捕獲!魔法少年スウィーティー☆彡タルト その7
本日も、お疲れ様でございます
人間誰しも、悩みや後悔の一つや二つあるものですが、私は考えないようにしております
辛い事を思い出してあれこれ考えても、過去は変えられません
これからどうするかを考える方が、建設的です
それでは本日のキララ、どうぞ
「アキラが純平に教えてやって欲しいのは、逃げ方だよ。敵の攻撃さえ受けなければ、純平はたたかえる」
逃げていて、何故戦えるのだろう?
いまいち理解出来ないが、そう言うなら逃げ方を教えよう
「逃げると言っても色々あるが、どう逃げられたら良いんだ?もっと詳しく話してくれ」
ただ敵から距離を取るだけの逃走、
伏兵に襲わせる為、着いて来るように仕向ける逃走、
それ以外にも逃走する方向や敵の位置によって、戦術は変わってくる
アキラはそれを、脳ミソではなく体で覚えている
色々用事が済んだキララが、やっと着席する
テーブルは四角であり、空いている辺があるのだが、わざわざアキラと純平の間に座る
ここなら、二人とも近いからだ
「スウィーティー☆彡タルトのステッキは狙撃銃だよ。その王冠は、相手の動きを教えてくれる。純平は相手の攻撃を受けないように距離を保っていれば、狙撃手として戦えるんだよ」
なるほどスナイパーか
合点がいった
アキラはスナイパーに狙われる恐怖と、その戦い方や対処を知っている
どこに潜んでいるか、分からない―――
そういった動きと逃げ方を、教えてやれば良い
「分かった。そこは俺が教えよう」
「爆発の対処はどうするの?」
なんやかやでメイド扱いされ、ここまで話に参加できなかったキララが口を開く
「それについては、もう1人が来てから話すよ。その子がいないとムリだから」
ん?
また、増えるの?
「もう魔王城にあったアーティファクトは、これで全部使っちゃった。この4人で全戦力だから、助け合ってがんばってね」
グリがそう言っているうちに、ベランダが開いて一人の女性が入ってきた
カーテンから、顔だけを出している
「あのー、キララさんのオウチで、アッテマスか?」
誰?
キララ達が固まっていると、グリが喋り始めた
「あっ、おつかれタマル~。合ってるよー。ここにすわって」
「ハーイ、オジャマしま~す」
スカートの後ろを押えながら、空いている所にぺたんと座る
嗚呼、あなたもなのね
キララは同情した
「あ、タマル、先に自己紹介をおねがいしていい?」
人差し指をこめかみに当て、首を傾げるタマル
「Საკუთარი თავის წარდგენა」
突然の、グリの謎言語
グルジア語であり、彼女の故郷、ジョージアの公用語だ
タマルがすくっと立ちあがり、ぺこりと頭を下げる
その途端に、純平が口を押えて顔を背けた
見ちゃったのだ―――
履いてる意味ないだろってレベルの、スケスケだった
「コンニチワ、タマル・ヴェザリアデス。ラヴリー☆彡タタラデス。ジョージアから来まシタ」
赤い、小さなシルクハット―――
ピンクの可憐なリボンが巻いてあり、キラキラとラメが輝いている
純白のドレス―――
もちろん、フリフリである
心なしかスカートがややハネており、見えてはいけないものが見えてしまいそうだ
少し色違いの、ベージュのブーツ―――
他のメンバーとは少し違い、丸くて小ぶりな羽根がついている
他の3人も、1人ずつ自己紹介する
名前を告げる度に相手を指差し、キララ、アキラ、ジュンペイ、と復唱している
「ん。ぼくはグリね。爆発の阻止はタマルが担当だよ。タマルのステッキは、空間を捻じ曲げられるんだ。今日はそれを試したら解散しようか」
ンー
一話1000文字少々で収めたいんですが、1411文字
行間を読めるように、間を少しずつ抜いていく
推敲を何度か行い、足りない情報は足していく
良く出来た小説とはそういうものですが、私もまだまだです
もっと精進して参ります
それでは、また




