表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/130

第九夜 たかが目玉焼き されど目玉焼き 

四川に入り 個室に案内されると 8人用のテーブル

まあ土曜日の昼で今の今で変更 追加だから許されるけど

と気にせずに「俺の隣は香織さんね 顔は見てるから」


「では対面に私が よく顔を見て下さいね」とお嬢様 美人だしね


遠山さんは居なくなっていたが 倉田さんが来ていた 2年ぶりだ


「倉田さん お久しぶりで 苦労されたと酒田さんから聞いたとこ」


「いえ あきら様の一撃で断酒会へ入会 結納も修了して来週で式披露宴

 あきら様の手を出さずのご辞退 あれで返って身持ちがいいとなりまして

 今日の払いは 岩山家で」と倉田さん


「この倉田さんにはね 渡ってグダった景子さんを引き渡す を何度もね

 夜中のピンポン三連打で 引き取ってくれる有り難い人だった」


「はい? 岩山家の正門のピンポンを三連打ですか」お嬢様


「三連打で 送って頂いたと認識できて 門を開けてお迎えに」


「あの門で三連打してきたから 此の娘の家でも三連打は出来る

 そちらの名乗っていないお嬢様 名乗らなくていいよ 倉田さんが居るし

 此の娘のサニーサイドアップに勝てるなら 名乗ってね」


「なんですか サニーサイドアップとは」


「目玉焼きだよ 此の娘ならターンオーバーも出来そうだしね」


「目玉焼きで料理の腕を判断とか」


「たかが目玉焼き されど目玉焼き なんだよね」


「そうですか 帰ります 酒田さん 勘定をおねがい」


「そこは 此の倉田がいますので ご心配なく」


帰っていくお嬢様とショーワァー 

見送った倉田さん

「その目玉焼きで うちの景子お嬢様が叩き潰されたのは懐かしい

 いまはターンオーバーも出来ますよ 練習しましたから」


「それは 婿殿が幸せになる 俺の時にヤッてくれれば良かったのに」


「それを今更言われても というかあきら様は 当時も事あるごとに

 言ってみえましたから 景子お嬢様が悪い それでも反省して一歩ずつ前に

 と頑張りました」


倉田さんと三人では食いきれない量の中華 おみやでパックして貰う


「変わってませんね 余るとパックしてお土産 貧乏くさいと言われても

 頑として 勿体ないお化けは怖いと持って帰る うち景子様も自分で

 目玉焼きが焼けるようになりましたら 勿体ないお化けの信者になりました」


「だって 勿体ないお化けは怖い おみやで持って帰って食べるか応援を呼ぶよ」


あきらさんは勿体ないお化けの信者なので 余る時はその様にしてくださいね

 さて 私は今日の支払い役 請求書の宛先を伝えて帰ります では」

と倉田さんは帰っていく


テーブルに残してもらったエビチリを肴に昼からビール

俺と倉田さんの会話しか無かったけどまぁいいか


「今帰ったのは岩山家の筆頭番頭の倉田さん ですよね」


「そんな事は知らない 純金のお局様を引き受けて車から降ろしてくれた人」


「その価値観はどこから 肚も何処から」


「潜るとはね 人が生きていけない世界に装備で無理くりに行くわけよ

 自分だけならいいけど 生徒さんの命を預かる訳だから二人分の命

 そんな世界でさ 何とか家 とか言われても 何? なのよ

 トライアスロンだってエントラントは頑張るだけで出来た

 運営は1000人規模の安全の確保 しんどいよ」


「世界観が違う」


「だから年下とは無理だった 今日の倉田さんによると景子さんも寿

 帰ったお嬢様はどうかな 対応できる女性が限定される お局様特化型」


「私は?」


「あのスイカ姐さんの実妹で苦労している 今度は花束持ってお願いに行くよ」


「じゃあうちに帰って膝枕で昼寝をしてて どうせお店が終われば姉さん達が

 呑みに行くと誘いに来るから 行かないとね」


エビチリを食べきりビールを飲み終わり 店をでるとクラウンが待っていた


「帰ったんじゃないの」


「倉田さんとの再会の邪魔をするのは無粋との酒田さんの進言

 引いてご飯を食べて待っていました」


「それって 酒田さんが小型のワイヤレスマイクを仕込んでた?」


「引き留めまして 此の話を聞くだけでもお嬢様の為になると」


「いいけど 雑談しかしてないよ」


「雑談としか見えなければそれまで

 といいたいのですが樫村家に お世話になっている番頭としては

 身を挺しての説教をいれる羽目になります

 岩山家の景子さんは理解されましたし 歩美様もご理解頂けるかと」


「まぁ 頑張って 俺らはタクシーが北から 乗って帰るわ」


見送るクラウンの二人

「倉田さんも 名のあきら様のみ 岩山家は今でも漏らさない」酒田


「さよのさんから 比丘 あきら とのフルネームが得られました」歩美


「歩美様 今少し追い駆けますので ひっくり返しましょう」


「頼みます 何処かで休憩を」 「はい お任せを」と車に乗る二人


香織23を奥に押し込み 無理くりの膝枕で横になる

金曜の夜から色々ありすぎ 土曜の午後でお疲れでお昼寝がしたい


18秒で爆睡して 12分のタクシー旅行が終わり起されるも眠たい

とっとと玄関の敷居をまたいで 応接のソファーの端っこに香織23を座らせて

膝を枕に眠い頭で考え事 状況の整理を始める


スイカ姐さんと香織さん この太実家

遠山さんも太実家のお局様

クラウンは景子さん絡みのお局様 ここも実家は太い


家の金に興味がなくては、景子さんの時に言ったから情報は廻る

ブサイク7割な挙句のパンチで他の女は寄ってこないと判断してきてる

景子さんとスイカ姐さんのグダったのを処理してきたのが評価されてる

四人とも婿養子案件のお局様だよ 俺がモテてる訳でなくて、婿探しだ


まあいい ここで連敗街道を抜ける1勝をして寿

姉に お先に な妹の膝枕で寝てるし 寝よう と寝てしまう


まったね

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