第百三夜 鯉ガールとしては逃がすわけには
二人を見送る 奥山 速攻で片瀬とパンチに集合を掛ける
二人共 20時にGS裏のBarで了解してくる
同時刻 順子から電話を受ける遠山香澄 純金の27才で婿を迎える
カクカクシカジカと順子
淑の中高でそこそこの家の娘オールクリア 他も当たってみますと香澄
こっちも淑のOG会に当たる と順子
「琴美ちゃんが見合いかぁ 史人くんを捕まえる前なら妨害だけど
今なら応援する余裕がある」自己中な香澄
「頼む 味噌が出ないで これ以上 生田の婆様の嫁の宛は攻撃には
耐えられない ここ最近は毎週電話がある」順子
思惑はそれぞれなのだが琴美の見合いが着々とセットされていく
20時 各自 少しお腹に入れてGS裏のBarに集合する
奥山・片瀬兄弟・本田・パンチと琴美
奥のテーブルに座って定冠詞12の水割りを頂いている
チーズも盛り合わせにサラミだとかバケットやらラスクやらに加えて
奥山が予約して フィッシュアンドチップもある
奥山の 瀬山のデッカイ夢その1 プロスノーボーダー
パンチ爆笑 でかいスーパーの総務課長よりヘボいとの情報公開
「そんなヘボいのか」片瀬兄
「ヘボもいいとこ 飛んでボードを持ちにって持てなくて着地でコケる
同じギャップで俺はヘリコをカマして、お局様の拍手を頂いた」
「そっか パンチは二本板のスキーなんだ」片瀬兄
「でかいスーパーの組合と会社のバススキーツアーにも行ってる
どう考えてもお局様の婿要員だったけどな」
「そこで 宝飾の永木さんと未唯さんとも顔を作ったと」琴美
「俺らはランカー狙いで坊主覚悟のランガンシーズンだから」本田
「うんうん スキーとか行ってられない」片瀬弟
「プロスノーボーダーはデッカ杉る夢で 第二弾いっていい?」
「ちょっと待て 笑いすぎて 呑んじゃって水割りが空 何呑む?」パンチ
「こないだのサルートが美味しかった」奥山
「ブレンド系ね 今日はバランの30で行こう マスターあるよね」
「ハイよ 水割りで出すわ フィッシュアンドチップはどう?」マスター
「メシマズのとは天と地ほどの差で美味しいマスター作
瀬山のボードがメシマズ このマスター作が俺くらいだ
奥山作がプロボーダーかな」パンチ
「俺メシマズ料理は 避けて通れと親方から」奥山
「奥山も避けて通る 瀬山のボード だね」パンチ
「次行くぞ パンチはイミフかもしれないけど
他はグラスを置いて耐笑撃姿勢を取れ」 と一旦間を置く奥山
「アメリカでバスプロ だそうだ」
片瀬爆笑 定冠詞の12の水割りの最後の一口のタンブラーを倒す
少ししか残ってなかったのが幸いして被害は少ない
奥山がすぐにダスターでデーブルを片付ける 流石の飲食の店長の動き
「そもそもベイトが使えずにスピニングしか使えない サミングも出来ない
ボッチャンでしか投げれないから当然釣れない」奥山
片瀬弟と本田 下を向いて耐える 顔を上げるとタンブラーを倒すとの判断
「そんなにヘボいのか」パンチ
「バサー歴10年以上の加藤23先輩が 同じバサーとだけでも目眩 でした」琴美
「スキーで言ったら ボーゲンしか出来ないのに夢はモーグルでUSシリーズ
まぁデッカイ夢だから騙る分には自由だけどな」奥山
「来てくれた利害関係のない片瀬弟と本田がこの惨状だ 騙り過ぎだな」
「ハイよ バランの30の水割り なかなか手の震える水割りだわ」マスター
サクッとトレーを受取る奥山 グラスをサーブしていく 飲食店長は強い
他も出来るが 今は笑いすぎてやらかす と奥山に任せてる
「奥山さんばかりに 配膳とか」琴美
「いいよいいよ 俺は事前に聞いてて耐えれるけど 今のコイツラには無理
笑いすぎてやらかす 俺だって今ここで聞いたのなら手は出さない」
「流石 飲食店長が揃った呑み会 レベルが高い」
「琴美ちゃんも 一緒に飲んだ仲間」利害関係のない本田からの指摘
それは聞かなかったことにして
