表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/406

飛べ!魔法中女プリティー☆彡キララ その3

 

「うん。まずは飛べるようになるよ。そのブーツで飛ぶんだ」


グリは、目ん玉の左右についた翼でパタパタと飛んでいる

同じようにパタパタと飛ぶんだろうか


自分も空を飛べるのだ

忌まわしい過去から、解放されたような気がする

いや、これから人生をやり直し、本当に過去から解放されるのだ


今のキララには、微笑みが浮かんでいる


「ねえ、グリ?私今、本当に解放されたような気分なんだけど、何で?」


「それは多分、久しぶりに仕事以外で誰かと話しているからだと思うよ」


普段であれば、矢のように心に突き刺さる言葉である

だが今のキララには効かない。効かないのだ


「このブーツで飛ぶのね。どうやったら飛べるの?」


「片足を上げて立ってみて」


グリに言われるままに、キララは片足で立つ


「こう?」


「うん。で、左右の足を入れ替えてみて。そっとだよ?」


キララは普段からよく運動している

そっと、とグリは言ったが、キララの中でのそっとは結構早い


足を入れ替えた途端、跳ね上がったキララは、天井に頭をゴツンとぶつけた


「痛った!!、…あら?」


帽子の力である

通常であれば、たんこぶくらいは出来ていたであろう


「アハハハハハハハハ!!だからそっと、って言ったじゃないか」


目ん玉がキララを笑っている

今のキララは、その目ん玉と一緒に笑う

心の余裕が、違うのだ


「もう!フフ…そっとってだけじゃ分からないわよ」

 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