閑話休題2!魔法中女プリティー☆彡キララ その2
日々、お疲れ様でございます
ちょっと最近、眼精疲労がキツい為、鶏レバーなど茹でてみました
ビタミンAが豊富であり、わりと結構効きます
柔らかく仕上げ、粗挽きの塩胡椒に、刻みネギ、アマニ油など掛け回してみましたが、中々悪くありませんでした
普段から目を酷使される方には、お薦めの一品です
それでは本日のキララ、どうぞ
そういえば、なんか、目にした事がある気がする―――
どこかの仏像とかだっただろうか
イマイチよく覚えていないが、目の前にいる、こんなヤツだった気がする
「力を貸してくれるというのなら、道を教えてくれるだけで良い。俺は、どっちに行けば帰れる」
アキラは既に、その闘気を以って毘沙門天との闘いを、探り始めている
だが、どうした事だろう
アキラがどう動いたとしても、この相手に隙ができる気配が、全くしない
子猫とでも遊ぶかのように、全て軽くいなされてしまうイメージしか、湧かないのだ
毘沙門天―――
そう名乗った男が、ズイッと一歩を踏み出した
退いた事の無い男、アキラが、一歩退った
恐れ―――
アキラが味わった、初めての感情である
「…あっちだ。その先からは足元が無くなるが、そのまま飛び降りろ」
相変わらずニンマリとアキラを眺めたまま、その男がある方向を指差す
「助かる。世話になった」
男に背を向けたアキラからは、途端に冷や汗が吹き出し始めた
こんな事は、初めてだ
全く、勝てる気がしない―――
「待て」
男の声に、アキラが立ち止まり、振り返る
「その前に、一つ覚えてから帰るが良い。もし、お前の力が足りず、何かを失いそうになったら、ワシの力を求めよ。五指を合わせ、我が降臨を求めるのだ。お前のような男だ―――」
胸の前で、開いた五指の先を合わせ、男がその構えをアキラに示す
「お前は、怒りと正義の化身だ―――」
話しながら、男の姿が少しずつ消えてゆく
「我が力を与えるに、十分に相応しい。ゆめゆめ、忘れるな。お前は毘沙門天、この最強の鬼神に、その心と力を見込まれた―――」
男の姿は、もう消えてしまった
声だけが、響く
「さあ、帰るが良い。そして、何かを失いそうになった時には、求めるが良い。お前にであれば、この力を授けてやろう―――」
振り返った姿のまま、呆然と固まるアキラ
現実感が、まるで無い
しばらく、立っていた
男の気配は、既に消えている
―――これは、悪い夢?
否
現実である
男が指した方へと向かい、その果てへと辿り着いた
言われた通りに、飛び降りるアキラ
宙を漂う感覚の最中、少しずつ、意識が薄れてゆく
「…ここは?」
起きたアキラが目にした風景は、見慣れた我が家の、それではなかった
青ざめた顔でベッドから身を起こし、辺りを見回す―――
傍に、看病疲れで寝てしまったキララがいる
アキラが失ってしまった、ティアーズドロップのサングラス
Amazonで2万円少々の代物だが、キララはアキラの為、ポチッた
それを最後に、キララの意識は途切れた
「俺を、介抱してくれたのか。…礼を言う、キララ」
起こさぬよう、そっとキララの身を抱え、今度はキララをベッドに横たえる
優しく毛布を掛けてから、アキラはベランダから飛び出した
いかん、血が足りん―――
今夜はレバニラだ
ンー
最近、髪がちょっと伸びてきて、ジェルではセットしづらくなってきました
そろそろスプレーに移行しないとです
人間、普段から身綺麗で在りたいものです
暑いってだけで色々億劫になりますが、私は己の姿がみっともないのなんてイヤです
それでは、おやすみなさい
またね ノシ




