特訓!魔法少年スウィーティー☆彡タルト その14
お疲れ様でございます
最近、涼しくなってきましたー
そんな事言ってた愚か者、どこの誰でしょうかね
まあ私なんですけど
暑 い よ
それでは本日2本目のキララ、どうぞ
10㎝あるかないか程度の、小さな王冠―――
金色であり、様々な宝石が随所に散りばめられている
そのドレスは、黄色―――
まるで大輪のひまわりであるかのように、スカートの端は花びらを模している
ちなみに、フリフリだ
履いているブーツは、白―――
生えている羽根のデザインは、ただの飾りではない事を感じさせる
魔法少年と化した純平を目の当たりにして、固まったままの友加里
何が起きているのかさっぱり分からないが、友加里はどこまでも純平に肯定的である
「あの…私そういうのあんまり詳しくないんだけど、純平君がそういうプレイが好きだっていうなら、私がんばるよ?」
だから、違う―――
心と膝を折られそうになった純平だが、辛うじて耐えた
「…うん。今度ちゃんと説明するよ。友加里ちゃんには、お願いがあるんだ」
二、三歩進んで、友加里の肩に両手をかけ、じっと見つめる純平
友加里が唇を近づけて来ようとするのを、押さえる
「俺がいない間は、友加里ちゃんの部屋に居たって事にしておいて欲しいんだ。詳しくは言えないんだけど、俺、帰って来れない日とか今後出てくると思う。今日みたいな警察沙汰なんて、もう勘弁だ。…こんな事頼めるのなんて、友加里ちゃんしかいないんだ。お願いしてもいい?」
純平に、頼りにされている―――
正に友加里が求めていたシチュエーションであり、断るという選択肢など、無い
友加里を利用してしまう事に罪悪感を覚えている純平だが、これしか思いつかなかったのだ
「純平君の為なら私、なんでもするよ?誰かに聞かれたら、純平君は私の部屋に居ましたって返事したら良いのね?」
コクコクと頷く純平
内心では、またあの握力でしがみつかれないかを心配している
「ありがとう、友加里ちゃん。きっと君の事も、守ってみせるからね?ゴメンけど、今からまた出かけて来ないといけないんだ。後でLINE入れるよ」
そう告げてニッコリと微笑んだら、純平はベランダから飛んで行ってしまった
きっと君の事も、守ってみせるからね?―――
友加里の中では、その言葉は愛の告白に等しい
いや、絶対そうに違いない
さっきの笑顔は、本物だった
脱いだ制服を着直し、隣の自宅へと帰る友加里
既に熱くなってしまった体のほとぼりを、この後冷ます事であろう
一方その頃空中の純平は、ステッキを用いてタマルへと連絡を入れていた
「タマルさん、こんばんは、純平です。今お話ししても大丈夫ですか?」
幸いタマルは、仕事中も手が空く限りはステッキを握っていた
気に入ってしまったのだ
「ハイ、タマルです。ジュンペイさん?どうしたの?」
子供用のステッキを片手に独り言を始めたタマルを横目に、二人いるホテルの受付けの相方が、見なかったフリをしている
風邪で寝込んでいる間に食べたり飲んだりしたもの全部吐いていたので、今やたらお腹が減っています
最初に食べるものとして、私がお薦めするのはお腹に優しいお粥です
お湯を沸かして鶏ガラスープを溶き、顆粒の昆布出汁を少々入れ、沸いたら研いだお米を入れて、お米が底にくっつかないようにしばらくかき混ぜます
生米からお粥にすると結構増えるので、一人前当たり1/3合くらいが良いでしょう
よく溶いた卵を少量ずつ入れながらかき混ぜ、また沸騰し出したらまた卵液を入れます
最後に刻んだネギをパラッとかけたら、出来上がり
今思ったんですが、この後書きって、どこのクックパッドでしょうか
さておき、おやすみなさい




