特訓!魔法少年スウィーティー☆彡タルト その21
お疲れ様でございます
体調が良いって、普段気づかない幸せだと思います
多分また忘れますけど
くたばりそうな状態で仕事するのって、マジ勘弁です
まあさておき、本日のキララ、どうぞ
「じゃあ、手札を開けようか?勝負だ」
その声に応じて、まず純平がクローバーの3を捨てる
アキラの反応を眺めており、この勝利の快感を存分に味わうつもりである
面白エピソード、期待してますよ?
3回くらいはやり直して貰いましょうか
次に叩いたのは、ジョーカーである―――
「まじか…」
2枚手の21―――
通常であれば、最強の手札である
親指と人差し指を額に当て、カードを見せるのを躊躇するアキラ
「あれ?どうしたんですか、アキラさん?ひょっとして、見せたくないんですか?負けですか?」
とうとう純平が煽り出し、肩で笑い始めた
大変愉快であり、最高にハイな状態である
「うん、まあこっちも出すしか無いよな。これが俺の手だ」
一枚目、ダイヤの7―――
だから何?純平の目はそう言っている
二枚目、スペードの7―――
ん?
ここで純平は、気づいた
顔からは笑みが消え、アキラの顔をじっと見つめ始めた
悪い予感―――
確か説明を受けた
三枚手の21、777だけは二枚手に勝つと
まさか、その手の1枚は…
「まさかって思うだろ?」
ペタッとその1枚を、純平の前へと投げ捨てる
「そのまさかだ。お前の負けだ」
今度はアキラが笑い始め、純平は肩を落とした
一通り笑った後、アキラが勝利の宣言をする
「…さて、お前の面白エピソードを話して貰おうか。言っておくが、俺を納得させるのは難しいぞ?」
ちくしょう…
何にも考えてねえ
俺がアキラさんの話、聞けると思ってたのに
「何か思いつくまで、時間をやろう。お茶でも淹れて来る」
席を立ち、台所へと向かうアキラ
やかんをコンロに置き、お湯を沸かし始めた
「俺あんまり面白い話って無いんスけど、最近一つありました。アキラさん、女の子の話とか興味ありますか?」
ン?
0.2秒で、アキラが振り向く
高校生同士の、甘酸っぱい恋バナか
訓練と殺し合いばかりの人生を過ごしてきたアキラは、その手の話に飢えていた
俺を、キュンキュンさせる気か?
いいだろう
「…話してみろ。当然、俺を納得させられるヤツなんだろうな?お前には期待している」
淹れたお茶を純平の前にコトリと置き、自分の前にも置いて、ちゃぶ台に肘をつく
ガッツリ前のめりである
正直今は、お茶とかどうでも良い
「はい。俺ん家の隣に、恋ヶ崎さん家っていって、幼馴染の女の子が住んでいる家があるんですけど…」
ところで皆様、動画で音楽などはお聴きになられますでしょうか?
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