「焼肉はそのデッカイ夢がフカシなのも飲み込んで
『三太郎が騙る夢 無理だけどまぁ私の膝で夢をみればいい』
と亜美先輩に宣言をしたそうで」琴美
水割りを飲みながら
「ダメ男製造機 回避一択だよ よかったよ瀬山に行ってくれて」パンチ
「亜美さんはキッツいな 一番の強敵が残る 二人はデッカ杉る夢で目が覚める
焼肉はデッカ杉る夢は私の膝でみればいい だからな」奥山
さっきまでの笑いが消えて 黙って水割りを呑む6人
「怖いですね」と琴美 頷く五人
「えらい そこで怖いとなるのは立派」グラスの回収に来たマスター
「だよねえ」と六人が頷き合ってると「こんばんわぁー」と入ってくる団体さん
「次の一杯 注文を 団体さんの前に創る」とマスター
「同じので」片瀬が代表で答える カウンターに戻り準備を始めるマスター
「マスター コロナ 5本」と団体さん
「私 パンチさんの奢りで同じの」鯉ガール20 明の右隣りに座る
「ハイよ コロナ5とバラン30の水割りね」マスター
タンブラーが追加され水割りがステアされ コロナにライムが刺さっていく
「パンチさんて親しげに こっちのテーブルに来たけど」と本田
「実家は市民球場まで徒歩5分な鯉ガール この江夏さんパンチは貴重
しかも今日は白のパンツに白のジャケットに青いポロシャツ 鯉候
先日奢って頂きましたし 鯉ガールの要望の白の上下に青シャツで来てくれた
これは鯉ガールの願いが通じて今日はデートと」鯉ガールの秋美20
「はいよ コロナもOK 取りに来て」マスター
沈黙の明
「そっかぁ 鯉のパンチ 鯉ガールに貴重な存在だな デートしとけば」本田
香織との事を知っている 奥山と片瀬兄が どうしようか 悩んでいると
「パンチは鯉ガールの願い だそうで デートしたら」無責任に煽る片瀬弟
「ですよね このパンチは貴重 最悪奥さんがいたら愛人でもいい
膝枕でこのパンチを撫で撫でしたい」
「比丘くん 良かったやん 彼女が立候補してきた」水割りを持ってきたマスター
「パンチ 先週結婚して妻帯者 そこで彼女は瀬山」片瀬が立ち直って言ってくれる
「そうなん 瀬山くんは四又らしいけど比丘くんは愛人一人 大丈夫」煽るマスター
「奥様が居るのね でも奥様に迷惑は掛けないから」鯉ガールの秋美20
「彼女さん 言っちゃ悪いがパンチはブサイク7割 どこに?」片瀬兄
「そんなの衣笠さんも江夏さんもブサイク系 でも実績でねじ伏せてる
このBarのあの区画をフリーパスの実績のクルンクルンのパンチ カッコいい」
「こんばんわ〜」と階段を降りてくるFRP屋
「お、 秋美20ちゃん 口説いてるの モテないと零してたから 秋美ちゃんなら
一撃でOKじゃないの」と言いながら カウンターの奥側の端に座る
「それが先週祝言だそうで 奥様には迷惑を掛けない まで譲って交渉中」
「そんなに?」
「この貴重なパンチ 鯉ガールとしては逃がすわけには」
「まぁまぁ 二人ではほとんど喋っていない ミートも2回め
連絡先を交換せずに この店へ二人とも自分のペースで通う
ミートしたら比丘くんの奢りで10回ミートしてから
次の話に言ったらどう」FRP屋が 助け舟を出す
「その案にのっとけばいいのでは」片瀬兄弟+本田
「焼肉も強いけど 鯉ガールも強いですね 会えるかは縁と運
婿入先の姑は『妾の一人くらいいいわよ』ですから 明さん頑張って」琴美
「よし 会えるかは縁と運かぁ そうよね それくらいはないと」秋美
「マスター お勘定」奥山 「デジポットがあるから済んでる」マスター
「よし 店を出て解散」と片瀬
奥山のRrワンマイルに明を載せて 撤収していく
「ええんですか 奢りで」本田
「今日は 1秒でも速く店を出るだから 割り勘とかの時間は掛けれない
まぁ珍しいものを魅せてもらった 鯉ガールにはパンチは人気と」片瀬兄
「帰りますか」とこちらも解散していく
まったね