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特訓!魔法少年スウィーティー☆彡タルト その2

お疲れ様でございます


ちょっとだけ、涼しくなったように思われます

こちらでは、虫の声など聴こえ始めました


風情が良いのは結構なのですが、たまにコオロギとか部屋の中に入って来ます

お呼びじゃないので、お帰り願えませんでしょうか?


それでは本日のキララ、どうぞ

荒い息を弾ませながら、次々と標的の木を撃ち抜いてゆく純平

やっと、飛びながら撃っても10発中、8発くらいは当たるようになってきた


近くに的となる木は、もうなくなってしまった


少しだけ、休もう


もう思ったように体が動かなくなり始めた頃、純平は的にして砕いた木の根元で、眠りに落ちた


純平が眠り、しばらく経った頃―――


「ム?純平か?」


アキラである

純平と同様、闘魂剣の振り捌き方を煮詰めようと、再び山へ来たのだ


現状では、最初の一太刀目を躱されてしまえば、隙が生じてしまう

何か、それをカバー出来る技が要ると感じたが故である


飛んで来たら、なんか木が砕けまくっている所が目についた

何事かと思って見に来たら、純平がいたのだ


「…無茶をしたみたいだな。どうやらお前には、見どころがあるらしい」


純平を抱え、自宅を目指すアキラ

ふと、コイツの面倒を見てやりたいと思ったのだ


軍人として厳しい訓練を受けていた頃は、仲間達と声を掛け合い、助け合って耐えてきた

訓練で疲れ果てた仲間を見て、アキラは放っておく事が、出来なかった



ここは東浦和にある、とある一軒家、

アキラの自宅である


築40年を過ぎており、少々ボロい

踏んだら沈む床、スイッチを入れても点灯しにくくなった電灯

色々と問題はあるが、手直しや工夫を重ね、なんとか住める状態を保っている


トントンと包丁の音が聞こえる中、純平はお布団の中で目を覚ました


あれ、ここは…?


起き上がって音がする方を振り向くと、そこにアキラがいた


「起きたか。今、飯を作っている。先に風呂に入れ。タオルは見える所に掛けてある。勝手に使え」


アキラさんだっけ、

うちの父さんみたいな話し方するんだな


どのくらい、寝ていたんだろう?

あんまり、時間がない


立ち上がろうとした純平が、よろけて倒れそうになる

限界なんて、とっくに超えていたのだ


縮地法―――


ざっと5mはある距離を一瞬で詰め、倒れそうになった純平をアキラが受け止める


「あ…」


「風呂は後にした方が良さそうだな。先に飯を食って、もう少し休んでいろ」


そういえば、喉がカラカラだ

布団に座っていると、アキラが牛乳を持ってきて純平に差し出した


「声の枯れ具合から言って、もう一杯は必要だ。筋肉も大分傷めただろう。飲んでおけ」


お礼を言うのも忘れて、純平が牛乳を飲み始める

ただの牛乳が、こんなに美味しいと感じたのは、いつ以来だろうか


「フフ。良い飲みっぷりじゃないか。ほら、コップを貸せ。もう一杯いけるだろう?」


受け取ったコップを持ち、冷蔵庫の前で次の一杯を注ぎ始めるアキラ


純平は、厳しく扱われた事はあっても、誰かに優しくされた事は、あまり無い

今自分に起きている事の、意味が分からなかった


「…なんで、そんなに優しくしてくれるんですか?俺、変な趣味とか無いんで、そういうつもりなら止めて下さい」


2杯目の牛乳をズイッと差し出しながら、アキラが答える


「安心しろ。ただ、仲間として面倒を見ているだけだ。飲め」


アキラを見上げながら受け取り、純平は2杯目を飲み始める


「いいか、何故お前が撃った弾が外れるか、教えてやろう。お前がやっていた偏差射撃、それにおいて、最も重要なのは距離感だ。最も優れたスナイパーとは、最も正確に距離を掴む者だ。まずは、そこを目指して練習してみろ。少しはマシになるだろう」


そうか、この人、元軍人だった

教えてくれるとも、言っていた


今は、藁にでも縋りたい

少しでも早く、戦う力を身につけなければ


「俺に、もっと教えて下さい!お願いします!」


頭を下げる純平

その頭を、ポンポンと叩かれた


「分かったから、食ってまた寝ろ。まずはその為の体力を、取り戻さないとな」


アキラの顔を見上げると、僅かに微笑んでいた


今は、この人を信じよう

教わればきっと、一人で訓練するより上達する筈だ


チキンごつ盛りのチキンライスを包んだ、オムライス―――


アキラの手料理は、美味かった―――


シャワーを浴びてさっぱりすると途端に眠気が訪れ、再び純平は眠りに就いた

皆様のおかげで、PV5000超えそうです


この場を借りて、御礼申し上げます

こんなの読みたい、って方がおられましたら、ご遠慮なくお伝え下さい

私、書いちゃいます


それでは、おやすみなさい


追記:

…やっちまったぜ

https://ncode.syosetu.com/n0878jl/

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