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閑話休題!花嫁を探せ!その7

お疲れ様でございます


なんかYoutubeで1700円のガスバーナーをレビューしてる人がいたんですが、なんと普通のライターを差し込むとバーナーに化けるそうです


ウン…


それってひょっとして、ただのターボライターなんじゃないでしょうか?…


コレ言っちゃって良いんでしょうか…


100均で売ってます


さておき、本日のキララ、どうぞ

「…ン?どうしたソフィよ…」


「ママが…」


益光の袖を掴み、ギュッと引っ張るソフィ ―――



まさか?…


益光が振り返ると、氷雨は地面に倒れ込んで息を荒げていた


「氷雨!?」


すぐさま駆け寄って氷雨を抱え起こす益光 ―――


「アキラ!」


「産まれるのか!?きたむら産婦人科だっけか!?」


「そう、そこ!!」


「よしきた、ゲートを開くぞ!」



大慌てのアキラと益光は、氷雨を連れて超速攻で病院に行ってしまった ―――



「…ンー…アタシら、どうしようね?」


「そうですね…とりあえず荷物を片づけて、帰って待ってましょう。疾風さんにメールだけ送っときます」


「ザムダさん、あの方はどうなされたんですか?」


「ン…これからね、赤ちゃんが生まれるんだよ?アキラと一緒にもう病院に行った筈だ。大丈夫だよ。ハイ、じゃあみんな、撤収するよー!」


そうして残りの全員はとりあえず河原から益光ん家に戻っていった



その頃、氷雨は陣痛室をスッ飛ばして直で分娩室へと入っていた ―――



「いや普通ここまでガマン出来ませんよ!?何でもっと早く来なかったんですか!?」


「正直分からんかったのでござる!忍耐力が尋常ではないのだ!いいから先生、はやく!」


「もう頭出始めちゃってるからすぐだよ!…良し、手袋装着、いくぞ!!」


「落ち着けはっちゃん!まずはラマーズ法だ、はいヒッヒッフー、ヒッヒッフー!」


「拙者にやらせてどうする!!」



予定もクソもなくいきなり来て出産を始めた氷雨に対し、先生達の対処は迅速であった ―――



「おぎゃああああああああああああ!!!」



ハッ!!…


産声うぶごえを耳にし、外で待っていた益光とアキラは顔を見合わせた ―――


ガラッと分娩室が開き、中から先生が姿を現す


「ハイ、母子共に健康、3840グラムの大変元気なお子さんです。まあ問題ないって事前の検査で分かってたんだけどね。次はちゃんと予約してから来てね」



ガタッ!! ―――


「ありがとうございました!!」


立ち上がって深々とお辞儀をする益光 ―――



先生に手招きされて氷雨の所へ行くと、そこには産着に包まれた遥の姿があった ―――


でかした、とか何か言ってやりたかった益光だったが、残念ながら感涙による嗚咽おえつのせいで言葉が出て来ない


滔々(とうとう)と涙を流す益光を目にして、微笑んだ氷雨はようやく緊張の糸が切れ、意識を失った


「…氷雨?…氷雨!!」


「心配するなはっちゃん…蘇生ワンドオブリザレクション



蘇生の杖の柔らかで温かい光が氷雨を包むと、見る見るうちに氷雨は回復していった ―――



いきなり病院に来て出産してすぐさま立ち上がり、ペコリと挨拶をして家へと帰って行った氷雨達


ウン…


世の中こんな人もいるんだね…


多分エイリアンか何かでも、もうちょっと産むのに苦労すると思うよ?…


ていうかアナタ達、別に病院ウチに来なくても良かったでしょ…



通常であれば数日は予後の為に入院するものであるが、母子共に問題なしと判断されて氷雨達は帰った


予約ナシの来院だった為、空いてるベッドが無かったともいう


出産最速記録を更新した先生は、今起きた事がまだ信じられないといった様子で仕事に戻っていった



「この子がはるか…ソフィ、あなたの妹ですよ…」



わぁ…


そっと両手を差し出し、遥を両手に抱えるソフィ ―――


「おめでとう、氷雨さん、はっちゃん。はるかか…俺にも抱かせてくれ」


アキラが手を伸ばしたところ、ソフィはギュッと遥を抱いてトテトテと走って行ってしまった


「あら…」


「ソフィ!」


益光がソフィを追ったところ、ソフィは自分の部屋で遥を寝かせて上に覆い被さっていた ―――



「…誰も奪ったりはせぬ…離すが良い…」


「やだ…」


持ち上げようとしても抵抗するソフィ ―――


やれやれ、と溜め息をついた益光の後ろから、そっと氷雨が現れる


「…今日はみんなで一緒に寝ましょう…おいで。ソフィ、遥…二人とも、なんて可愛いのかしら…」


氷雨に抱き締められてグリグリされたソフィからは次第に抵抗する意志がなくなり、いつもの甘えん坊さんに戻った



影の中からそんな状況を聞いていたゾルから事の次第を聞き、はっちゃん一家は今日はもうお休みという事で解散したアキラ達


ピリムだけはザムダに捕獲され、今夜はアキラん家でザムダと一緒に寝る事となった



「ねえピリム、赤ちゃん欲しいって思う?」


お布団の中に頭まで二人で入り、そんな事をつぶやくザムダ ―――


「いえ…私はそんな…」


「アタシはなんだか羨ましくなっちゃった…アンタもいつか優しい旦那を捕まえて幸せになりなよ?とりあえず今はアタシの子だ。うりうり」


ザムダの子になった覚えはないピリムだったが、記憶にあるのは飢えと寒さ、暴力を振るう大人ばかりである


この時お布団とザムダのぬくもりは、ピリムの心に安らぎを与えた


「あの…じゃあ、お姉ちゃんって事でお願いします」



頬をほのかに染めたピリム、人生初のデレ ―――



ザムダの返事を待っていたところ、聞こえて来るのはザムダの寝息のみであった

後日譚・はっちゃん家 ―――


なんだか遥が生まれて益光一家はバタバタし始めました


「「…」」


全員、忍法無言で見守っています

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