けなければ3日持つかな

 料理人で言えるのは 竹屋の親父くらいじゃ それを言ったと

 あの方の弟子 言うわな 樫村の五人も お稽古始めるかの」婆様


母も姑も お稽古に巻き込まれていく


茶室の向正面で 居姿を正して待っている計二と胡座になった明

お稽古が始まっていき 歩美さんの番 一切の表情を変えずに無言で見届ける

順子さん 婆様に山ほどのご指導を受けながらヨロケながらも お点前を熟す


「一歩づつじゃ エエ乳のおばさんの指導をしておれば 前に進む

 この先は道具の制約もある 3ヶ月後から 岩山の家元の所でな

 婿殿を置いておくと 嘴を挟む コーヒーを飲みに」婆様


婿殿を連れてリビングに向かう 残る樫村の女衆


「ちゃんと 教えてよ」順子


「この2週間で胃がキリキリ 休憩です」和恵


「ダメ トラップ 3ヶ月で再履修をキッチリとやらないと

 順子姉さんへの指導は 基礎をしっかりと繰り返す の意味」歩美


「歩美が正解ね 婿殿の一瞬の渋い顔 キツイと見たのね」姑の佳代


リビングで方丈姉妹達と合流してコーヒーの婆様と計二と明


「表情が保てませんでした 一瞬渋い顔 姑さんに見られた」計二


「ええのでは それで伝われば良い」婆様


「婆様 なに?」香織


「カクカクシカジカで3ヶ月間の猶予 どう使うかを見たくての」婆様


「歩美さん頑張れ 香織もがんばろう」明


「3ヶ月後には キッチリ仕上げてきなさい 読み解けとのトラップ」さよの


「そこに 巻き込まれてるの」香織


「基礎さえ出来てれば後は応用 がんばろう」明


「出来る人は簡単に言うから困る けど姉さんは熟してる がんばらないと」香織


「お抹茶は婆様のこんなもので良いを頂いた 家事も行ける

 嫁入り先の紹介を」川島姉


まったね

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