閑話休題!ホロン、目覚める!その3
お疲れ様でございます
なんか最近はAIで動画なんかも作れてしまうみたいです
保護された野生動物が幸せになりました的な動画をいくつも見ていたんですが、毎回出てくるのがログハウスに住んでいるヒゲのおじさんです
ちょっと待て?…お前、どんだけレスキューしてんだよ…
違和感に気づいたのはその辺りでした
さておき、本日のキララ、どうぞ
20分ほど飛んだだろうか ―――
だんだんホロンが指す方向が下になってきたので、アキラは速度と高度を落として周囲を探索し始めた
ホロンが丁度真下を指したところでゆっくり着陸してみると、そこには石組みの基礎や柱だけが残された廃墟があった
「ンー…入口らしいものは近くに見当たらないな。ここの下で間違いないんだな?」
「はい。ここです」
「んじゃとりあえず一旦戻ろうか」
冥界へのゲートを開き、イシュヴァルド達の所へと戻るアキラとホロン
「お待たせ。とりあえずそのアントラなんとかの真上に着いた」
「よし、でかしたアキラよ。では引き続き頼んだぞ」
「…では拙者も参ると…ム?」
ワイスが着いて来ないと思って振り返ってみたら、まだ手鏡で自分の顔を眺めていた
「ワイス殿?…」
「あっ…と失礼。では、行って参ります」
「ウム。頼んだぞ」
ゲートを潜って行くアキラ達を見送ってから、それぞれ帰っていくアスモデウス達 ―――
「さて、どうやって探す?なにしろダンジョンに入るなんて初めてなもんでな」
「…拙者もだ…」
「フッ、なんだ素人か。ダンジョン居住歴ウン百年の私に言わせると、まず入口からは必ずカビや悪霊か何かの臭いが漏れている。嗅ぎ慣れない臭いがしたらそれを辿ってみるが良い」
「…それってひょっとして、奥はクサいという事でござろうか…」
「その通りだ」
「…」
少し思案した疾風はアキラにガスマスクをオーダーし、ゲートを潜ったアキラは速攻で持って帰って来た
「見つけた。これだろう」
ワイスの所に集まって見ると、最初にアキラとホロンが着陸した廃墟の石畳であった ―――
「…はて、どこにも下に空洞は無いようだが…」
床をコンコン叩きながら、音を確認して回る疾風
「人の出入りがあるタイプのダンジョンじゃないって事さ。でかい岩で入口を嵌め殺しにしてあるみたいだ」
「ワイス、この下って事で良いんだな?」
「ああ。だがそんな剣で」
アキラが真下に向けて放った闘魂剣の一撃で、入り口を塞いでいた岩は木っ端微塵になった ―――
「突いたくらいじゃ…ってバカな…」
ガラガラと音を立てて空洞の中に石が落ちていく
「よし、この先は私が行こう。お前達だと暗闇の中で目は見えまい。たいまつは使うな。可燃性のガスが噴き出るトラップがあったら、大爆発してそこで終わりだ」
「行くぞ、はっちゃん」
「…」
カチャッとLEDライトのスイッチを入れ、歩き出すアキラと疾風 ―――
ンー…なんていうか、もうちょっと頼って欲しかったっていうか…
普通ここ私の出番なんじゃないでしょうか…
釈然としないままのワイスを連れて、一行は奥へと向かう
ガシャッ、ガシャッ、ガシャッ、ガシャッ ―――
進んでいるうちに、鎧を着た兵士が複数歩いて来るような物音がし始めた
「さて、おいでなすった。やはり守護者を置いていたか」
「俺がやろう。下がっていろ」
「待てアキラ、こういうのは大体倒すと周囲やダンジョンマスターに通報される。こいつらは警備システムの一部なんだ。私に任せておけ」
足音がすぐ近くまで来たところで、ワイスが片手を顔の前にかざして詠唱を始めた
「不正なる命、正すべし。命令の上書き」
ガシャッ…
4体の鎧の動きが一斉に止まり、ワイスが鎧に近寄って行く ―――
「今、何やったんだ?」
「一時的にこいつらの管理者権限を奪ったんだ。守護者に会う度これをやるのも面倒だ。我々がこいつらに仲間だと認識されるようにする」
フムフム、と頷きながら、しばらく守護者に手をかざしたり触ったりしていたワイス
数枚の紙に魔法陣を書くと魔力を込め、アキラ達に手渡した
「これを持っておけ。これでもう守護者達が襲ってくる事はない」
「すごいなワイス。どこで覚えたんだ?」
「フフ…防犯のプロっていうのは侵入のプロでもある。そういう事だ」
それから数時間後 ―――
ホロンが指差す方に向かって探索を続ける4人
入口の無いダンジョンなせいかモンスターはおらず、見かけるのは守護者達のみである
そしてとうとう、ある扉の前でホロンが声を上げた
「すぐそこよ」
「フム…扉に鍵穴も取っ手も無いな。ていうかただのでかい鉄板だ。どうやって開けるんだワイス?」
「さあ…開かないようにしたんだろう。アムストラウスに出て来て貰っちゃ困るのさ」
「ならそうだな…掘るか。はっちゃん、手伝ってくれ」
「…どう掘る?…」
「ここからちょっと真下に、扉の向こうまで行ったら上に掘る」
アキラ、進行方向に向かって闘魂剣をズガンする ―――
疾風、片っ端から砕けた岩石を捨てる ―――
二人の息の合ったコンビネーションにより、10分少々でアムストラウス封印の間への道は拓けた
「こいつがそのアンとか何とかか…」
「アムストラウスだ。ちょっと待っていろアキラ、後ろの魔法陣が気になる」
鎖で縛られたアムストラウスを乗せた台座の後ろにあった二つの魔法陣を目敏く見つけ、その解析を始めるワイス
「なるほどな。生命力回復と魔力吸収の呪いというのはこの二つの魔法陣の事らしい。どちらが止まってもどこかに通報される仕組みになっている。恐らく魔界のどこかの城だろう」
「なんとかなりそうか?」
「フッ…この程度の複合魔法陣なら子供でも書ける。3分待っていろ」
一旦、魔方陣を止めてカリカリと書き直し、再び魔力を込めるワイス ―――
「よし、あとは鎖を斬って岩を砕くだけだ」
「OK了解、いくぞ」
「…」
疾風のダーインスレイヴが鎖を断ち斬り、アキラの拳がアムストラウスを覆う岩を砕いてゆく ―――
中から出てきたおっさんがバタッと倒れ、息も絶え絶えといった様子で口を開いた
「やあ…君がホロンだね?…本当に来てくれたんだ…」
よし、寝よう
おysm




