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変身!魔法中女プリティー☆彡キララ その2
「おい、目ん玉…」
仁王立ち―――
纏ったドレスには、到底似つかわしくない
そんな峻烈な闘気を、キララは放ち始めた
キララは、動かない
否、
動けないのだ―――
「他のものは、もうこれでいい。この際文句は言わない」
軽く俯いていたキララが、顔だけを動かしてグリを睨んだ
「だがこのパンツだけは断る。他のを用意しろ。私が動く前にだ」
キララの、両手が持ち上がる
その指は、わなわなと震えている
今、包丁か何かを持たせれば、その戦慄きは止まるだろう
ガッシリと、握り締める
「他のなんてないよ?嫌なら脱げばいいじゃないか」
グリの態度は、相変わらずブレない
それを聞き、脳が理解した瞬間にキララは動いた―――
辛うじて、その理性を繋いでいた糸が、音を立てて弾けた
キララの利き足は、右足だ
それを踏み出したその瞬間に、右側の具が、無慈悲にハミ出した
私はお前が、憎い
私にこんな辱めを与える、このパンツが憎い
怒りに震える手が、キララをからかうかのように包丁を掴ませない
クソッ
ブッ殺してやる