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第百二夜 フカシも総て飲み込んで膝枕で寝かす 最強の敵が残ると

月曜日の夜にOG会の連絡網で 一報を受けて

火曜日に琴美に詳細調査を依頼するさよの

流石にOG会に訊くのは 反対尋問で歩けなくなるとの判断をした


面倒を押し付けられた琴美 面倒臭なって面識はある順子に電話

大田27さんについていきなり訊く

「さよのさんにはご飯だとか頂いていて逆らえない 面倒事で伝聞もマズイ

 幸い震源地の順子さんとは、面識があってアキラさんの生徒

 ここでゴネられたら アキラさんに教室で絞って貰えばいい

 表と裏の事情は説明しました」琴美


うっわぁ 流石 さよの一派 いきなりの電話で表と裏の事情を説明してくる

此の娘の肚も座ってる 良い嫁になる 一通りの説明をした後

生田さんの跡取り息子28が焦ってる 少し肚が足りないから嫁に肚が要る


「琴美ちゃん 21だよね 見合いしてみない 浦上に嫁ぐとかは

 旧家だから お茶の一杯はのトラップ付きで田舎だけど迷鉄もJRも駅がある」


「はい?」


「そんなの川島もさよのも 今の私も自業自得 大田は自業自得を乗り越える

 実家は遠山家並 28のフツメンで誠実な男で跡取り息子

 だけど家を継ぐには肚が足りない 姉は嫁に行った 妹は未婚で婿取り可能

 肚がある琴美ちゃんが嫁いでくれれば、家を継げる

 お茶と料理を私と一緒に頑張ればいいだけ」


「お茶は 中級の資格証ではダメですか 中高茶道部 OGで続けてます」


こいつもか 電話を叩き切りそうになるが 踏ん張って堪える 順子


「計二くんが岩山流の家元の側近の名札持ちをゲロって というか

 和恵姉さんの余分な追求で 諦めて情報公開 明くんもその筋

 樫村関連は嫁も娘もハードル瀑上げで参ってるけど生田家なら

 嫁入り時点で中級資格餅なら ハードルは越してる 料理は?」


「アキラさんに アキラ板場教室にと誘われていますが 

 あんな篠田の板長候の料理出されてのお誘いはドハマり確定

 お断りをしていまs」


叩き切られる電話


「どいつもこいつも お茶に料理にと」激おこプンプン丸な順子


「また どうした」旦那の大智がテーブルの向こうから訊いてくる


「カクカクシカジカでここ1週間はどいつもこいつも」と旦那に愚痴る


「男ボンズは、お茶は頂ければいい 岩山の婆様のお墨付きと光宏さん情報

 料理は大田料理教室でキツイけど 順子も来るか」しれっと誘う


それは婆様が婿殿達が席につくのを嫌がっての事 だけど口から出たのは事実

大田 パンチも認める河原の卒業生 基本和食だけどディープもチームで熟す

いま旦那がしれっと誘ってきたけど 大田の教え方はキツイではなく容赦ない

との土日を体験した兄貴の報告 そんな見えている地雷は踏めない


「パンチのアキラ家庭料理教室と婆様のご指導で頑張ります」他に道がない順子


「そうだよな 頑張れ」超他人事な大智

「それより生田さんの跡取り息子の見合い 電話を叩き切ってないで進めて

 真面目一本で 家業ばかりやってて 女性は大学の時の彼女以降居ないはず

 裏を取るけど 取っても出てくるのは 有料時間内自由恋愛程度だろうしな」


「なに? 有料時間内自由恋愛程度って」


「名駅の西側にある お風呂屋さん程度 と言っている」


「岐阜までは行かないのね まぁいいわ こっちは琴美ちゃんの裏を取る

 大智は那津二くんの裏をお願い 生田の婆に会うたびに見合いの口をなの」


「なんか 不良債権が一気に捌けていくな」


「最大の不良債権が二人残ってるけどね」


底には触れたくない大智「お昼も済んだ 会社に戻る」と大智

とりあえず遠山に電話して琴美ちゃんの裏とりを依頼する順子


午後2時 就業時間中に私用携帯電話に着信な琴美

