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カザロフ兵団副団長、選抜試験!その14

お疲れ様でございます


まずネコスを、穴が空いたダンボールに入れる ―――


パタパタに手を出したところで手を掴み、爪を切る ―――


なんという罠でしょう


さておき、本日のキララ、どうぞ

「はぁ~~~…やっと終わった…ニルス、お疲れ…」


弓術試験も終わり、約50名の面接を終えたポチとニルス ―――



「ポチさんもお疲れ様です。誰にするかは決まりましたか?」


「ンー…シグナスとキュレーネは決まりかな。ベルサリオはちょっと頭が弱そうだけど、性格は素直だ。ワイスとアランは大分賢いな。軍師に向いている」


「じゃあ、その5人という事で。早速招集して配属について伝えましょう」


「ああ、それでフィッツとサリーナの事なんだけど…」



次々と面接用の椅子と机が片付けられていく中、ドサッと床に腰を下ろして寝転がり、天井を見上げたポチ ―――


「なんて伝えたらいいのかな…あんなにやる気だったのに、初めから落とす気だったなんて言えない…ニルスならどうする?」



顔をうつむけ、数秒ほど人差し指で膝をトントンするニルス ―――


「じゃあこうしましょう。二人は失う訳にはいかない逸材だから表には出さない、と」


「なるほど、ウチの秘密兵器って事にするのか」


「はい。ポチさんと副団長にもしもの事があった時には二人を起用する、といった形です」


「そういう可能性も考えておいた方が良いのかもな…ウン、それで行こう」



次の日の早朝 ―――



「…そういう訳で、あれこれ考えた結果、今回二人の起用は見送る事にした。もし俺や新しい副団長に何かあった時には、その代わりが必要なんだ…経験を考慮するとフィッツとサリーナじゃないと任せられない。納得してくれ…」


「ハァ…オレ、あんなに走ったのになぁ…ホントにダメっすか?…」


「ダメだ。俺や副団長がどうやってやられたかを見ておいて即座に対策を講じて軍をまとめてその後の判断をするんだ。出来るのはフィッツとサリーナだけだ。責任は重いぞ」


「分かりました…ハァ…しゃあねえか…」


「サリーナはそれで良いか?」


「はい。ポチさんがそう決めたのであれば、私は従います。ていうかフィッツ、アンタなんでそんなに渋々なの?そんなに副団長になりたかったの?」


「…ミケちゃんや他の子達にも、もうすぐオレが副団長になる、って言っちまったんだ…ダメでしたなんて言ったら…」


そう言って片手で顔を覆い、溜め息をつくフィッツ ―――


「じゃあこうしよう。二人には軍団長代行の証として勲章を授与する。敵にバレちゃ困る情報だからあんまり見せびらかすなよ?」


「ポチさーーーーーん!!!」



ダアッ!! ―――



感涙&渾身のフィッツダイブは綺麗にかわされた



「さて、次は候補の5人だ。ニルス、俺の部屋に皆を集めてくれ」


「はい、合否の結果は張り出しますか?」


「あ、うん。そっちも頼んだ。俺の方は国の要人を集めて来る」


「誰ですか?」


「俺達の味方だ。5人に覚えておいて貰う」



そうして正午 ―――



ポチの部屋に集まって来た5人は椅子に掛け、どうやら人数とメンツからして自分達は合格者である、という事を察し始めた


シグナス、キュレーネ、ワイス、アラン、ベルサリオ ―――


「皆、揃ったな?じゃあ今から国の重要人物に紹介する。アキラさん、お願いします」



アキラが開いたゲートを潜ると、そこは吹雪が舞う氷山だった ―――



「やあ、諸君。ワシがアスモデウスじゃ…」


「私は紹介するまでも無いな。エリゴールだ…」


「我が名はゾディアック…古代竜エンシェントドラゴンの一柱だ…って、アッ!!シグルド!!」


「バッ!おま!!シグナス!!シグナスだ!!」


「フフ…何の同窓会だ?私はイシュヴァルド…久しいな二人とも」


「アムストラウスはどうした?ここにはいないのか?」


「俺はアキラで、こっちは疾風はやてだ。よろしくな」


「…」



伝説級の大物ばっかり…



シグナスを除いた4人は、その場で背筋が凍って固まった ―――


「覚えておいてくれ、皆。こちらの方々は我等がカザロフ兵団の味方だ。戦場で見つけても決して攻撃してはいけない。いいか、決してだ」


黙ったままコクコクと頷く4人 ―――


「ていうか、ここ寒いんだが…早いとこ温かい所に行って飲み会にしよう。選抜会お疲れと、みんなよろしくね会って事で」


「そうじゃなアキラよ。場所はどうする?」


一瞬、チラッとゾディアックの方を見るアスモデウス


室内では彼がデカ過ぎて入らないのである


「ンー…地上だとまずいよな。どこにしよう?」


「ヴァンという事でどうだ?そこならだだっ広い平原ばかりだ。アスモデウス様、アバンテ殿やアルク達も呼ぶというのは如何でしょう?」


エリゴール案、採用 ―――


そうしてアルクが来るよ、って事で一緒に行く事にしたフィッツやサリーナ達も交え、なんだか大所帯になってしまった



「アスモデウス殿はあるかーーーーーーーーーーーー!!!」


「グォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!」


馬で駆けて来たアバンテの声に応じ、返事をしたのはゾディアックだった ―――


なんでこんな所にドラゴンが…


一瞬たじろいだアバンテだったが、よく見るとアスモデウス達が一緒にいた


「アスモデウス殿、そちらの方々は?」


「我等の友柄ともがら達じゃ。皆して一緒に飲もうって話になってな。じゃったらお主達も誘おうって事でこっちに来た」


「なるほど。アルク、宴の用意だ。席と酒を運ばせろ」


「おっと、そいつはご無用だ。俺がもう用意している」


人差し指を振ってゲートを開いたアキラは、次々と酒や肴などを搬入し始めた ―――



会場には既に、友を懐かしむ声やご挨拶の声が溢れ返っている ―――

ハッ…


もう3月4日だと…?…

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