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特訓!魔法少年スウィーティー☆彡タルト その12

お疲れ様でございます


やっと涼しくなって参りました

おかげで日中過ごすのが楽です


そろそろお出かけし易いのではないでしょうか


それでは本日のキララ、どうぞ

恐る恐る家の近く、人目の無い場所に降り立ち、自宅へと戻る純平


風見邸の前まで歩いて来た時には、パトカーと警官2名を目撃した

母親が泣きながら、警官達と話している



うーわ、



まじか


やっぱり捜索願出てたわ

やっちまったくせえ


近くでは、友加里ちゃんが泣いている


どうしよう?

この中に、俺出て行くのか?


スマホの電源を入れてみたら、鬼電されていた

何十件あるんだ、コレ


何にも無かったって事に、なりませんかね?

無理ですよね



とりあえず変身を解除し、頭を抱え込んで言い訳を考え始める純平


なんて言や良いんだ、畜生


しゃがみ込む事1分―――


名案が浮かんだ純平は、その中へと歩みを進めた



「純平!!」


純平の母、風見由衣である


38歳、名古屋市出身、どうでも良い情報だが、そのおっぱいはでかい


「どこに行ってたの!?ずっと探してたのよ!?」


涙ながらに駆け寄ってきた由衣が、純平を抱き締める


ハイ、

変身してドレス着て、鉄砲撃ってました

そんな事、言える訳がない


純平の言い訳は、こうである


「ごめんね母さん、ちょっとヤバい奴等に捕まって、縛られてたんだ。隙を見て逃げてきた。そいつらに無理矢理拉致されてたんだ」


ウソである―――


「純平君!!」


友加里ちゃんが、純平に飛びついて来て縋りつく


実際に心配していたのは事実だが、今は純平にくっつく最大のチャンスだと思ってしがみ着いている


友加里ちゃんの握力は、左右共に50㎏を越える

簡単に離してくれそうにはない


「ああ君、ちょっと話を聞かせて貰っても良いかね?何があったの?」


2名の警官のうち、一人の巡査が純平に話しかける


猛烈に面倒臭いが、これを乗り切れば何事も無かった事になる

やるしかない


「はい、ヤバい奴等がクスリか何かを売っている所を見ちゃったんです。それで拉致されてました」


「…ほう、相手はどんなヤツでした?」


警官の目つきが俄かに変わる

どうやら、事件の臭いがする


「サングラスを掛けた筋肉質の男で、肩まで垂れたパーマの男でした。あと、黒いTシャツを着たメガネのデブと、背が高くてヤク中みたいな顔をした男です。港区近くの倉庫から逃げてきました。必死で走って来たんで、場所はよく分かりません」


ふむふむと頷きながら、巡査がメモを取っていく


「…また話を聞かせて頂く事になるかも知れないですけれど、その時は協力して貰っても良いでしょうか?」


「はい、その時は協力します。頼りにしてます」


それを聞いて、警官達は帰っていった



どうしよう、大ウソぶっこいちまった―――



あと犯人の特徴をアキラさんにする必要、全く無かった

もう遅いけど


ところで友加里ちゃん、離して?

なんか具合悪くて立ってられない、

嫌な汗が滲み出て来る、


そう思ったら、どうやら夏風邪のようでした


分かれば簡単

体を冷やさないようにして、汗をかいて、水分を摂っていれば良いだけの事です


まだ夏なのに我慢大会してるみたいな着ぶくれの仕方してますが、頭がおかしくなった訳ではありません

風邪なんです


それでは、おやすみなさい

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