さよのさんだ

「カクカクシカジカです ネタ元は谷上順子さん

 それとお店 当分休業の看板上げときました 予約のお客さんは

 金四と純金と光聖淑椙のOGばかり OG会で訊いてください納得頂いています」


「そっか ありがと 大田も嫁にか 倒れそうだが川島も居る 頑張る」切れる


「どうしたの」と亜美先輩


「さよのさんに面倒な調査を押し付けられて でもご飯の恩は返さないと

 店は当分休業でいいそうです 亜美先輩はどうですか?」


「居酒屋がね アメリカのバスプロになる三太郎の夢を応援しないなら

 あきこは プロスノーボーダーになる三太郎の夢を応援しないなら

 降りて貰えませんか との電話をしてきたの」


「焼肉は」


「焼肉は 三太郎が騙る夢 無理だけどまぁ私の膝で夢をみればいい

 紙は亜美さんで 私のトコから帰らないのは三太郎の判断ですよ だって」


亜美を連れて課長の所に行く琴美

バスプロとプロスノーボーダーの実現性について尋ねる

爆笑から始まる課長

「俺よりヘボいのに プロスノーボーダー 笑えるわ

 バスプロの件は釣りだろ 加藤さん ちょっと」と加藤23さんを呼ぶ課長


「加藤23さんは中学の頃から叔父さんに連れられて 琵琶湖に通ってるバサー

 10年以上のバサー歴で瀬山とも何回か一緒に釣行してるはず

 バス釣りには一家言ある 自称バサーの瀬山がバスプロになる可能性は?」


「はい? あのヘボがバスプロ? 課長 それはいくらなんでも」

笑うことすら無理になる加藤23さん


「でも 女にはアメリカのバスプロになるとデッカイ夢を騙ったそうです」琴美


呆れ返って天を仰ぐ加藤23さん 仰ぎ過ぎで後ろに倒れそうになったのを

「大丈夫」と支える亜美先輩


「デッカすぎる夢 寝言レベル ベイトリールを使えるようになってから言えよ

 バックラッシュの連発で 釣りより直してる時間が長いのに

 琴美ちゃん 瀬山の車のロッドラック見たことある スピニングしかないの

 そのスピニングでもキャストでボッチャん サミングも出来ない

 同じバサーとだけでも目眩 珈琲に行ってきます」怒りで言葉が荒い加藤23さん


「おう 悪かった これ社食のコーヒーチケット 3枚ある 持ってけ」


「3枚 課長の技で機嫌を直してきます」社食へ向かう加藤23さん


「課長 3枚と言いながら5枚渡す 流石ですね」琴美


「後は奥山くんに裏とり 行ってこい」追い出したい課長


亜美先輩と二人で オリーブオイルに向かい奥山にカクカクシカジカ

爆笑の奥山 笑いすぎて膝がくじけ床につく 膝を床に憑いたまま

「最低が加藤23さん それでも目指して諦めた世界 瀬山では無理」


「となると 瀬山さんの夢がデッカ過ぎで無理なのを承知で行ってる焼肉

 最強なのが残ると 亜美先輩 ガンバ」


「琴美ちゃんの他人事感が最強だよ 香澄さんの全日本表彰台より無謀

栄養士もいなくて全日本に行った実績あり 来年は俺らチームで栄養面は

サポートするから、いいとこは行けると思うけど表彰台は無理だろうな」奥山


「それは なぜ?」亜美


「そんなの 生理が止まろうがお構いなしの連中が相手だよ

 香澄さんの閉経は俺も遠山家としても受け入れられない

 婦人科医も分家にいるそうだからチームに入って貰う

 瀬山にはそこまでの世界線で戦う肚はない バスプロも

 プロスノーボーダーも 無理に決まっている」


「生理が止まっても オリンピックを目指した大田さん 27で閉経だそうで」琴美


「その情報 あとで詳しく 香澄さんに説教を入れる

 亜美さん 瀬山のデッカイ夢は デッカ過ぎる夢だよ」奥山


「フカシも総て飲み込んで膝枕で寝かす20(はたち) 最強の敵が残ると」亜美25


まったね

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