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閑話休題!花嫁を探せ!その3

お疲れ様でございます


ええ、


言うまでもなく、ロリコンは犯罪です


だがしかし、それはあくまで日本の現行法に則った場合での話です


冥界にそんな法はありません


ご理解の上、お楽しみください


さておき、本日のキララ、どうぞ

「ウーン…こっちも可愛いけどちょっと小さいかな…すぐに大きくなっちゃうだろうし…」



現在三人は、つまむらとかいう店でピリムの服を選んでいるところである



「よし、もうコレしかない。このちょっとダブダブのニットと黒のワンピースだ。どうだアキラ、このモフかわ感は?」


「ウン、良いんじゃないだろうか。あとパジャマとか下着とか適当に何着か選んでやってくれ」



色々買い揃えてお会計をしている間、ザムダの袖を引いてこっそり耳打ちするピリム


「あの、アキラさんてどんな人なんですか?」


「メチャクチャ優しいよ?あととんでもなく強い。ちょっとバカだけど。フフッ」


ピリムがそっとアキラを見上げてみたところ、ン、と買い物袋を持たされた


「ほら、お前の服だ。持っていろ。ところでそろそろメシ時だが、腹は減っていないか?」


「アタシ、ピザ食べた~い!」


「ンー…ピリムに何食いたいか聞いても分からんよな。ピザにしとくか。ザムとダリにも聞いて、車の中で電話で注文してくれ。帰りに寄ってテイクアウトすれば半額だ」


「OK了解。ピリム苦手な食べ物ってある?」


「…苦いものと辛いものがキライです」


「ン、問題ない…もしもし、アニキ?今日ピザ買って帰るけど何が良い?ダリにも聞いて」


「ちょっと待ってろ…ペパロニダブル、チーズマシマシと炭火焼ビーフだ。生地はカリカリのヤツ、あとコーラを頼む」


「あいよー!」



アキラ達がそんなこんなをしている一方で、ポチとニルスは急ピッチで花嫁候補受け入れの準備を進めていた ―――



まずは4人で暮らせる家じゃないとね、とか、誰かと結婚しちゃった後はどうなるんだろうね、とか、様々な角度から意見が交わされた結果、いっそ家族用の寄宿舎を兵舎の隣に建ててしまおう、という結論に至った


現在の兵舎は独身者用であり、家族が暮らす為のスペースではない


家庭を持っている者達は単身赴任といった形で兵舎に住んでいる



「…という訳でエリゴール様、予算の承認と建設の許可をお願い致します」


「まあ要るだろうな…仕方あるまい、許可する。アキラと疾風を呼んでくれ。予算は低めに抑えたい」


「ハッ!」


ポチやニルス、兵士達やバゲン、大工達と集まって相談しながら寄宿舎の設計図を引き始める疾風、


大量の材木を切り倒しては次々と建設予定地の近くに積み上げていくアキラ、


総勢約2千人の大工による建設作業はあっという間に終わり、千人ほどが生活できる寄宿舎の一号棟が出来上がった ―――



「良し、こんなもんだろう。あとはそう…子供が遊べる公園が欲しいところだ」


「それも作りましょう。アキラさん、お疲れ様でした」



それから数日後、寄宿舎には次々と家庭持ちの兵士達の入居が始まった ―――



「じゃあ元気でね、エネッタ。ニルス様にしっかりお仕えするんだよ?」


「はい。私、頑張ります。皆さんもどうか、お元気で…」


荷物を抱えて迎えの馬車に乗ったエネッタは、手を振りながらカザロフニュータウンを後にした ―――



「行っておいで、カンナ…辛くなったら、帰って来るんだよ?」


「おかあさん…」


今生の別れであるかのように、涙で抱き締め合う二人


だがカンナは実質自分が売られたという事実にはまだ気づいていない ―――



「もう行っちゃうのか…アキラ、ピリムうちの子にしてよ」


「いやいやいや…可愛いのは分かるんだが、冥界あっちに仕事があるだろ。ちょくちょく会えるようにはしてやるから、な?」


「…元気でね、ピリム。何かあったらアタシを頼りな?アンタ一人くらい面倒見てやるから」


「ザムダさん…」


涙目で熱いハグを交わした後、アキラに連れられてゲートを潜って行くピリム ―――



別れの春 ―――


こうして旅立った三人の娘達は、新寄宿舎のニルスの部屋へとつどった ―――



「私がニルスだ…エネッタ、カンナ、ピリム、君達にはこれから私の仕事の補佐を頼む。差し当ってはここでの暮らしに慣れてくれ。まだ不安かも知れないが、出来る限りのサポートはする。何かあったら言ってくれ。では私は仕事に戻る。分からない事があったらその辺にいる人を捕まえて聞いてくれ」


なんだかそっけない感じでちゃっちゃと仕事に戻って行ってしまったニルスだが、実際忙しかったりする


真新しい部屋に残された三人は、とりあえず自己紹介を始めた


「私、エネッタ。よろしくね」


「カンナです。よろしくおねがいします」


「ピリムです。まずはそれぞれ、自分のベッドや部屋を整えましょう」


そうして各々がここで暮らす為の準備をし、ニルスが全然帰って来ないのでその日はお布団に入った



「じゃあ頼んだぞ、はっちゃん」


「…」


コクリと頷いた疾風は両手にプレゼントをたずさえ、隠密行動を開始した ―――


まずエネッタの部屋へと侵入、アキラが撮って来たエネッタの家族の写真立てをそっと置き、枕元にはアキラお手製ダンディーマウスのぬいぐるみ、大量のアメちゃんが入った透明の容器を音もなく隣に置いた


次にカンナの部屋へと侵入、アキラお手製のダンディーベア3号を枕元に置き、母と弟の写真立て、大量のアメちゃんを置いた


最後にピリムの部屋へと侵入、ここで非常事態発生


ピリムがお布団の中ですすり泣いていたのである ―――


「!」



呼吸の規則性、気配に対する反応の無さ、これは眠っている…


悪い夢でも見ているのであろうか…



アスモデウスの写真、ガンバレ!とマジックで書かれたザムダの写真、アキラお手製のゾディアック初号機、大量のアメちゃんを置き、音も無く部屋を出た疾風はアキラと共に地上へと帰っていった


「…ピリムとやらが眠りながら泣いていた…悪い夢でも見ていたようだ…」


「そうか…何か辛い過去でもあったのかもな。大事にしてやろう」


「…」



翌朝目が覚めた三人はぬいぐるみを手に取って写真を眺め、なんか幸せな気持ちになった ―――

また雨が…

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